ドイツへ修行に行ってきますPart7

ひよこてんぷらです。

 

いよいよ今日からハノーファーでの滞在記に移ります。3日分を書きました。

 

~ 2023年2月13日(月) ~

 

おはようございます。ついに今日はハノーファーでの研究集会初日。そして同時に自分の講演日でもあります。

 

かなり緊張していますが、とりあえず起きて着替えて朝食に向かいます。なお今回のホテルは朝食付きのプランということで、朝の時間帯にロビー近くの場所にいけばバイキング形式の朝食がとれます。

 

ちなみに昨日の夜ですが、睡眠時間自体はそれなりに確保しました。しかしいろいろ変な夢を何度か見た気がします。そして途中で2回くらい目を覚ましました。確か夢のうちの1つは寝坊してハノーファーに行けなくなる夢だった気がします。これはまずい。

 

まあでもとりあえず起きれたのでこれは合格。朝食がバイキング形式だったのはその時知りまして、これも一安心。というのは、少食の自分でもちゃんと量を調節して食べられるからです。実際そこで選んだのはパン1つとハム&チーズ。そしてヨーグルトも後で食べました。他の方はパンを2つ以上食べていたので、やはり少なめということになります。まあでもこれが自分のスタイル。

 

そして朝食が終わるとほどなくして移動。多くの参加者が同じホテルに泊まっているので、移動に関してはそこまで焦る必要はありません。とりあえずホテルのロビーに集まって待機すれば大丈夫。なおホテルからハノーファー大学へは15分程度歩けば着く感じです。

 

そしてハノーファー大学に到着。ハノーファー大学はかなり広く、どこでキャンパスに入ったか分かりませんでした。メインの建物も非常に大きく、まるで城のようです。写真をお見せしたいですが、この時自分は講演前で緊張していたので何も写真を撮っていません。まあでもまだ時間はありますから焦らずゆっくりですね。

 

大学に行く前からパーダーボルン大学は特殊で駐車場が広いと聞いていましたが、まさにその通りで、ハノーファー大学はまた全然印象が違います。これと比べると確かにパーダーボルン大学が小さいというのも納得です。そしてハノーファー大学では近くに路面電車が走っており、アクセスも便利です。

 

さて早速大学構内へ入って今回の会場へ向かいます。これも写真を撮っておくべきでしたね。次の機会に撮りましょう。そして迷路のように移動してようやく会場へ到着。会場は普通の教室なのでそこまで広いわけではありません。

 

そして到着時間が研究集会の開始より少し早かったので、まずは現地の研究者の方にご挨拶。今回持って来たお土産を渡します。ここでも例の"gift"の話をしましたが、まあまあウケました。よかった。そして参加者全員分のボールペン、方眼紙、名札が用意されていたので、ありがたくいただきます。その際に「こんな貴重なハノーファー大学の方眼紙、自分にはもったいなくて使えない!思い出に取っておかないと!」と近くの参加者の修士学生に言ったら、彼から「いや、この方眼紙に今回の研究集会のことを書き残した方がより素敵な思い出になるんじゃない?」と大変すばらしいコメントをもらいました。とっさにこの返事が出てきたのはなかなか感動しました。

 

さてほどなくして集会が始まります。初めの主催者の方の挨拶、そして講演とそれぞれ現地の研究者の方のスピーチが続きました。いやはや皆さん本当に冗談が好きだなあとすごい思いました。挨拶でも講演でもそれぞれひと笑いもふた笑いも取っていて、少し緊張はほぐれました。

 

そしてあっという間に午前の部は終了し、その後はお昼です。お昼は大学の学食を使います。学食もかなり広くてすごかったです。なお近くの修士学生に「すごいでかい学食だけど人もいっぱいで混んでるね」と言ったら「いや、今は講義期間じゃないからまだマシな方でしょ」と返事をされました。確かにそうだなとは思いましたが、逆に考えると今日は講義期間じゃないのにこんなに混んでいるのか……と思いました。やはり皆さんサークル活動などで大学に来るのでしょうかね。とにかく活気があふれていました。

 

なお、お昼はきのこパスタです。この時は写真を撮っています。

研究集会1日目: お昼の学食

うまかったです。きのこがまるで肉のようにジューシーで、ボリュームたっぷり。しかし残念ながら量が多かったので残してしまいました。さすがに学食の持ち帰りは無理ですかね。なお、ここで現金は使えないということですが、クレジットカードなら払えるということでした。しかしその際に値段がいくらかを確認し忘れましたね。これは翌日以降にチェックです。

 

なおドイツでは、当然のように全員が全員分の食事を用意し終わるまで待機しています。つまり先に学食に入って料理を受け取って自分の席に座っても、他の人が同じように料理を自分の席に運び終わるまでは食事せず待機しているというわけです。初めはこれは単に今回の研究集会がスペシャルだからかと思っていましたが、どうやらドイツの文化の1つのようです。我々の場合だったら先に他の人の料理が運ばれてくると、「冷めないうちに先にどうぞ」と言って大体は来た順に食事するのを促します。しかしドイツではそうではないんですね。勉強になります。

 

さてお昼が終わると自分の講演です。うわー緊張するなあ。もちろん研究集会の雰囲気はすごくカジュアルな感じで皆さん和気あいあいとしているのですが、やっぱり英語で講演してかつ板書でやるのはなかなかハードワークです。しかし冒頭のドイツ語の挨拶を頑張って覚えたので、つかみはそこまで悪くなかったかな。あと以前時間が足りないからと一部板書箇所を削ったと書きましたが、結局当日はだいぶ早口になり時間が少し余ったので、最後まで当初の予定通りの板書でやりました。原稿があまりきっちり覚えられなかったのでところどころ変なしゃべり方にはなってしまいましたが、とにかく終了してよかったです。なお自分の講演の終了時にガッツポーズをしたら皆さんから笑われました。いやいやこれは嬉しいですよ。これで安心して皆さんの話を聞けますからね。

 

その後はコーヒーブレイクやディスカッションタイムを楽しみながら、他の方の講演を聞き無事に1日目が終了です。お疲れさまでした。なおこの後は夕食もみんなでどうかということで、参加することにしました。今日の研究集会と夕食の開始時間には少し時間が空いているので、まずはホテルに戻ります。

 

ちなみに自分は使用教室の後片付けを少し手伝っていたのですが、そうしているうちに参加者の多くが先にホテルに向かって帰ってしまっていました。最後に残っていたのは自分と主催者のうち2人です。自分はずっとみんなについてきていたので帰り方が分かりません。そこで主催者の2人について行って帰ることに。しかし彼らはその後大学のオフィスに戻って作業を続けるということで、迷路のような大学の建物からは出れましたがその後のホテルへのルートが分かりません。ラッキーなことに参加者の韓国人の方2人が歩いているのが見えたので、急いでついていき一緒にホテルに向かうことに。ちょうどお話しできる機会にもなったので良かったです。

 

ここで大学の建物を撮り忘れていたことに気付き、写真をパシャリ。

ハノーファー大学の城のような建物

本当にこれは城みたいですよね。以前パーダーボルン大学の様子も見せましたが全然雰囲気が違います。一度の留学で2種類もの大学に行けるというラッキーな体験をしました。大学間の比較もできてより楽しめました。

 

そしてホテル近くまで来たら戻る前に飲み物を買うことにしました。パーダーボルンからも1本は持っては来たのですが、少しこれだと心もとないということで、新しく大きいのを購入。なお買ったのは小さめのスーパー。レジは1つしかなく、ベルトコンベアもないです。店員さんはけっこうそっけなくて、自分を見るや否や"Fee"とだけ言ってきました。流石にこれだけだと一瞬分からなくて混乱しましたが、「ああお金のことか」とお金を出しておつりをもらい終了。その後の挨拶もなくすぐに次の客の対応に移りました。というかレシートすら渡されなかったので自分の会計が終わったのかすら分かりませんでした。

 

おそらく自分が飲み物1つだけを買ったからこうなったんでしょうね。普通それなりの量を買えばバーコードスキャンなり手計算なりで合計金額を算出して表示するわけですが、自分の場合は飲み物1つで計算の必要もなかったので、いきなり"Fee"でした。しかも自分が飲み物を置いた瞬間です。せめてバーコードスキャン後の場所に飲み物を移動してくれれば会計ステップだなと分かったのですが、いきなりだったので困惑しました。まあでも確かに後ろにそれなりの客が並んでいたので少し対応に忙しかったのかもしれません。とはいえめっちゃドライでした。

 

あと1つ理不尽な体験をしたので書きましょう。会計の際にレジの列に並んだわけですが、並ぶとすぐに少女からドイツ語で何か言われます。しかし分からないので"Sorry, what?"と聞き返すも、やっぱり何を言っているか分からない。すると自分の列の前の方が英語でいろいろ説明してくれます。初めは何か自分の会計に問題があるのかと思って「カゴに商品を入れないと会計できない?」「現金でしか会計できない?」などといろいろ確認しますが、全部違うようでした。最終的には「少女が先に並んでいたのに自分が列を抜かした」ということだったようです。"Oh, sorry"と順番を譲ります。

 

しかし実際は、確かに自分が並んだ場所の隣のダンボールに何か荷物(=少女の買うもの)は置いてあったんですが、肝心の少女は列を離れて後ろにいたんですよね。それで自分がレジの列の後ろにつくと「そこ自分が並んでたからどいて」と言うわけです。ちょっと理不尽じゃないですかね?会計するべき本人がいないのに、そこの場所はキープしてたってこと?それに加えてもしそういうシチュエーションになったとしても、後ろに並んでいる人からも援護射撃されたのはあまりいい気分ではないです。なんか当然のように「自分が誤った行動を取った」という風に両者から認識されたのが一番納得が行かないですね……これは自分が100%悪かったんでしょうか?うーん。

 

まあこんな話を続けるのもアレですし、ホテルに戻りましょう。なお買った飲み物はグァバジュース(3.99ユーロ=558.6円)です。こんな感じ。

でかいグァバジュース

とりあえずでかいのを1本買っておけばいいだろと買ったのはいいですが、これは2Lだそうです。なので冷静に計算すると500mL換算で140円。意外にもそこまで安くなかったな……大きいのはそれだけ割安だろうと思っていましたが、Kauflandの飲み物の方がもっといいですね。

 

さて買った後はひたすら今日あった刺激的な出来事をガリガリとブログにまとめ、ほどなくして再び外出です。夕食のための待ち合わせ場所に向かいます。

 

そして夕食。今回はカレーヴルストにチャレンジです。ご存じかと思いますが、ドイツ語でヴルスト(Wurst)とはソーセージのことを指します。

研究集会1日目: おいしそうなカレーヴルスト

今回も山盛りポテト。やはりうまい。そしてヴルスト!うまっ!しかしカレーもしっかり効いているので、ぜひこれは日本のお米と一緒に食べたい!そしたらスペシャルヴルスト乗せのカレーライスが完成です。なおお察しの通り、やっぱり食べきれない。またまた持ち帰りを依頼しますが、今回も成功です。すばらしい。やっぱり"Herzlichen Dank"です。そして店員さんはニコニコ笑ってくれます。楽しい。ちなみに値段がいくらだったかは覚えていません。今日は自分が発表日だったからということで奢ってもらったからです。ありがとうございました。

 

もちろん夕食中もたくさんの現地の研究者と話しました。しかしもちろん(?)話題は数学ではなく雑談です。主にドイツの文化を聞いたりドイツ語でのフレーズを聞いたり逆に日本語を教えたり。特にうれしかったのがたくさんの現地の研究者の方から「君の講演の冒頭フレーズは最高だった。もしかしてドイツ語話者なのか?」というようなことを言ってもらえたことです。渡航前から準備して臨んだ甲斐があった。ここで覚えた挨拶と似たようなフレーズも役に立つので、それを使ってちょっとドイツ語の挨拶を言うとみんなにっこりしてくれます。なんかこう、なろう系の主人公になった気分ですね。

 

それから持ち帰り料理についてですが、昨日の場合は紙パックのような容器に入れてくれたのに対し、今回はもっとちゃんとした容器に入れてもらいました。

研究集会1日目: 貸し出し容器に入ったカレーヴルスト

持ち帰ったカレーヴルストはあまりおいしそうに見えませんね……いやでもおいしいですよ!ちょっと見た目が誤解を与えるだけで!さて話を戻して持ち帰り用の容器についてですが、やはり環境意識の強いドイツでは可能な限り容器も使い捨てでないものにしたいというわけですね。つまりこの容器は「貸し出し」であって、後で再び返却する必要があります。

 

ではどうやって返却するか?このシステムを詳しく説明しましょう。まず料理を持ち帰りたい人は事前にアプリをインストールします。今回の対象者は自分でしたが、運のいいことに現地の修士学生の方がこのアプリをインストールしていたので、彼にお願いしました。またも"Herzlichen Dank!"です。そしてそのアプリを使って貸し出し容器のバーコードをスキャン。すると画面が遷移するので完了後の画面を店員さんに表示して完了。この際に、アプリから連携しているカードでいくらかお金を引き落とされます。さらに携帯のGPSを店側が追えるようになっているわけです。

 

では食べ終わった容器はどうするか?再びお店に向かい返却します。そうして店側が返却を確認すると事前に払ったお金が本人のもとにそのまま戻ってくるというわけです。つまり以前のペットボトルのシステムと同じようなものです。ということで、良いドイツ文化を学ぶとともに料理まで持ち帰れました。

 

ホテルに帰ってからは先ほどのグァバジュースにトライ。まず大変だったのはフタを開けることです。フタが固い。しかも開けた後もアルミのフタがついていて、これも剥がすのが難しい。無事に剥がした後、早速飲んでみます。味はまあまあかなー。でもあまり好きではないかもな。思った以上にドロッとしています。なのでなんというか、喉が渇いて喉を潤すのに向いている感じではなさそうです。イメージとしてはラッシーの類でしょうか。本当に水とヨーグルトを足して2で割ったような喉越しです。日本でもグァバジュースを飲んだことがあったのでそのイメージでいましたが、甘さのイメージは同じでもドロッとさが段違いですね。

 

さて少し遅くなってしまいましたが、今日はもう寝ましょう。明日も頑張ります。

 

~ 2023年2月14日(火) ~

 

おはようございます。今日は昨日より少しだけ遅く起きることにしました。昨日寝るのが少しだけ遅くなってしまいましたからね。

 

起きたら着替えて朝食です。そういえば朝食バイキングの様子を撮っていなかったので、パシャリと撮ります。

ホテルの朝食バイキングの様子

こんな感じで並べられているものを自分で好きなように取っていきます。メインはパンまたはシリアル。ハムとチーズはそれぞれ3種類ずつありますね。飲み物はジュースと牛乳が写っていますが、コーヒーと紅茶も選べます。

 

そして今日も会場の大学へ歩いて移動。今日は昨日と違って楽しい気持ちです。もちろん自分の講演が終わったからですね。そして天気も晴れ。昨日もそこまで悪い天気ではなかったのですが、今日の方が景色もいいです。ということですかさず撮影タイム。ハノーファーの中心部の様子をお届けしましょう。

ハノーファー中心部の街並み

そして次は大学構内です。以前メインのお城のような建物だけを載せましたが、今日はたくさん撮っています。これは来る間や帰る間に撮った写真たちです。

ハノーファー大学構内の様子

さて今日の講演は純粋な参加者として楽しみました。その後もコーヒーブレイクで雑談をしたり、あるいは少し真面目な数学の議論をしたりもしました。もしかしたら海外の研究者との共同研究も始まるかもしれませんね。そして今日は少し早めに終了です。確か16:00くらいにはホテルに戻っていたような気がします。というのは、今日は主催者のうちの現地の2人は大学で別の用事を済ませなければならなかったからです。

 

なお途中の昼食はやはり学食。今回は巨大なじゃがいもです。

研究集会2日目: お昼の学食

これは自分の中ではそこそこ健闘しまして、全体の8割くらいは食べられたんじゃないかな。おいしいのはもちろんですが、やっぱり多いです。以前も書きましたが、じゃがいもはやっぱりホクホクでうまっ。なお今回は会計時にレシートをもらえたので、値段を確認します。すると7.1ユーロ(=994円)です。いやあ学食で1,000円レベルってけっこうリッチだなぁ。メインディッシュは何種類かあるうちの1つを選ぶのですが、たぶんどれもこれくらいの価格帯だと思います。自分がパーダーボルンにいたときはスーパーに頼って一日平均1,600円ちょっとで過ごしてましたから、やっぱりだいぶ贅沢ですね。まあでも贅沢してるほうがより「ドイツ」を感じてはいますね。

 

そしてホテルに戻ってからは自分の大事な仕事があります。それは以前の貸し出し容器を返却することです。まずはこないだの夕食で使ったレストランの場所をチェック。昨日は暗い時間帯に移動したということと、ただ先頭についていっただけだったので、場所を調べます。しかしレストランの名前をぼんやりとしか覚えていなかったので、少し場所の特定には苦労しました。Google Mapでホテルから出発したつもりでいろいろMap上を移動します。なかなか見つかりませんでしたが、注意深く探しているとようやく発見。Google Mapではお店の外観もありますから安心ですね。流石現代テクノロジー。ということでそこまで移動して容器を返却します。暗くなる前にお店に来たので、昨日には撮れなかった写真が撮れました。

昨日の夕食会場

そして店内に入って容器を返却。拙い英語でも容器を見せればすぐに対応してもらえました。なおそこで出てきた店員さんは昨日と同じ方。なので自分の顔を見た瞬間にニコニコ笑っていました。まあそりゃあ昨日に集団で食事して、そのうちの日本人で、しかも覚えたてのドイツ語でいろいろ変なことを言ってたもんだから覚えてますよね。

 

容器の返却後は再びホテルに戻り、少し作業です。事務的な作業や先ほどの数学の議論の整理などをしていました。少し時間が経つともう夕食の時間です。なお前述した通り、今日は主催者の2人が残って大学での作業をしなければならなかったので、全員での食事会は無しです。というわけで今回は日本人グループに混ぜてもらうことにしました。なお現地の方も2人参加。

 

今回もまたカレーヴルストです。

研究集会2日目: おいしそうなカレーヴルスト

せっかくなら他のも挑戦すればと言われそうですが、他のは量が多すぎるんですよね。なのでヴルストが料理の中では一番量が少ない部類だと思います。値段もメインディッシュの中では一番安いです。まあ実際はそれすら完食できないんですけどね……

 

こちらも持ち帰りを依頼します。なお昨日少し新たなドイツ語を仕入れてきたので、披露してみます。今回は3つ。まずは"Ich möchte das bitte haben."です。これは英語だと"I would like to have this, please."ということで、とりあえず注文の際に使えます。そして"Könnten Sie es einpacken, bitte?"です。これは英語だとよく分かりませんが、翻訳機だと"Could you wrap it up, please?"となります。要するに"einpacken"というのはパッキング、すなわち余った料理を持ち帰れるようにしてくれるという意味です。最後は"Mit der Kreditkarte, bitte."です。これは"With the credit card, please."ということですね。

 

使ってみるとどれもちゃんと聞き取ってくれました。なお持ち帰りが成功した際には手を擦り合わせながら"Herzlichen Dank!"と言うとやっぱりにこっと笑ってくれます。嬉しい。

 

ちなみに実際に使う前に現地の方のリアクションを聞いてみましたが、「もちろん伝わるけど"ö"の発音を気を付けるといいよ」とアドバイスをもらいました。カタカナで書くと"möchte"は「メヒテ」、"könnten"は「コンテン」となります。しかし彼らからすると、例えば「メヒテ」とカタカナっぽく発音すると"mächte"として認識される可能性があるとのこと。なお"mächte"は「権力」を意味する"machte"の複数形です。"ö"は口を「お」の形にしながら「え」と発音するようです。難しい。興味のある方はそれぞれの発音を比較してみてください。

de.wiktionary.org

de.wiktionary.org

なおこれはもちろん夕食中の会話のひとつですが、これ以外にもいろいろとたくさんお話をしました。全体の会話のうちの半分くらいしか理解はできませんでしたが、少しずつでも交流が深まっていることを実感します。他には例えばドイツ語で「美味しい」を意味する言葉として"lecker!"というのを学びました。これも今度使ってみましょう。

 

そういえば話題のひとつに上がっていたことですが、どうやら少なくとも今回の相手の2人はHaim Brezisの関数解析のテキストを知らないようでした。逆に関数解析のテキストは何を知っているか聞くと、Walter Rudinだそうです。サンプルは2人しかいませんが、意外なところで違いを発見。もちろんLadyzhenskaya-Solonnikov-Ural'cevaの結果を使いたいが詳細までは読みたくないという認識は同じのようですね。

 

ちなみに先ほどの料理ですが、飲み物と合わせて8.7ユーロ(=1,218円)です。最初の夕食のバーガーに比べると比較的落ち着いた価格ですね。それでもお腹はいっぱいですよ。そして帰宅。今回はこんな感じでパッキングされていました。

研究集会2日目: 持ち帰った夕食の様子

パッキングの方法もレストラン毎に全く違いますね。いろいろ観察してみると面白いことがいっぱいです。

 

その後もブログを書き進めたらすぐにシャワーを浴びて就寝。あ、もちろん就寝前にパッキングした料理も楽しみましたよ。それではおやすみなさい。

 

~ 2023年2月15日(水) ~

 

おはようございます。さて、ここから先の記録は18日の土曜日に書いています。なので全体的にうろ覚え。まあ写真は撮っていますから、写真を見ながら思い出していきましょう。

 

この日は少しだけ寝坊した気がします。流石に連日の疲労が少しずつ蓄積してきていました。それゆえにブログを書く時間もありませんでした。

 

この週間のスケジュールは、まず8:30くらいに起床。そして着替えてからホテルの朝食バイキングを済ませ、9:30前くらいにホテルを出発します。そして研究集会は10:00開始。終了時間は日によってまちまちですが、遅くても17:00には終了します。その後はいったんホテルに戻り、再び集合して夕食です。夕食は19:00前くらいに開始し、終了は21:00~22:00くらい。そしてホテルに戻ってシャワーを浴びたりすると23:00になっている感じです。なので連日がっつり体力を消費します。もちろん昼食や夕食中のコミュニケーションも全部英語なので、そういう面でも体力を消費します。

 

確かこの日の天気は晴れ。しかし昨日より少しだけ曇っていた気がします。午前の講演を聞いた後は昼食。なお昼食は学食ですが、その学食の名前は"Mensa"というそうです。我々の場合はこれは「メンサ」と読み、いわゆる高IQの人向けの会員制グループのことを指しますね。なおここでは「メンザ」と読みます。これについて聞いてみると、どうもドイツではどこでも"Mensa"と言うらしい。なので別にこの大学の特別な名称ではないようですね。後から調べてみると、確かに"Mensa"は「学食」を意味するドイツ語でした。そして今日の写真です。

研究集会3日目: お昼の学食

これは何かというと、茹でたじゃがいもにカレー味の野菜が添えられています。少しですが皿の下にスープカレーがあります。なのでまあ日本でいうとこのスープカレーのご飯をじゃがいもに置き換えたものですね。おいしいです。価格は昨日と同じ7.1ユーロ(=994円)。もしかしたらここでの価格は一律で決まっているのかもしれませんね。

 

なおドイツのじゃがいもはとてもおいしく、ご飯代わりのポピュラーなものとなっています。そこでこのじゃがいもについて聞いてみると、大きさは写真のものが一般的らしいですね。昨日は巨大なじゃがいもでしたが、あれは少し特別なものだったようです。やはり量は多かったですが、今回は全部食べ切りました。現地の方からも"Nice fight!"と言ってもらえました。いやはや毎日がフードファイトです。

 

そして今日の予定ですが、今日は少し講演は早めに終わり、その後は3時間ほどハノーファーの中央駅周りを観光します。観光の際に外部からガイドをお招きし、ガイドの方からいろいろ説明を受けながら3時間練り歩きます。この観光はもちろんとても有意義で楽しかったですが、かなり疲れもきました。というのは、まず3時間歩いたこと。そして多くの時間を外で過ごし、夕方に寒くなってきたこと。また当然ガイドの方は英語で説明をするので、英語をずっと集中して聞き取り続けたこと。なのでぶっちゃけ講演を聞くよりも疲れたかも……

 

なおやはり自分の英語力ではガイドの方が話していることの1割も理解できませんでした。もちろん数学の議論ではないですし、しかも雑談でもないです。多くはハノーファーの歴史に関する話だったので、全体的に語彙も難しく歴史のバックグラウンドがゼロの状態だとかなりハイレベルなリスニング能力が必要になります。おそらくですが話していた歴史的内容の多くは戦争に関するものだと思います。戦争で多くの建物が壊れてしまい、その後にがんばって再建したという内容だったはずです。ただ、おそらくですが一部の建物は壊れずにずっと残り続けたというようなことを言っていたと思うのですが、はたして自分の読解力は正しかったのだろうか……

 

そこで唯一理解できた話は、Gottfried Wilhelm Leibnizに関する話です。もちろん皆さんも積の微分公式の一般化であるLeibnizの公式はご存じでしょう。あのLeibnizです。このハノーファーにはLeibnizの名を冠したものがたくさんあるようです。中にはLeibniz-Keksというクッキーまで。後でチェックしてみましょうか。

en.wikipedia.org

最後に、この観光中に撮影した写真を載せていきます。

ハノーファー観光中の写真たち

本当にこのハノーファーの中心部は中世をイメージした異世界転生モノの舞台にぴったりというか、あるいはゲームのRPGに出てくる舞台にぴったりというか……この付近をじっくりと観光できたのはいい経験になりましたね。

 

しかし先に書いた通り、同じくめちゃくちゃ疲労もきました。確か観光が終了してガイドの方が帰られたのは18:30くらいだったかなと思います。そしてそのまま流れで夕食へ。実は今回の夕食会場は、ハノーファー到着初日に日本人グループと行った場所と同じでした。しかも対応してくれた店員さんも同じ。なのでやっぱり自分たちを覚えてくれていました。今回チャレンジしたのは"Schnitzel"というものです。カタカナだと「シュニッツェル」でしょうか。

研究集会3日目: おいしそうなシュニッツェル

これに関しては到着初日に日本人グループの方から教えてもらっていましたが、実際に食べるのは今日が初めて。まあでもこの見た目からも分かるように、めちゃおいしいです。どういうものかというと、薄切りの豚肉(生姜焼きくらいの薄さ)を揚げ焼きしたものです。なのでイメージはとんかつですが、肉が薄いという点と、揚げ焼きなので衣も若干薄めという点が異なります。なおどうやら調べてみると、もともとのSchnitzelは豚肉でもなくて牛肉のようですね。オーストリア発祥らしいです。とはいえ少なくともここでは"Schnitzel"とは豚肉のものがスタンダードな気がします。

 

以前対応してくれた店員さんに早速昨日覚えた"lecker!"を披露すると、グータッチをしてくれました。楽しい。そしておいしいですがもちろん当然のように食べきれない。持ち帰りましょう。なお以前は頑張って英語で持ち帰りを依頼しましたが、今回は"Könnten Sie es einpacken, bitte?"を覚えてきたので披露してみます。するとまたニコニコしながらパッキングしてくれました。いやあ大変助かります。なお値段は22.9ユーロ(=3,206円)。そして一緒に頼んだオレンジジュースが3.3ユーロ(=462円)です。やっぱり結構リッチなお値段……まあ、気にせず楽しみましょうか。

 

ちなみに夕食の会話では新しくドイツの数字を覚えようと奮闘していました。なかなか覚えるのが大変ですが、ドイツの数字は

0: null, 1: eins, 2: zwei, 3: drei, 4: vier, 5: fünf, 6: sechs, 7: sieben, 8: acht, 9: neun, 10: zehn, 11: elf, 12: zwölf

です。

 

少しコメントをしておくと、"null"に関しては有名ですよね。プログラミングで出てきたり、数学でも"null set"などで出てきます。そして1の"eins"について。日本でも「アイネクライネ」という言葉はよく聞くのではないかなと思います。これは「アイネクライネナハトムジーク」の略で、ドイツ語で書くと"Eine kleine Nachtmusik"です。モーツァルトが作曲した有名な曲の1つですね。そしてこれの訳は「小さな夜の曲」です。"Eine"は"eins"の変形です。そして"kleine"が「小さな」を意味する"klein"の変形。"Nachtmusik"はNacht+musikであり、"Nacht"は"night"で"musik"が"music"ですね。まあなのでこれに出てくる"Eine"は英語でいう不定冠詞"a"に相当しているわけです。ドイツ語では不定冠詞にも1に相当する言葉を使います。2の"zwei"ですが、カタカナでも「ツヴァイ」という表現はちょくちょく見かけますよね。そのツヴァイが"zwei"です。

 

他は例えば9についてですが、"neun"は「ノイン」と読みます。英語のように「ナイン」と発音すると、これは"nein"となり、英語の"no"に相当してしまいます。似ていますので注意ですね。12の"zwölf"は「ツヴェルフ」と読みます。11の"elf"が「エルフ」なので、「ツヴァイ」と組み合わせたというイメージです。あるいは英語の"twelve"をイメージしてもいいです。というのは、ドイツ語だと"w"は「ヴ」と発音し、"v"は「フ」と発音するからです。例えばヴルストは"wurst"で、水を意味する"wasser"は「ヴァッサー」です。一方で"Hannover"は「ハノーファー」、そしてありがとうを意味する"Vielen Dank"は「フィーレンダンク」と読みます。

 

また1から12を挙げた理由はお分かりかと思いますが、それ以降は英語と同じような数え方をするからです。13以降はdreizehn, vierzehn, fünfzehnと続くわけです。

 

まあこれ以外にもいろいろと話は盛り上がりましたが、やはり連日の疲れや観光での体力消費もあり、途中で数名は早めに会計して抜けていました。一応自分は最後までいましたが、自分もだいぶヘトヘトになっていましたね。帰った後のパッキングはこんな感じでした。

研究集会3日目: 持ち帰った夕食の様子

またまたシャワー後に余った夕食を平らげてから就寝。おやすみなさい。

ドイツへ修行に行ってきますPart6

ひよこてんぷらです。

 

今回は3日分を書きました。

 

~ 2023年2月10日(金) ~

 

おはようございます。今日は曇り。でも雨が降っていないのでいい天気と言えるでしょう。

 

さっそく起きてから乾燥機へ洗濯物をぶちこみます。今日はうまくいきますように。なおやはりまだWi-Fiは不調。ちくしょう(ラップ風)。

 

朝ご飯は食パン+ジャム+チョコレート。今は共同冷蔵庫にトルティーヤも入っていますが、まあアレは後でもいいでしょう。

 

早速大学へ。今日は中国人ゲストたちと日本食ランチです。それと、もうそろそろゲストハウスの片付けもする必要があります。というのは、ハノーファーへ移動する際には1度このゲストハウスはチェックアウトという形を取るからです。なのでこれまで溜まったゴミは大学へ持っていき、またカップ麺の類も大学のゲストオフィスに移動。衣類も全てハノーファーへ持っていく必要はないでしょうから、これも最終的には一部スーツケースと共に大学のゲストオフィスに保管しておく予定です。ということで少しずつゲストハウスの物を空にしていきましょう。

 

またWi-Fiが使えないため大学に来てパソコンを接続します。もちろん自前のルーターを使ってもいいですが、できれば大学で済ませた方が好ましいでしょう。

 

そしてほどなくして中国人ゲストの方が自分を呼びに来ました。日本食のお店は大学から歩いて行けるらしいです。さて、ここでせっかくですので地図を使って位置関係を確認してみましょう。

パーダーボルンの地図

画面の右で赤く囲った部分がそれぞれ宿泊地と大学です。その下の"Kaufland"がいつも使っているスーパー。また上のパーダーボルンと書かれている部分はいかにもいろいろある感じですよね。実際ここが中心部の商業地域、いわゆるダウンタウンというやつです。大学からは少し離れていることが分かりますね。そしてその中に今回行く日本食のお店"Restaurant Sakura"があります。また左には中央駅である"Hbf"が見えます。この中央駅は空港から来る際に使い、またハノーファーへ行く際にも使う予定です。

 

というわけで歩いて移動。どうも昨日新たに会った2人のゲストは1週間前にここへ来たそう。ちなみに移動ルートには、地図上で宿泊地の上にある"REWE"というスーパーを通りました。ここも近いので何か新しいものがあるかもしれないな。要チェックです。

 

そして到着。どうやらいわゆる食べ放題のシステムっぽいですね。しかし食べ放題なのにいろいろと制約がある複雑なタイプです。少し面白かったのが、もちろん基本の客はドイツ人なので日本語は通用しません。まあ日本食の店でも日本語が通用するわけではないのでそれはよいでしょう。しかし店員がドイツ語だけで英語も使ってくれない様子だったので、どうしたかというと店員が別の店員を呼んできました。なんとそれが中国人の店員だったんです。なので中国人ゲストの4人が中国人店員から注文システムなどを教わっているという光景を見ていたわけです。ドイツにある日本食のお店で。しかも自分にとっては英語ですらないからゲスト4人がうんうんと頷きながら理解しているのに自分だけ蚊帳の外です。さすがに笑ってしまいました。もちろん後でゲストの方から英語で教えてもらいました。というか冷静に考えてドイツに来て初めて外食を一緒にしたのが中国人4人とです。ちょっと面白いですね。

 

ちなみに写真はこんな感じ。

"Sakura"の外観

"Sakura"の寿司

海外の日本食レストランはどの程度かなと思っていましたが、意外にもちゃんと日本食の味でした。もちろん日本食の代表格は寿司ですが、以前にも書いた通り海外の生モノは少しハードルが高いということで、食べたのはかっぱ巻きやたくあん巻きの類ですね。なお握り寿司の種類はサーモン、イカ、タコが寿司っぽいやつで、他にはカニカマやタマゴなどもありました。あとは稲荷ですね。巻き物は上にあげたきゅうり、たくあんと、他にサーモン巻き、鉄火巻きがありました。もちろんこれは日本にはないなという海外チックな巻き物もいろいろありました。さらに唐揚げ、焼き鳥、春巻、焼きそばなどがあったりという感じです。

 

なおここでひとつ不思議な体験をしたのでお話ししましょう。食事中に急に謎のドイツ人2人が入ってきました。恰好はなんというかパイレーツオブカリビアンっぽい感じ。帽子もかぶっています。そしてお店の通路に仁王立ちするや否やドイツ語でペラペラといろいろ話し始めます。いったい何なんだ?もちろんドイツ語は理解できません。不審者かと思っても周りのドイツ人の客もそのまま食事しているし店員も特に何もしない。だからといってお店のパフォーマンスでもなさそう。そして客の中の2人くらいが財布から少し小銭を渡していました。それが終わると謎のパイレーツ風の2人はお店から出ていきました。

 

もちろん周りの中国人ゲストたちもドイツ語は分からないので何だったんだろうねと言いながら食事を続けていました。しかし自分は気になったので隣で食事をしていたドイツ人の6人くらいのグループに"Excuse me?"と聞いてみました。おそらく英語で返事をしてくれたのでしょうが、かなり流暢に返事をされたのでほとんど言っていることは分かりませんでした。ただそのグループは笑って話していたのでたぶんトラブルの類ではないのでしょう。おそらく自分が聞き取れたであろう言葉は"lovely"と"traditional"というのだけです。後でネットでもいろいろ調べてみますが、うまくヒットしない。今のところの自分の予想は、何らかの募金活動だったといったところでしょうか。しかしそうだとすると、募金活動をわざわざ食事中のお店にまで入ってきてするのはすごいなあ。

 

それから食事の途中で、自分はお腹いっぱいになったので箸を止めていたら、ゲストの1人から"Are you full?"と聞かれました。いやはやその通りです。もうお腹いっぱいです。しかし他のゲストの方たちはまだ食べているので、単純に自分が少食なだけです。その後は「だからあなたは痩せているんだね」とも言われました。1回の食事だけでそこまで見抜かれるとは……言葉以上に行動から分かる情報は多いですね。

 

まあほどなくして食事は終わって、再び大学へ戻ることにします。そういえば写真を撮っていなかったなと思い、帰り道で写真をたくさん撮りました。

パーダーボルン大学からダウンタウンまでの道のり
パーダーボルンのダウンタウンの様子

ちなみに少し感心しながらこんな写真も撮りました。

ダウンタウンを走っていたバス

これはバスの写真なのですが、バスの中心部が電車の接合部のようになっています。要するにバスが電車でいう2両編成のようになっているわけです。おそらくこれは電車と同じように、カーブを曲がる際のためにあるものでしょう。バスの小回りを少しでも利かせられるような工夫です。面白いですね。

 

なお今回は中国人ゲスト4人に対して自分1人で行動したので、当然自分は英語で頑張ってしゃべります。中国人ゲストらは自分に話しかけることさえなければ中国語で通じるわけです。そこで話していて起こるのは、相手の英語が聞き取れないことと自分の英語が伝わらないという問題です。少し自分の中で思ったのは、中国人と英語でコミュニケーションを取るのは特に難しいのではないかということです。

 

というのは、日本語はきちんとした文章を話せば多少発音がカタコトでも十分通じます。けど中国語はそうはいかず、同じ読みでも発音の仕方次第ではまったく通じなくなってしまうわけです。なので中国人の方たちの英語はかなり発音にも気を配っているという印象があります。それで発音がうますぎると自分には伝わらなくなってしまい、また逆に自分の発音が下手くそだと聞き返されてしまいます。これまでにドイツの若手研究者の方とも話しましたが、そちらの方がもう少しスムーズにやり取りできたという印象があります。自分の下手くそな英語でも聞き取ってくれて返事をくれます。なのでおそらく中国人の方とは発音に関する意識の向け方が全く違うのだろうと結論付けました。

 

さて話を戻しまして、大学へ帰ってきたらまた講演練習です。なんとか時間通りにおさめられるようになりました。依然として英語はうまく話せないので、板書量を調整することでなんとか時間の調整を行いました。もしもっと流暢に話せたら当初の案通りにできたとは思いますが、まあしょうがない。そして練習を続けて夕方になると晩ご飯です。今日は事前に食パンを大学に持ち込んでいたので、これとカップ麺で済ませます。

 

なお今回のカップ麺は昨日のやつを開けます。普通なら古いものから消費していくわけですが、今回は買ったのをすぐ食べます。なぜかというと、以前の戦利品写真から分かるように、カップ麺に穴が開いていたからです。なおこれは陳列時には開いていない穴だったので、たぶんレジか持ち帰りの際に開いてしまったのでしょう。なのでさっさとこれは食べてしまいます。

 

なおこれは後で気付くことなのですが、日本から持って来たカップ麺と比べると、ここのカップ麵はビニール包装がされていませんね。だいたい日本のカップ麵を食べる時はまず包装されているビニールを剝がすところから始まると思いますが、ここではいきなりフタを剥がすだけ。なので穴も開きやすいのでしょう。あとフタの素材も違います。こちらのはタピオカミルクティーのフタと似た感じのやつ。要するにストローで強く突いたら穴が開いちゃうタイプの素材です。まあいろいろと壊れやすい原因は揃っていますが、これも環境意識の表れでしょうかね。

 

そしてカップ麺はかなりうまい。自分の好みです。なおカップ麺には"GULASCH-SAUCE"と書かれています。例によって翻訳をしてみますが、どうもこれに関してはうまく翻訳されない。ということはドイツ特有の料理なのでしょうか?さらに調べてみると、なるほど。

ja.wikipedia.orgこういうことだそうです。なお、これを調べる前に自分が思った味のイメージとしては、ミネストローネとビーフシチューを足して2で割った感じです。とにかくおいしいということだけは記憶に残りました。

 

ちなみに食パンも新しいやつです。普通のバタートーストというのは置いておくとして、以前には"Körner Balance"というものを買いました。そして今回は"Vollkorn"というやつです。それぞれの訳は「穀物バランス」および「全粒粉」です。なるほど。味に関しては正直どれも大差ないなという感じです。まあご飯のようなものですから、あまりパン自体に味の癖などがあるわけではありませんね。となるとやはり単に栄養価としてのステータスが重視されるということでしょうかね。そういう意味では普通のバタートーストでない2種類に関してはいずれもNUTRI-SCOREが最高のAです。まあこれに関してはスコアの評価も文句なしですよね。

 

さて、これで夕食が済むのでスーパーに寄る必要はないなと19:00頃まで大学にいたのですが、そういえば今日は週末か。休日はスーパーに行かなくて済むように土日の分も買い揃えておかねばならないんだった。ということで急いでスーパーに向かいます。無事に買い終えて大学まで戻ってこれました。20:00前です。買ったものはこちら。

10回目の戦利品

まあどれも見慣れたものですが、今回はグミとしてスーパーブランドのものを購入。これは明らかにハリボーを意識しています。もちろん価格はハリボー(0.99ユーロ=138.6円)よりも安い(0.73ユーロ=102.2)です。トルティーヤはたぶんまた新しい味で、飲み物は以前買ったお気に入りのもの。

 

なお今回スーパーでバゲットサンドやトルティーヤを買う際に、同じ場所におにぎりが売っていました。いつもはないので、おおと感心。しかしなんとめっちゃ高い。確か2ユーロ以上だった気がします。なので普通のコンビニおにぎりみたいなやつが300円くらいということです。さすがにびっくりしましたね。

 

さて、ゲストハウスに帰ってきますが、まずは乾燥機チェックから。今度は無事に乾いていました。良かった。そして気になる匂いですが、まあ大丈夫でした。衣類には何かダメージがあるのかもしれませんが、少なくとも自分としては特に大きな問題が生じなくて良かったです。

 

その後は荷物の整理。明後日の日曜日、午後にバスに乗って中央駅集合です。となると今のうちから計画を練っておく必要がありそうです。全ての荷物をハノーファーへ持っていく必要はないので、着替えの一部、あるいは過剰に購入した水や飲み物、お菓子はそのまま大学に置いていきます。ということで何をハノーファーへ持っていくか考えます。スーツケースはあると便利ではありますが、めんどうなので置いていきます。自分のリュックとバッグに入る分だけで何とかしましょう。まあでもやはり1週間分となると少し多くて大変ですね。

 

シャワーを浴びた後は、トルティーヤを食べます。既に夕食は終えましたが、20:00くらいにお腹が空いてしまったので夜食ということですね。なおこれは今日買ったものではなくて以前買ったまま共同冷蔵庫に放置していたものです。まあ今消費するのがちょうどよいでしょう。味はスイートチリということで、確かにスイートチリな味です。おいしい。ちょっとお菓子もつまんじゃおう。

 

なお、先週の平日末はかなり騒がしかったゲストハウスですが、今日は静かです。平日末のドイツ人は騒がしいと決めつけていましたが、これは早計でしたね。まあ騒がしかったというのも集団で騒がしかったので、あれは単にゲストハウスを利用していたグループがわいわいやっていただけのようです。

 

しかしネットが制限されていると本当にやることがないなあ。ということで今日は23:30くらいには消灯したと思います。おやすみなさい。

 

~ 2023年2月11日(土) ~

 

おはようございます。今日は若干遅めの起床。天気は曇りですね。なお後で外出して分かることですが、曇りというよりも霧ですね。若干霧で服が湿るという感じ。

 

起きたらまずは洗濯。今日がハノーファーへ行く前の最後の洗濯となります。そして洗濯中に朝ご飯。今日も食パン+ジャム+チョコレート。なおジャムは今日で終了。出発前なのでいいタイミングでした。

 

なお驚いたことに、宿泊地でのWi-Fiが繋がるようになっています!これは良かった。結局どういう原因だったかは分かりません。まあいずれにせよ繋がるなら大変助かります。例えば原因のうちの1つとして、実は1週間のうちに使える通信量に制限があって、その制限が来てから使えなくなったとか?それが土曜日でリセットされた?あるいはこのWi-Fiは自室以外にも共有者がいて、共有者が宿泊地の管理人に問い合わせてくれたとか?いろいろ考えられますが、とにかく良かった。なおこのゲストハウスは通常のホテルのような受付がありませんので、常駐している管理人もなし。なので本当に万事休すという状況でした。

 

それから朝ご飯の話に戻りますが、ジャムはもう無くなりました。チョコレートも明日には無くなります。でも食パンはまだ余っています。以前から思っていたことですが、食パンに賞味期限が記載されていないんですよね。あるいは記載されているけど自分が探せないだけなのかもしれません。できるだけ出発前に消費するつもりではありますが、いつ頃までに消費するのがいいのか。適当にネットで調べてみると開封後は1~3日程度とあります。けっこう厳しいな。自分はたくさん量があるのを買っていましたが、これだと量も少なめのを買っていく方がいいのかもしれない。でも価格としては量が大きいやつの方が圧倒的にお得なんですよね。これは悩ましい問題です。

 

洗濯が終了するとすぐに乾燥機にぶち込み大学へ向かいます。とりあえずもう洗剤は使わないのでこれは大学へ持っていきます。スーツケースも持っていきましょう。しかしここで少し懸念事項が。日曜日は大学に入れるのだろうか?以前土曜日には大学に入れましたので大丈夫です。この場合は開いているドアが限られているというだけですからね。しかし日曜日に大学が完全に閉まっていると、大学に物を置きすぎるというのは少しまずいかもしれません。ということで現地の研究者にメールで聞くことにして、とりあえず大学へ向かいます。

 

大学に向かった後は再びゲストハウスに戻ります。そこでお昼ご飯です。お昼はお湯入れカップのじゃがいものやつ。これと食パンで済ませます。なおこのカップもおいしい。カレーのような味がします。しかしカップに書いてある"LINSENTOPF mit Kartoffeln"というのが何なのかはいまいち分かりません。とりあえず後ろの"mit Kartoffeln"は「じゃがいも入り」という意味なのですが、"LINSENTOPF"が調べてもうまくヒットしません。まあでもおいしいからいいか。

 

そして再び大学に向かいます。今度は普段の荷物を持って移動。なおこのときの時間は14:00過ぎだったので中国人ゲストの方がいました。先ほど日曜に大学に入れるか気になったので聞いてみると、大丈夫とのこと。それはよかった。安心して大学にたくさん荷物を置いていけます。そして再び講演練習。もう後はなるようになるしかないですね。一度講演練習を終えて、またゲストハウスから荷物を移動します。

 

なおその際の時間は15:00過ぎくらいだったかと思うのですが、なんと洗濯物の乾燥が終わっていました。当たり前ですがやっぱり洗濯物が少ないと乾燥も早く終わるわけですね。今日中にできる洗濯を終わらせようとして2日後に洗濯をしたので、洗濯物は少なかったわけです。それに洗ったのも暖かい服装類ではなかったので、なおのことすぐに乾いたのでしょう。再び乾いた洗濯物を整理して大学へ持っていきます。

 

しかし改めて持っていくものを整理していると、さすがにバッグには入りきらなそうな感じでした。なので当初の予定を変更して、バッグを置いていってスーツケースに着替えを入れていくことにします。

 

また中国人ゲストの方から加えてバスの件についても大事な情報が聞けました。というのは、以前ハノーファーへの移動の際に"DB Navigator"でチケットを購入したのですが、これでサポートしているのはパーダーボルン中央駅からハノーファー中央駅の間だけであって、バスでの移動チケットが買えなかったんです。ローカルだとサポート外になってしまうんですかね。まあ直接バスの運転手から購入するというのもできると思いますが、かなり不安です。しかしこの問題に対して、別のアプリから買えるということを彼女から聞きました。これは大事な情報ですね。

 

しかし登録にはなかなか手間取りました。以前は現地の研究者の方がアカウント登録などをしてくれたのでスムーズでしたが、自分一人でドイツ語の案内画面からアカウント登録をするのは大変です。なんとか時間をかけて登録完了し、バスのチケットを購入できました。これで懸念事項がひとつ解消。

 

バスのチケットシステムですが、いろいろ種類があります。一番シンプルな1回券は、名前の通り買ったら1回だけ有効ということです。しかしこの1回というのも少し面白いシステムになっています。全てがそうなのかは分かりませんが、バスは鉄道とは異なり出発地や目的地をしっかり決める必要はありません。ただし購入の際に時間を指定する必要があります。なおこの「時間の指定」というのはどのバスかを選択するという意味ではなく、「いつからチケットが有効になるか」という意味での時間指定です。ゆえに購入したチケットは事前に指定した時間から有効になります。そして指定時間から90分まで有効です。これの意味することは何かというと、有効期間の90分間はバス乗り放題ということになります。もちろん乗り放題といってもチケットにはある程度の移動範囲等の制限があるので、基本は目的地に行くために1回チケットを消費するという感じです。けれども途中でバスの乗換などをする場合はそのチケットをそのまま使えるということですね。

 

その後は先ほど送ったメールの返信も返ってきました。やはり大学は日曜日も入れるそうです。現地の方もOKと言っているのでより安心です。しかし結局この日はあまり講演練習はできず、チケットの購入手続きや荷物の整理に時間を食ってしまいました。

 

それから夕方には中国人ゲストの方からひとつ数学の質問をされました。今思い返してみるとそこまで難しい問題ではなかったのですが、だいぶ考えるのに時間を使ってしまいました。しかしやっぱり分からないところを聞いたり逆に教えたりというのを英語だけでやるのはなかなか苦労しますね。文章でのやりとりならまだしも、直接会話したりiPadに書き込んだりして教えるのは難しいです。まあでも自分にとっても経験値が上がりますので悪いことではないですね。彼女が理解し終えた頃にはだいぶ時間は遅くなっていました。帰って夕食、シャワー、そして明日に向けた精神統一をしなければなりませんね。

 

夕食はバゲットサンド、トルティーヤ、サラダ。これで全てです。しかし一回に全部消費は難しいので、まずはバゲットサンドから食べます。残りは就寝前に改めて食べることにしましょう。

 

しかし何もやることがないな。いや実際はいろいろあるんですが、なんかこう講演前だと気持ちが落ち着かなくて他に何もできなくなってしまうんですよね。克服したい点ですが、なかなか難しいです。なので今日の夜はブログ記事を書いたりスマホとかを見てぼーっと過ごしていました。でも流石に暇すぎたので少しは研究もしました。

 

それから最後に食べたトルティーヤですが、これは一番好みかも。名前を覚えておきましょう。"HÄHNCHEN GEGRILLTE PAPRIKA"だそうです。"HÄHNCHEN"が鶏肉、"GEGRILLTE"がグリルです。なので鶏肉のグリルとパプリカということですね。名前を聞いただけでおいしそうでしょう。

 

お腹いっぱいになった後はほどなくして就寝。明日に向けて気合を入れます。おやすみなさい。

 

~ 2023年2月12日(日) ~

 

おはようございます。とりあえず今日は全て荷物をまとめて大学へ移動。昨日のうちにかなりの荷物を移動してきたので、今日は1回の移動だけですべての荷物を運んでこれました。なお今日の天気は霧のような曇りです。

 

ゲストハウスを後にするわけですが、ここはチェックアウト的な手続きはいらないんだろうか……実は自分は一昨日の夕方にメールを送っています。内容はいつチェックアウトすればよいか、チェックアウトの手続きは必要か、そしてゴミはそのままでもよいか、という3つのものです。しかし残念ながら返事がこないまま今日を迎えてしまいました。まあでもチェックアウト時間は予約メールを見返すと10:00だと分かったので、とりあえず10:00以内に出れば後はなんでもいいかと出て行くことにしました。

 

ちなみに一昨日とは金曜日のことになりますね。なので平日末というわけですから、昨日の土曜日も含めて平日末や休日はメールを見ないのかな。一応少し時間に余裕を持ったつもりでメールを書きましたが、意味がなかったです。でもそんなに難しい質問ではないのでちょっと連絡くれてもよかったのに。やっぱり受付がないといろいろ不便ですね……

 

ということで大学へ到着。日曜日に大学に来るのは今回が初めてですが、大学の敷地内を移動中に3グループの通行人を見ました。これらのグループはそれぞれみな犬を散歩させていましたね。大学の敷地内の一部は犬の散歩スポットにもなっているのかな。

 

無事に大学の建物には日曜日でも入れまして、荷物の整理。あとまだ朝ご飯を食べていなかったので、食パン+チョコレートを食べます。ジャムは既に無くなったので、チョコレートのみ。まあこれだけでもいけますが、やっぱジャムがないとパサつきが目立ちますね。これでチョコレートは予定通り終了。食パンは手乗りサイズのが8枚余っています。お昼もここで食べてから出て行くので、もう少し消費する予定です。そうすればハノーファーへの移動でもコンパクトにして持っていけます。ちなみにこれは今までの空のペットボトルコレクション。

空のペットボトルたち

一番右のは空港でもらったやつですが、それ以外はスーパーで購入したものです。なのでこれらを全てスーパーに返却すれば0.25×10ユーロ=35×10円が返ってきます。既に多く払っているだけなのになんか得した気分。

 

それからご飯を食べ終わるとまたメールを書きます。再びゲストハウスの管理人に出払った旨を伝えます。その際に何か手違いがあれば返事をくれとも添えておきましょう。ハノーファーへは1週間滞在するので、流石に何かアクションがあるでしょう。その後はブログを書きます。そしてスーツケースの整理です。新たにゲストハウスから持ち出してきた荷物を含めて持っていくものの再チェック。整理が終わるとバスの乗車時刻まで暇なので、少し研究について考えます。なかなかうまくいかない。

 

そしてうーんと悩んでいるとあっという間に昼ですので、カップ麺と食パンを食べます。カップ麵は以前お気に入りだったアラビアータ。やはりおいしくてボリューム満点。食パンは残り4枚にまで減りました。この量なら持っていけるしハノーファー滞在中に食べきるでしょう。

 

その後も研究を続けますが、ほどなくして出発時間。スーツケースとリュックを持ちバス停へ向かいます。バス停の番号は68番。なお本来バスが来る時間より早く来たので、さっと乗り込みます。念のため運転手の方に中央駅へ行くかと尋ねると、そうだと答えられました。ほっと一安心して出発です。しかしバスの表示を見ると、85番と書いてあります。おや、自分は68番のバス停にいたはずだけど……しかし本来よりもバスが早く来たのでこれは単に自分が乗るバスに間違ったということでしょうか。まあでもちゃんと中央駅に停まることは確認済みですからいいですか。

 

そしたらきちんと中央駅に到着。少し早めのバスに乗ったので1番乗りでした。その後もぞろぞろとメンバーが集まってきます。メンバーは自分と中国人ゲスト4人、そして現地の研究者1人と現地の修士課程の学生2人です。電車に乗ってハノーファーまで移動。なお移動時間は2時間ほどとやや長いです。おそらく乗ったのは普通の電車だとは思うのですが、2席ずつが向かい合っているような座席のタイプで、トイレもついています。電車では長時間移動が基本という感じでしょうか。なおこの移動中には修士学生の2人と仲良く話していました。以前中国人ゲストの方がドイツの公共交通機関はダメだと言っていましたが、やはり現地の人からしてもドイツの交通機関は普通ではないっぽいです。2時間くらいの遅れがあることもそこまで珍しくはないとのこと。大変です。

 

ちなみに以前パーダーボルン大学は駐車場が広いと言いましたが、現地の人からしてもパーダーボルン大学は特殊らしいです。他の地域に比べるとパーダーボルンはかなり田舎のようで、こんなに大学の敷地が駐車場で埋まっているのは珍しいとのこと。そして先ほど交通機関が遅れまくっていると言いましたが、多くの学生は自身の車で通学するのでそれはあまり関係ないそうです。日本の場合と同じように、田舎では車が必須なのでしょう。確かに空港から大学までもバスで2回移動しないといけないので、やや交通の便は悪いという感じですね。

 

現地の方と仲良く話しているとあっという間にハノーファーへ到着。時間は17:00過ぎという感じでした。ホテルにチェックインします。ホテルの管理人はとても気さくな方。ちょっと自分も覚えたドイツ語で挨拶してみたらすごくニコニコしながらドイツ語で返事をされました。もちろん何を言っているかさっぱり分かりません。なおパーダーボルンに比べるとハノーファーはだいぶ栄えていまして、ホテルの管理人は英語でもいろいろ説明してくれます。一通りの説明を受けた後に例の"Herzlichen Dank"を披露すると、自分の肩をポンと叩きながら喜ぶ反応を見せてくれました。これは挨拶する側も気持ちがいいです。ホテルの中はこんな感じです。

ハノーファーでのホテルの様子その1

ハノーファーでのホテルの様子その2

そういえばハノーファーのホテルは見せたのにパーダーボルンのゲストハウスは見せていませんね。しかしパーダーボルン到着時はゲストハウスに入るまでに相当苦労してしまったので、写真を撮る余裕もなくすぐ寝てしまったのでした。

 

そして到着後ですが、ハノーファーには日本の方もいます。今回の研究集会は日本の方も何名か参加するので、そちらのグループにお邪魔することにしました。日本人と会って会話したのは2週間ぶりです。ついつい会った瞬間は英語でしゃべってしまいました。英語は苦手ですが、挨拶くらいはよく口にするのでそれがここ2週間で染み付いています。そして早速夕食ということでレストランに向かいます。これまでのレストラン経験は中国人ゲストの方たちと行った日本食レストランだけ。今回はどんなところでしょうか。

 

夜で暗くてお店の写真は撮っていませんが、出てきた料理はこんな感じ。

おいしそうなバーガー

めっちゃでかいです。値段は忘れましたが、確か飲み物と合わせて25ユーロ(=3,500円)程度。そこそこリッチなお値段です。まあでもこれまでスーパーでめちゃくちゃ節約生活をしていたので、たまにはこんな贅沢も悪くはないですね。もちろんですがすごいうまい。ポテトもしっかりホクホクで肉も柔らか!パンの下にはマスタードのようなソースが塗ってあり、一方で肉はデミグラス系の味わい。味も複雑になっておりすごい満足感。なお店員の方も当然のように英語が使えます。やはりハノーファーはパーダーボルンより都会なので英語で対応できる方が多いですね。

 

そしてまあ出てきた料理を見たらすぐに察すると思いますが、自分は当然のように食べきれない。そこでダメもとで店員の方に持ち帰っていいか聞いてみると、なんとOK。そしてパックに残った分を詰めてくれたのでした。ここでも"Herzlichen Dank"です。やっぱりここの店員さんも肩をポンと叩いてニコニコしていました。これはマジで無敵の呪文だな。強い感謝の気持ちを一瞬で使えることができる。参考までに再度申し上げておくと、これは感謝の表現の中でもかなり丁寧な表現です。なので外国人が日本で使う場合では、「アリガトウ ゴザイマス」ではなくて「タイヘン カンシャ モウシアゲマス」と言っているようなイメージですね。

 

そしてレストランから出て解散の時間は21:00くらいです。だいぶレストランを楽しんでいました。なおホテルについて持ち帰った料理を開けてみます。

持ち帰った夕食の様子

こんな感じ。すばらしい。ちなみに残念ながらスプーンとフォークはパーダーボルンに置いてきてしまっています。さてどうしよう。ここでパーダーボルンから持って来たあの食パンが活躍です。食パンを使ってお肉をつまんでそのまま食パンと一緒に食べます。冷えてもおいしい。しかしポテトが冷えてしまってもパサパサしていないのがすごいなと改めて感じます。残ったのさえ1度には食べきれないので、明日の準備やお風呂を済ませてから再度食べましょう。

 

なお夜の間に5分間ほどでしょうか、外で誰か男性が叫びながら壁か何かを蹴り倒している音が聞こえました。怖いですね。もちろんホテルの中にいるので安全ではありますが、かなり大きな声でしたのでホテルの中からもよく聞こえました。それに何を言っているか分からないのがまた怖いですね。ゲストハウスも騒がしいことはありましたけど、こういうのはパーダーボルンではありませんでした。まあゲストハウスはハノーファーより田舎のパーダーボルンにあることに加えて、パーダーボルン中央駅やダウンタウンからも離れていますからね。そういう意味ではより都会であるハノーファーでかつ中央駅に近いここはそういった喧騒も多いのでしょう。夜は出歩かないように注意ですね。

 

そして無事に全ての持ち帰り料理を平らげて就寝。お腹がいっぱいです。ちょっと苦しい。しかし明日は自分の講演がありますから、あまり夜更かしはせずに寝ます。おやすみなさい。

ドイツへ修行に行ってきますPart5

ひよこてんぷらです。ドイツを堪能中です。

 

今回は3日分をお届けします。

 

~ 2023年2月7日(火) ~

 

今日も1日が始まります。少しずつ睡眠の質が良くなってきたような気がします。だんだん気持ちが慣れてきたという感じですかね。なお今日も晴れ。太陽がまぶしく、まさに朝が自分を迎えています。

 

昨日はハンドクリームを試しましたが、自分の手を見てみると、やっぱり乾燥しています。まあそりゃあ1回ですぐに良くなることはないでしょう。もっとじっくり時間をかける必要がありますね。調べてみると、ハンドクリームは1日に3~5回程度が目安だそうで、手に乾燥を感じた際に塗るらしいですね。また手を洗った後などもいいらしい。自分はむしろ手が乾燥しているなと思うと手を洗いたくなってしまいますが、これは逆効果だということですね。硬水も手にはダメージがありそうだし。

 

朝はやっぱり食パン+ジャム+チョコレート。食パンは新しいスーパーブランドのやつで、ジャムも新しいさくらんぼ味。どっちもいけます。それからちょっとお菓子のチップスもつまみます。

 

そして早速、乾燥を感じているので再びハンドクリームを塗ってみます。前回は少し多かったかもということで今回は少なめに。少なめだと割と塗ってからすぐに他の作業もできる感じです。

 

ということでブログを書きながらメールの返信をします。そして今日は少し早めに大学へ。自分がドイツに研究留学する理由はまあ現地の研究者と仲良くなって研究ネタを持ち帰ったり共同研究をしたりとありますが、他にもハノーファーで自身の研究発表を行うという目的があります。ということでパーダーボルンからハノーファーへの移動が必要なのですが、親切なことに現地の研究者が移動のための手続きをしてくれるとのことです。この連絡を以前受け取っていたので、早速大学へ向かいこの件について相談します。

 

なおもう講義期間ではないのですが、今日は異様に駐車が多い。この写真は以前の写真の建物Qの手前の駐車場の様子になります。

建物Q付近の駐車場の様子

大学構内の地図(再掲)

この後もVやSTのルートを歩きますが、そこの脇にも車が停まっています。すごいたくさん来るなあ。むしろアレか、講義がない方が大学のサークル活動とかに精を出せるから学生が多いのかな。ちなみに海外でも大学ではサークル活動とかってあるのだろうか。分かりませんね。

 

あとそれから大学までの移動ルートでの2つの写真、そして新たな大学構内の写真もお見せしましょう。

左:流石世界のNintendo 右:"Apotheke - Schöne Aussicht -"と書かれた建物
左:喫煙禁止の看板 右:Lの建物とその手前のボコボコした土

流石はNintendo。こんなところにも出没。そして2枚目ですが、この写真は何を意味しているかというと、まず建物に書いてあるのが"Apotheke - Schöne Aussicht -"という文字列。翻訳すると、"Apotheke"が薬局。"Schöne"が美しい。そして"Aussicht"が眺めという意味です。後ろにハイフンがついていることを見ると、これは建物の名前が"Schöne Aussicht"である薬局ということでしょうか。なぜこの写真を撮ったかということですが、自分が空港からバスでここまで来た際のバス停の名前が"Uni/Schöne Aussicht"だったからです。このバス停の名前の意味がよく分からなかったのですが、この建物を見て理解しました。まあ要するに日本でいえば「大学/病院前」というバス停だったということですね。

 

大学構内の写真ですが、まずは喫煙禁止の看板。これは翻訳することもなく意味が分かります。"Rauchfreie Zone"が「ここは禁煙」の意味で、"Vielen Dank für Ihre Rücksicht"が「ご協力ありがとうございます」くらいの意味なのでしょう。先頭の"Vielen Dank"は「ありがとうございます」という意味で、"Rücksicht"は「配慮」という意味。以前"Herzlichen Dank"という言葉を書きましたが、これはかなり丁寧な表現。"Vielen Dank"の"Vielen"はたくさんのという意味で、こちらの感謝の表現の方がもう少しよく使われるという感じでしょうかね。他にも"Danke Schöne"もあります。"Schöne"が美しいを意味するのは上に書いた通り。これは「どうもありがとう」くらいの意味でしょうか。

 

次の写真は大学構内から端っこの建物Lを見て撮った写真。ここ以外にもいくつかこんな感じの緑が生い茂った場所があるのですが、そこにはたくさんボコボコと掘り返された跡があるんですよね。もしかしたらこれはモグラとかなんでしょうか。既に以前の写真ですばしっこく道路を横切っていた生き物がいたということは書きました。それ以外にも見慣れない鳥とかがキャンパス内にいたりします。ここは自然豊かな場所で、もしかしたらたくさんの動物がこのキャンパス内にいるのかもしれませんね。

 

まあ写真の話はこれくらいにしまして、さて大学に到着。現地の研究者の方と相談です。なおご存じの通り自分は英語が苦手で、相手の話していることは2割くらいしか分かりません。しかし移動手段やその手続きに関する重要な情報ですから、自分の理解があいまいなまま会話を終えるわけにもいきません。ではどうすればよいのか?自分の考えはこうです。まず相手に聞き返すのはやめます。自分は全く理解できないからたくさん聞き返すことになるし、相手もたくさん聞き返されるのは嫌なはずです。それにどうせ聞き返してもまた英語が理解できなくなるだけなので無意味なループになってしまいます。

 

この問題に対して、代わりに自分が相手に説明することにします。英語が分からない理由はいろいろありますが、例えば単語は知っているのに聞き取れない場合、あるいは語彙が不足していてそもそも文章だったとしても理解できない場合があります。これらの問題は自分が発言することで解決します。自分の発言は自分の語彙の中で完結するし、聞き取れないという問題も関係ありません。そして自分が発言することの内容は、自分が聞き取った相手の内容を説明し直します。つまり内容の確認をするわけです。そうすれば、合っていればYESと返事が来るしそうでなければNOと返ってきます。このくらいは英語ができなくても分かるので、自分が説明し直して相手のYES/NOの返事を聞くというのを繰り返せば自分の中でもしっかりと理解できるようになります。

 

またどうしても言葉では伝えづらい場合、この場合は図を使うとよいです。例えばバスの乗り場についてですが、英語でどこそこにあるというのではなく、地図を表示してここだと指せば安心。しかも以前自分は大学の地図と風景をにらめっこしたおかげで、大学の地図を使った説明は完全に理解できます。同じくバスを乗った先の場所も、紙に書いて簡単なイメージをつかめれば一安心。というか初めて来た場所に関する説明は英語じゃなくて日本語だったとしても地図は使いますからね。

 

そして改めてハノーファーへの移動方法を確認します。まずは大学からパーダーボルン中央駅(Hauptbahnhof)までバスで移動。そして駅からハノーファー中央駅まで電車です。バス移動は既に空港から来た時のルートを逆に行くだけですが、電車の利用は初めて。乗車時間は2時間弱と少し長めです。電車での移動方法ですが、あらかじめチケットを購入する必要があります。チケットの購入は駅にある機械で現金で直接購入することもできますが、話を聞く感じではあらかじめオンラインでチケットを購入するのが一般的そう。以前にも出たDB Navigatorです。

 

この乗換案内アプリはチケット購入の機能も備わっており、自分のアカウント作成をしてからクレジットカード情報を登録することで、オンラインチケットを買うことができます。ただ少し面倒なのが、チケットの購入は日付のみならず時間まで指定されており、チケットを購入したらその時間の電車にしか乗れません。新幹線などなら日本でも指定席で似たような感じのものはありますが、通常の電車でもこのようなシステムを採用しているのが大きな特徴。とはいえチケットは当日でさえなければ無料でキャンセルができますので、あまり大きな負担にはなりません。

 

しかしいろいろとチケット購入の手続きしてくれたはいいのですが、うまく自分のカードで購入できないようで、断念しました。なお、この手続きは全て現地の研究者の方がやってくれました。アカウント作成はその時点でできていたので、この後自分でも購入を試みたところ、自分のパソコンでやると無事に買えました。きちんとした理由は分からないですが、おそらく日本のカードと日本のデバイスとの関係でしょうか。あるいは何らかのセキュリティでしょうか。まあとにかくチケットが買えてよかったです。

 

そしてこの手続きを終えた帰り際に、ゲストオフィスで使える紙がないか彼に尋ねました。現状ゲストオフィス内には紙がないので、講演の準備ができません。なお補足ですが、今回の講演は板書でやるようにお願いされています。普段の研究の計算はiPadで全て事足りますが、板書の準備は紙に書いてやりたいということです。そしてもちろん彼はいいよと返事をくれましたが、もらったのは印刷されたプリント。もちろんほとんどは余白なので紙としては十分に機能します。彼が言うにはこの印刷したプリントはもう使わないものだそう。なので彼自身、また教授もこれを使って計算などをしているそうです。さすがのエコ意識。自分なら余分なプリントは全部処分して新しい紙を使ってしまいますね。ということでこの紙をありがたくもらって講演準備をしましょう。

 

その後はまたスーパーへ向かいます。なお、スーパーの入っている建物はかなり広いショッピングモールで、スーパー以外にも飲食店があります。中にはいわゆるファストフードのような、買って食べてもいいしそのまま持ち帰るものいいタイプの店もあります。自分1人でレストランなどに行くのはハードルがかなり高いですが、ファストフード系の店なら頑張れば挑戦できそうな気もします。もし自分の気分が変わったらこういうお店も1回くらいは言ってみてもいいかもしれません。

 

今日のスーパーでの買い物はこんな感じです。

7回目の戦利品その1

7回目の戦利品その2

もうどれも知っているものですね。サラダ、チョコチップクッキー、チョコレート、ハリボー、飲み物です。後はパン2つ(0.89ユーロ+0.65ユーロ=124.6円+91円)ですね。これは最初にスーパーで購入したやつと同じタイプのパンです。チョコチップクッキーはまだこないだの別の種類のやつが残っていますが、やっぱり割引されているから安いうちに再び購入。チョコレートは今度は別の味にしました。ずっとほろ苦が安定だなと思っていたわけですが、3度目の購入で新しい味へのチャレンジを決意。ハリボーはまた別の味ですが、見た目はコーラサワーに近い感じのです。こっちの方が口に合うかなと購入。飲み物は小さいのに関しては以前のと同じ。たぶんあのスーパーではこのタイプは3種類あります。オレンジ&マンゴーとビタミンとベリー系。大きいのはまた紅茶テイストのやつで、今度は桃味でしょうか。パンの方は2種類で、これを今から食べます。

 

まずは写真の大きなやつ。これはまさに日本でいうピザパンですね。おいしい。もう1つは中にチョコレート。チョコレートデニッシュですね。やはりおいしい。なおこれと一緒にサラダも食べるつもりでしたが、そういえばフォークはゲストハウスに置きっぱなしだった。今日は晴れなのにまたサラダを放置することになってしまいます。ということでできるだけ日光が当たらないところへ避難。

 

その後は講演準備です。これまで研究をしてきましたが、来週はハノーファーで自分の研究発表もしなければなりません。そのための準備を頑張ります。やることは板書の準備、あと英語の発表原稿、そして冒頭の挨拶をドイツ語で頑張ることです。まあでも冒頭の挨拶は既に渡航前から大体準備していました。なのでメインの発表部分ですね(まあもしかしたら冒頭の挨拶の方がメインなのかもしれませんが)。この作業にじっくり時間をかけていたら、もう19:00です。ということで大学からゲストハウスに戻ります。

 

帰ったらすぐに夕食です。今回もカップ麺。それから小さいパンと、さっき買ったサラダ。カップ麺はボロネーゼ。これもおいしいですね。いやしかしやはりサラダがボリューム満点で、お腹いっぱいです。

 

その後はメールを書いてまた講演準備に戻ります。今日中に原稿などの準備は済ませて、明日以降はドイツ語や英語を覚えたり、実際に黒板に書くというアクティブな練習をしていきたいですね。準備中には小腹が空いてお菓子を食べます。ここで以前買った古いハリボープリングルスっぽいチップスは終了です。そして何とかギリギリですがシャワー前に準備は終了。シャワーをささっと浴びてきます。

 

ちなみにふと思ったことですが、今までいくら使ってきたか計算することにしましょう。スーパーでのレシートを見て計算してみます。

 

1回目 1月31日(火) 15.93ユーロ(=2,230.2円)

2回目 1月31日(火) 8.30ユーロ(=1,162円)

3回目 2月1日(水) 11.87ユーロ(=1,661.8円)

4回目 2月2日(木) 10.14ユーロ(=1,419.6円)

5回目 2月3日(金) 15.50ユーロ(=2,170円)

6回目 2月6日(月) 21.08ユーロ(=2,951.2円)

7回目 2月7日(火) 10.18ユーロ(=1,425.2円)

合計 93ユーロ(=13,020円)

 

なるほどこんなもんですか。つまり1回あたりでは13.29ユーロ(=1,860円)を使っていると。また1月31日から滞在を始めたとすると今日で8日目なので、その意味では1日あたり11.63ユーロ(=1,627.5円)を使っているということですね。なるほどよかった。これで一安心です。なぜ安心かというと、そんなに使いすぎてはいないからです。とりあえず1日5,000円くらいは使っても大丈夫なのですが、全然そのラインを超えていなくて安心しました。

 

なお就寝前ですが、おそらく隣の部屋だと思われる方のいびきがずっと聞こえていました。そんなにうるさいというわけでもないですが、さすが生活音がダイレクトに聞こえるゲストハウスです。というか逆に、寝てる人もよく他の人の生活音がありながらも熟睡できるよなあ。さすがに24:00か1:00くらいまでには静かになりますが、それより前だとやはり他の人の生活音が聞こえます。けど隣の人のいびきが聞こえ始めたのはずっと前です。

 

最後に少し研究についても考えていましたが、なかなかうまくいかない。以前の計算で少し勘違いしていた部分があったので、それを修正する必要があります。こういうのは研究しているとわりとよくあることです。もう時間も遅いので、就寝前に再びハンドクリームを塗ります。大学にいたときも1度塗りましたが、就寝前はこれ以上手を使うことがないので最も適したタイミングです。そして結局研究について考えながらベッドに入っていると、いつの間にか寝ていました。おやすみなさいでした。

 

~ 2023年2月8日(水) ~

 

おはようございます。今日も晴れ。初めこそドイツの天気は悪いなあと言ったわけですが、意外にも晴れもけっこう多いですね。なお晴れといっても気温は低く、最低気温マイナス4度。こないだの晴れも確か同じ感じでした。なぜか晴れの日の方が気温は低くなるような気がします。なので室内は日光でポカポカですが、外の風は目の覚める寒さ。

 

以前も書いたことですが、改めて書いておくと、おそらくドイツでの寒さ対策はそこまで気にする必要はありません。要するに外にいるときだけ対策すればよく、室内はむしろ適温なので過度な対策は不要ということです。自分はゲストハウスから大学またはスーパーまでそこまで時間はかからないため、あまり外での寒さ対策にこだわる必要はなく、晴れの室内なら半袖くらいでも良い感じなわけです。もちろん外における寒さ対策は必須ですが、暖かいコート類があれば大丈夫な気がします。

 

それから起きた時の自分の手を見ると、若干乾燥が防がれているような気もします。もちろんハンドクリームの効果がそこまですぐに反映されるわけでもないと思いますが、とりあえずよかった。

 

今日も朝ご飯を食べたらほどなくして大学へ向かいます。今日は講演練習。現地の研究者の方を訪ねて原稿の印刷をして、空き教室の貸し出しをお願いします。印刷機は上の階にあり、そこで原稿を印刷。空き教室はすぐ近くの教室を使います。今は講義期間ではないわけですから、特に誰も使っていなければ教室は自由に使えそうです。なお少し驚いたのは、ここでの黒板消しは日本のと違って、いわゆるモップみたいなのを使っています。要するに水につけて消す感じ。ここで日本との違いを実感することになるとは。

 

しかしすぐに板書の練習ともいかないので、まずは原稿を覚えるのが先です。ドイツ語の挨拶はもちろんですが、自分の場合は英語すらダメダメなので、英語での講演は全て丸暗記した文章を話すようにしています。文章さえ丸暗記すれば、後は元気よく発言すればなんか自信ある感じに講演ができるので、緊張しながら言葉を選んで講演するよりも印象が良いだろうと考えています。しかし実は水面下では必死に水かきをしています。講演の文章は全部丸暗記なので、まるで演劇の練習をしているみたいな感じですね。

 

そういうわけで講演の練習をしていると、もうお昼になってしまったのでまたスーパーへ向かいます。今回はこんな感じです。

8回目の戦利品その1

8回目の戦利品その2

以前と同じ味の飲み物とお湯入れカップ系。1つは気に入ったアラビアータでもう1つはじゃがいもっぽいやつの違う味。お菓子は割引されていたやつ(1.49ユーロ=208.6円)。これはたぶんしょっぱいスナック系ですね。そしてティッシュペーパー。これも以前のと同じスーパーブランド。ティッシュペーパー毎日は惜しげもなくいろいろな用途で使いまくっているので減りが早いです。なお改めて見るとこのティッシュは"SUPERSOFT"らしいですね。けど実際は"SUPERHARD"ですよ。まあでも一番安いものを買っているので特に不満点はありません。パンは3つ(1.19ユーロ+0.75ユーロ+0.99ユーロ=166.6円+105円+138.6円)。手前左の1つはソーセージパン。右の1つはカスタードクリームパイ。奥のがチョコ&カスタードクリームパイ。これはお昼用です。

 

早速パンを食べてみます。まずはソーセージパン。これは日本のと近い感じです。うまい。ソーセージも特段変わった風味ではなく、普通に日本のコンビニで売っていそうな感じ。カスタードクリームパイも食べます。これもうまい。チョコ&カスタードには到達せずにお昼は終了。また引き続き講演の準備を頑張ろう。なお16:00くらいにやっぱりお腹が減ってチョコ&カスタードも食べました。これもうまい。

 

ちなみに空き教室ですが、初めは使えていたのですが夕方くらいから全部埋まってしまいました。自分は講演練習をしてからいったん自分のゲストオフィスに戻って講演内容を再考していました。2回は練習できましたが、内容の再考中に誰か別の人が入ってしまったようです。しかし空き教室は4つくらいあるのに全部使われてるのかあ。講義期間でないのにこれだけ数学科棟の空き教室が埋まっているとは、勤勉な学生が多いんですね。まあでもいずれにせよ英文を覚えなければならないので、板書練習は後回しにして文章の方から重点的にやっていきましょうか。

 

そしてやはり19:00くらいにお腹が空いてゲストハウスに帰ります。今日の晩ご飯はお湯入れカップのじゃがいものやつにチャレンジしてみましょう。これもお湯を入れてかき混ぜてから5分放置するだけでよいです。完成したものはこちら。

お湯入れカップポテトの様子

写真からもイメージが伝わるかと思いますが、かなりねっとりしています。あまり適切な表現ではないかもしれませんが、小麦粉などを溶かし損ねた際の部分に似ている感じです。まあ粉だったものにお湯を入れるので感覚は理解できますかね。なお今の表現だとおいしくないように聞こえますが、食感のイメージなだけで、味はしっかりおいしいです。これに食パンを合わせて食べます。しかしじゃがいもに食パンってグラコロみたいな感じだなあ。

 

ちなみにこのカップには"KARTOFFELBREI"と書かれています。これはどこかで見たなあと思ったら、あのSALATと書かれているサラダではなかったやつ!!あれも"KARTOFFEL SALAT"と書かれていました。なのでこれはじゃがいもの意味ですね。ちなみに"Kartoffel"がじゃがいもで"Kartoffelbrei"がマッシュポテトらしいです。つまりあの怪しいやつはまさにポテトサラダだったと。いやしかしそれを認めたとしても、あのラベルには大きくSALATと書かれているので、日本語で言ったら「ポテト サ ラ ダ 」って書かれているようなもんですよね。やっぱり違和感があるなあ。まあいいでしょう。

 

その後はそのまま今日買ったお菓子もつまみます。あのしょっぱいスナック系。中身はこんな感じ。

しょっぱいスナックの中身

食べてみると、これはまさしくトマトサラダ味のプリッツそのものです。食感も味もそっくり。でもこっちのほうがよりしょっぱいです。たぶんお酒が好きな人ならおつまみとしてすごく機能しそうな感じです。しかし周りのしょっぱい粉が手に付着するので、気軽に手に伸ばせる感じではないですね。まあでもおいしいのでリピートありです。

 

そして文章の暗記作業ですが、途中で寝落ちしました。もうどういう時に寝落ちするかは分かっているかと思いますが、大体考え事をしていると寝落ちします。考え事はベッドに寝転びながらするので、そのまま意識を失ってしまうんですよね。暗記はとにかく頭の中で復唱する作業ですから、特に寝落ちしやすいです。でもしっかり覚えて講演したいので、これは避けては通れない道です。1回寝落ちしてからはすっきりするためにシャワーを浴びます。そして再び作業に戻りましょう。その後はほどなくして就寝。まだあんまり準備できないないけど、明日にも頑張ります。

 

~ 2023年2月9日(木) ~

 

おはようございます。今日も晴れ。意外と晴れ多いな!!

 

なお起きてから早速トラブル。スマホWi-Fiに繋がらない。しかし今までは繋がっていたのに急にどうしたのか。画面上にWi-Fiは表示されていて3本バッチリなのですが、読み込んでも異様に遅く、最終的には「接続できません」となってしまう。

 

これは自分のデバイスの問題では?と思うかもしれませんが、スマホ以外にもiPadとパソコンも同様の現象。なのでこれはWi-Fi側の問題です。まずはスマホのバックグラウンドのタスクを全消去してから再起動。でもダメ。次はWi-Fi設定を一度削除して再登録。でもダメ。うーん困ったな。

 

まあでも自分が外出用に持っているWi-Fiルーターがあるので、それに接続してみるとOKでした。なので一時的にはそれで問題を回避できます。また大学に行けば大学でもWi-Fiは使えますので、致命的な問題ではありません。でももちろんゲストハウスにいるときはそのWi-Fiを使いたい。しかしこれに時間を費やすわけにもいかないので、洗濯と朝ご飯を先にしますか。この手のトラブルは時間を置くと自然に解決している可能性もあります。

 

なおちなみにですが、Wi-Fiに繋がった際に自分のスマホに入れていたYahooの防災アプリの通知が来ました。これは日本の防災に関する通知でしたが、詳細を見てみるとこんな画面へ誘導されました。

Yahooサービスが使えない

ほほう。こんなんなるんですねえ。Yahoo全般のサービスが停止しているって感じでしょうか。

 

洗濯の後は乾燥まで続けてやりたいので、今日は少しゲストハウスで待機します。朝ご飯の食パン+ジャム+チョコレートですが、今回は新しいチョコレート。以前のはもう食べきりました。まず開けてみて感動したのは、どれも割れていないこと!3度目の購入にしてやっと当たりを引けました。日本では当然のことだと思いますが、こちらだと割れてないだけで嬉しい。今日の運勢は良いでしょう。また新しいチョコの味ですが、まあこれも悪くない。ほろ苦ではないので少し甘いですが、喉が焼けるほどではありません。また砕いたナッツ入りということで、その風味も楽しめます。これは十分ありですね。

 

そして洗濯の終了とともに乾燥機に全てをぶちこみ、大学へ向かいます。少し講演の文章の確認をしていたらお昼になったので、お昼ご飯を食べましょう。なお今日はスーパーは後にして、ゲストハウスから持って来たカップ麺と食パンを食べます。

 

今日のカップ麵はかなり自分の好みのテイストでした。ボリュームがあってパンともよく合う。なおカップには"KÄSE-SAHNE-SAUCE"とあります。調べたらチーズクリームソースということです。確かにこれならボリュームがあるのも納得ですね。

 

その後は板書を用いた講演練習に移ります。そして講演練習中に見知らぬドイツ人の方が入ってきました。おそらく前回の経験からすると、また空き教室を使いに来たのでしょう。しかし今回はしっかりと練習をしたかったので、頑張って英語で話しかけてみます。すると教室を予約していたわけではなく、どうやら何人かのグループで議論する集合場所をここにしていたようです。なんとかいろいろとやり取りをした結果、自分は別に机椅子を使いたいのではなく黒板で板書の練習をしたいだけなので、お互いに共有して場所を使うことにしました。自分は黒板を使いたいだけで、相手のグループは机椅子を使って議論したいだけなので、特に大きな目的の衝突は生じないはずです。

 

しかし意外とグループでの議論が盛んになってきたので、けっこう講演準備は難しかったです。普通に日本語でやる分にはいいんですが、英語での講演だと外の音が混じるとうまく文章が出てこない……なのでいったん文章は見ながらやることにしましょう。その後も講演練習を頑張りますが、なかなか講演時間が安定しないです。原稿を読みながらだと時間内に終わりますが、そうでないとやっぱり時間が過ぎてしまう。後は理想通りにできるようにひたすら文章を覚えるしかないですね。

 

さて17:00過ぎくらいにはもうお腹が空いてしまいました。とりあえずスーパーに行きましょう。今日はこんな感じです。

9回目の戦利品

今日の晩ご飯はバゲットサンドにすることにしました。そしてトルティーヤですが、これも今日見たら他の種類があったので、迷わず購入。晩ご飯が少し早いと夜にまたお腹が空くかもしれませんし、少し多めに買っておいても大丈夫でしょう。それからまた新しい食パンとカップ麺です。食パンはこれまでとはまた別の種類になります。

 

なお18:00くらいにぞろぞろと中国人の方が来ました。どうやら皆さんもパーダーボルン大学へのゲストらしいです。これまでに全員で4人。別に大学が同じというわけでもなさそうですが、中国人ゲストがいっぱいでびっくりしています。また今日一緒に夕食をどうかと誘われました。幸いまださっき買ったものは食べていなかったので了承しましたが、どうやら行きたかった日本食のお店の予約ができなかったらしいです。ということで結局それは後日ということになり4人は帰っていきました。しかし予約が必要になるようなところなのか、その日本食のお店は。すごい高級店だったらどうしよう……

 

そして1人になってから大学のゲストオフィスでご飯を食べます。バゲットサンドはやはりおいしいです。今日はそのままトルティーヤも食べてしまいました。なお開けたのは写真の左の方。これは"TERIYAKI"と書いてあります。ほほう、どんなものか試してみましょう。さて食べた感想ですが、これは照り焼きではなくないか?という感じでした。こないだの照り焼き味の"soba"もでしたけど、どうもここでの照り焼き味は違う気がする。とはいえ別にまずいわけではないです。普通においしいのでリピートあり。

 

でもやっぱり照り焼きではない。まあそうは言っても日本で外国風のやつを食べてもきっと現地の人は「これは違う!」ってなると思うので、そんなもんですよね。思うに照り焼きにならない理由として、甘さが足りないのではないかというのがあります。今までここに来てから食べるものは全て味付けが濃く、その多くはしょっぱいという意味での味付けの濃さです。あまり砂糖を使ったタイプの料理はないのではないかというような気がします。まあ自分の気のせいかもしれませんが。

 

さて19:00くらいにゲストハウスに帰りますが、おや、なんと乾燥が終わっていない。というかどうも乾燥機が一時停止されている。しかも開けてみるとまだ湿っている。なのでだいぶ前に一時停止されてしまっているようでした。ちゃんとここを出る前には乾燥機が動いているのを見ていたはずなので、どうしたのか。乾燥機そのもののトラブルなら仕方ないですが、人的な要因だと少し嫌ですね。うーん困った。まあしょうがないので再び乾燥機を動かします。これだと終わりは何時になってしまうのだろう。

 

また、やはり困ったことに帰宅後もWi-Fiは使えないままでした。しょうがないのでどうしてもゲストハウス内で必要な場合は自前のWi-Fiルーターを使うしかありません。このルーターも通信料に制限がありますので(今から課金して通信料を増やすことは可能)、あまり贅沢に通信ができなくなってしまいました。

 

まあそうこうしているうちにも時間は過ぎていってしまうので、メール返信を済ませてから再び乾燥機をチェックしにいきます。するとなんとまた止まっている。おいおい。再びスイッチを押して待ってみます。今度は自室に戻らずにずっと乾燥機前で待機。いったいに何が起こっているのか調査です。そして待機を続けると、なんと乾燥機から水があふれてきました。うむ、どうやら原因が分かった気がする。いったん乾燥機を止めてみてから水があふれてくる部分を調べてみます。水があふれてくる隙間は乾燥機の取り外し可能な部分との隙間です。その取り外し可能な部分を開けると中のボトルに大量の水が入っていました。なるほど、とりあえず中の水を空にしてから再びスイッチオン。たぶんもう大丈夫です。

 

そして自室に戻ってからさらに調査をします。まあ確かに乾燥機で乾燥させたら本来洗濯物が持っている水分はどこへ行くのかという疑問がわきますね。乾燥機の仕組みを調べると、どうやらいろいろあるっぽい。より詳しく調べるためにはやはり型番調査です。これは以前洗濯機、乾燥機と格闘した際にやったことです。調べると、そこには「ヒートポンプ式」とありました。そしてヒートポンプ式の乾燥機は、やはり乾燥させた洗濯物が持っている水分を排出するというものでした。つまりあのボトルに入っていた水分は洗濯物から吸い取った水分ということです。なるほど。

 

いやあ洗濯機や乾燥機と格闘した後には、2回目以降は慣れたもんですとか言っていたわけですが、実際は何も理解していませんでしたね。3歩進んで2歩下がるとはこういうことですか。そしてハッと気づいてこの張り紙を読みます。

洗濯機、乾燥機の場所に貼ってある注意書き

この注意書きの"Bitte nach jeder Benutzung des Wäschetrockners Flusensieb reinigen und Wasserbehälter leeren."を翻訳すると、「洗濯乾燥機の使用後は、毎回糸くずフィルターを掃除して水入れボトルを空にしてください。」ということです。なるほどね?なお"Bitte"と"jeder"は英語の"please"および"every"と同じ働きをしており、"nach"が後、"Benutzung"が使用、"leer"が空という意味です。

 

いや張り紙あったのかよと思うかもしれませんが、もちろん洗濯機、乾燥機と格闘した際には一度この張り紙のチェックはしていました。しかしまあ手打ちで長くて複雑なドイツ語を翻訳するのは大変なので、あまりしっかりと記録をしていなかったわけです。ではなぜハッと気づいたかというと、その時にGoogle翻訳のカメラ機能を使っていたからです。Google翻訳のカメラ機能は、その場にある文字をリアルタイムで翻訳してくれる機能があります。こういう機能はまさにいちいち翻訳したくないものをパッと理解するのに最適です。もちろん翻訳の質があまり高いというわけではないのですが、瞬時に翻訳できる機能がとても便利なわけです。

 

ですので独力で洗濯機や乾燥機周りの調査をしていたときに一度この張り紙も翻訳していました。しかし当時はこの注意書きの意味が全く理解できていませんでした。初めはとにかく洗濯機を使いたかっただけですから、翻訳しても全然関係ないなと思って無視してしまっていたわけです。しかも結局洗濯機や乾燥機に書いてある文字は断片的であまり意味がないことが分かったので、最終的には翻訳には頼らず、完全に独力で判断してやってきたわけです。なのでこの注意書きに関してはすっかり忘れていました。それとGoogleのカメラ翻訳機能はバッテリーを極めて消費することをその時に実感したので、それ以降は使っていませんでした。

 

ひとつ言い訳をしておくと、「大事なことは英語でも書いておいてくれよ!」ということです。トイレには「トイレットペーパー以外は流すなよ!」という文面がドイツ語と英語の両方で書いてあります。だったらこれも英語でも書いておいてくれれば良かったのに……

 

まあとにかくそういうことで水を捨てるという判断が正解でした。なのでもう乾燥機はうまく動くでしょう。いやしかし乾燥が終了する時間だけが心配です。その後はシャワーを浴びて簡単な講演練習をします。もう間もなく研究集会は始まりますが、安全のために板書量は減らすことにしました。

 

そして結局日をまたぐ前に乾燥は終わらず……というか23:30くらいに乾燥機を見に行ったらまた止まっていたんですよね。まあでもさすがに時間が遅いのでこれは人的要因だったとしても文句は言えないです。夜遅いのにゴウンゴウンと鳴っていたら近くの部屋の人は嫌でしょうし。とはいえでも以前の平日末はいろんな部屋の人が騒いでいてこの時間帯でも騒がしかったような……そう考えると少し理不尽な気もします。うーん。というか今日はWi-Fiが繋がらずに乾燥も失敗して踏んだり蹴ったりな日ですね。おかしいな、今日はチョコレートが割れていなくて良い運勢だったはずでは……?

 

しょうがないので乾燥機はいったん消して、袋に全部の洗濯物を詰めて自室に戻ります。これで一晩過ごして翌日の朝に再び乾燥機にかけるしかない。しかしまあ既に一度乾燥機が止まっていて、なおかつ乾燥は失敗して一晩置いておくわけですから、けっこう不安です。寝る前にはいろいろと調べてみました。どうも洗濯物をそのまま放置してしまった場合は1~2時間くらいなら干しても大丈夫だが、それ以降は再洗濯が吉とのこと。それだと再洗濯がベターな選択肢ですが(オヤジギャグ)、まあでも手間がかかるし直接再乾燥ですかね。とりあえずチャレンジしてみて明日に様子見です。最悪失敗してもハノーファーへ出発するのは12日(日)の午後なので、まだなんとかできるチャンスはあります。

 

そういうわけで、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

ドイツへ修行に行ってきますPart4

こんにちは。ひよこてんぷらです。

 

それでは今回もドイツの記録を残していきましょう。3日分をお届けします。

 

~ 2023年2月4日(土) ~

 

今日は土曜日です。まあでも自分は毎日が休日のようなものですね。今日も午前中の少し遅くに起きて朝食を食べます。

 

その前に驚いたことですが、なんと今日は正真正銘の晴れ。以前ドイツは寒いから建物内は適温と言いましたが、それに日の光が加わるとむしろ暑いです。もちろん外気温そのものは寒いのですが、建物内だとそう感じるということですね。なのでこの場合では建物内なら半袖でも過ごせるくらいです。いやあ太陽って偉大ですね。

気持ち良い朝

朝食はまた食パン+ジャム+チョコレート。だんだんルーティンが決まってきました。朝は食パンに甘いのを添えて、昼はカップ麺。そして夜にはスーパーのパンやサンド系。なお今回は新しい食パンの方になります。こんな感じ。

新しい食パン

以前のよりも1枚が大きく、より日本の食パンに近づいた感じです。そして値段が高かったこともあり、やはり栄養価は高そうな味わいです。なお途中で最初に買ったチョコレートがなくなったので次に買ったやつを開けましたが、やっぱり割れてる!これは奥の方にあったのをわざわざ取ったので、どうやら客のせいではなく、そもそも製造または配列時のクオリティだったということです。まあ言われてみればレジの際にもベルトコンベアでガーっと流していくわけだし、こんなもんですね。

 

さて今日は天気がいいということですから、これは迷わず大学へGOです。昨日中途半端になってしまった写真撮影を再び行い、その後にオフィスでいろいろ作業しましょう。なおゲストハウスからパソコン類を持ってくるので、写真撮影する前に荷物をオフィスに置きたいですね。しかしあれ、おかしいないつも入っている入口のドアが閉まっている。まあ確かに今日は土曜日だからかなぁと思いましたが、ここであることを思い出します。実は以前酔っ払いに絡まれた際も大学を21:00くらいに出たわけですが、その際も入ってきたドアが開けられなかったんですよ。もしや閉じ込められたかと少し焦りましたが、なんとか開いているドアを見つけました。このことを思い出してそのドアに行くと、やはりここは土曜日でも開けることができました。どうも夜または休日は開けるドアが制限されるようですね。

 

さて気を取り直して写真撮影。まず大学構内にある地図を確認しましょう。

大学構内の地図

この地図から分かるように、各建物にはアルファベットで名前がついています。おそらくメインがA,B,C,Dの4つの建物。これでなんとなく撮影箇所のイメージが分かりますかね。では実際にいくつか写真をお見せしましょう。

地図上のQの建物

これは地図上のQの建物です。手前の道路のカーブが地図上のQの下側の部分に一致していますね。なお写真を拡大するとQの建物に"UNIVERSITÄT PADERBORN"の文字が。それから道路のところに小さい茶色い生き物が飛び跳ねているのが見えますか?何か動物がすばしっこく道路を横切っていたのですが、ちゃんと見られませんでした。

左:地図上のBIの建物 右:地図上のQの建物

そのまま大学の構内に向かうと、左にはBIの建物が、右にはQの建物が見えます。Qは先ほどの写真の建物を横から見ているだけですね。さてもうひとつはなぜBIなのか、よく見てみるとこれは図書館っぽい。なのでおそらく"Bibliography"あたりから文字を取っていそうです。さらに進みます。

左:地図上のB,Cの建物 右:地図上のA,Dの建物
左:地図上のAの建物 右:地図上のD,Eの建物

これは建物エリアの中心部。まずはA,B,C,Dで囲まれている部分のB,Cに向かって撮った写真とA,Dに向かって撮った写真。先ほどのBIおよびQのところから進むとCの建物に入れまして、そこを突っ切るとA,B,C,Dのエリアに来れます。なおAの建物の部分には"STUDIOBÜHNE"と書かれたところがあります。調べると"Bühne"とは舞台を意味するようです。そして中心部からDの建物の方向に抜けます。そしてDとEを撮ったのが最後の写真です。なおA,B,C,Dで囲まれたエリアは建物を通らず外からも入ることができます。地図を見るとBとDの建物の部分に矢印が書かれていますね。この部分は建物の下を通れるということです。

左:地図上のAMの建物 右:地図上のIWの建物

続いてAMとIWの建物。これは言うまでもなく"AUDITORIUM MAXIMUM"からAMとなっていますね。なおこれはどういう意味か調べると、直訳だと「最大講堂」となります。ドイツ語のウィキペディアもあります。

de.wikipedia.org

見た感じは多目的ホールみたいなイメージでしょうかね。そしてEの建物の下を通るとIWですが、これは何の略称でしょうか。よく分かりません。

左:地図上のE,Nの建物 右:地図上のOの建物

このまま地図上の上方向の方に進むとNの建物とOの建物が見えます。なおNの建物はO側ではなくL側から撮影しています。Nの右に隣接しているのがEですね。またOはIWからそのまま進んで見える構図です。では今度は逆側に戻ります。

左:地図上のJ,Kの建物 右:地図上のC,D,Jが連結した入口部分

地図上ではD,C,J,Kの4つの建物が連結した部分。左側にKの細い部分が見えるようにJを見たもの、そして地図上のC,D,J,Kの連結部分からC側を向いた際の入口です。自分のゲストオフィスはDの建物であり、いつもここから入っています。でもなぜこんな端から入るのか?先ほどのA,Dの建物を見ると分かると思いますが、どうも工事中の場所があるみたい。なのでここから入っています。ちなみに先ほど書いたように、ここは閉まっている場合があるので、その際はCから入りJ経由でDへ向かう。地図上にもCの建物には"i"のマークと"Haupteingang"の文字。これは正門の意味。なのでCが中心部ということでしょう。

左:地図上のK,NWの建物 右:地図上のJ,C,BIの建物

さてそのまま地図上の下方向に移動してぐるっと回ります。KとNWの写真は先ほどの結合部付近ではなく、地図上では左方向の端っこから見ていることになります。なのでKとNWの建物の奥にはJが見えます。そして左手にJがあり右手にBIがあるのが次の写真。奥がCになっているわけです。このまま行くと初めのQに戻ります。ではスタート地点のQから、Cを通らずに地図上の右側に進んでみましょう。

左:地図上のVの建物 右:地図上のSTの建物

この脇道には小さなVの建物があります。さらに奥にはSTがありますね。この脇道を突っ切ってから左に曲がると先ほどの中心部に来るわけです。

左:地図上のMEの建物 右:地図上のMEとSTの道の突き当たり

STの反対側にはMEがあります。この脇道の突き当たりからB側を向いたのが次の写真です。MEとSTの間にMEとは独立したようなエリアがありますが、それが写真の左端のガラス張りの部分です。

左:地図上のGの建物 右:地図上のP3の建物

B側を向かずに脇道から正面を見るとP3があり、そこからB側に向かうとGの建物があります。こう写真を見ると、初めはキャンパスが広いとは書きましたが建物のエリア自体はそこまで広いわけではないですね。しかし構内の地図を見れば分かりますが、駐車スペースはめちゃくちゃある。

左:地図上のP4の建物 右:地図上のNW付近の駐車場(金曜撮影)

なお2枚目の写真は天気を見れば分かりますが昨日の金曜日に撮影したものです。今日は晴れですが、以前お話ししたように講義期間は今週で終わりということで、昨日の方が駐車場にたくさん車が停まっていました。その様子は2枚目で分かりますね。これだけの駐車スペースが確保されているというのは、普通に学生らが車で来ることを想定しているんでしょうかね。こんな贅沢なスペースの使い方は日本の都内の大学ではありえませんね。

 

また離れたところにはスポーツ用の広いエリアもありそうです。地図上では左側の道路を挟んだ部分です。ですからやっぱりキャンパスそのものはかなり広いんだと思います。単に建物のエリアだけで考えると話は別という感じですかね。なお、ところどころに木が写っていますが、全部枯れていますね。季節によるかもしれませんが、この寒さ、そしてこの乾燥はなかなか木にとっては厳しい環境でしょう。葉や花がつくことはあるのだろうか。

 

さてこれで大学の大体の様子は分かったかと思います。なおこの写真は移動ルートも含めてだいぶスムーズに紹介されていますが、実際の撮影順はめちゃくちゃです。とりあえず何も考えずに大学構内をうろうろして写真を撮りまくって、そこから自分のゲストオフィスに戻ってブログ記事に張り付けています。足りなかった箇所はまた撮影しに移動しています。なので実際には写真の整理にだいぶ時間がかかっています。まあでも自分でもこのような写真を整理するうちにだいぶ大学の全体像がつかめてきた気がします。

 

他にもいくつか撮影したのでお見せしましょう。

大学の建物内の様子
大学付近の外の様子

建物の中と、大学付近の外の様子です。

 

さて、だいぶ写真をいっぱい撮りましたね。このブログ記事をまとめるのにもけっこう時間がかかってしまいました。なお今日は撮影以外にメールの作成もしています。そして大学構内でのお昼ご飯は、先ほど述べたようなルーティンにしたがってカップ麺です。

スーパーブランドのカップ

既にカップ麵はいくつか買いましたが、今回はスーパーブランドの格安カップ麺。作り方はやはりお湯を入れて待てばOK。さて味はどうかというと、普通においしいです。しかし以前のと比べると、だいぶボリュームが少ない。以前のはしっかりとした味付けでソースもたっぷりだったので食パンと合わせてかなり満足したのですが、スーパーブランドのはスープに少し麺が入っているというくらい。ですからこれと食パンだけだと物足りない感じです。ただし味は普通においしいので、これはたぶん普通のバゲットサンドやサンドイッチに加えての付け合わせスープというのが正しいでしょう。

 

そして上記の長い長い撮影大会と編集作業を行っていると、もう時間は18:00くらいです。文章そのものを書くのはそんなに時間を取らないので、撮った写真と地図を見比べながら位置関係を把握するのに時間を食いましたね。さて昼食のボリューム不足もあって、もうお腹が減ってしまいました。ゲストハウスに戻らないと食事ができないので、帰ることにしましょう。なお以前に書いたように今日と明日はスーパーには寄らずになんとか食いつなぎます。

 

帰ってきて早速バゲットサンドとサラダを食べます。なおサラダはSALATと書いてある方じゃなくて普通の野菜の方のサラダです。なおここでバゲットサンドを手に取ってみると、おや生温かい……そしてちょっとべちゃついている。

 

そういえば今日は晴れで日の光がたくさん入ってきているんでした。しかも以前お話ししたように、寒いドイツでは室内が適温になるような設備が整っています。確かに外から帰ってきたときも室内はむしろ暑いとすら感じました。そしてバゲットサンドですが、これまでサンドイッチやバゲットサンド系は買ってきてその日のうちに食べていました。なお食パンやカップ麺は買ってから放置していますが、これらは普通は冷蔵庫に入れるものではありません。一方サンドイッチやバゲットサンドは冷えた状態で売っているものなので、普通は冷蔵庫に入れるのでしょう。しかしゲストハウス内には共同の冷蔵庫しかなく、個人の冷蔵庫はありません。そういうわけで自分はこれらのものも全て自分の部屋の中にキープしていました。

 

つまり、たまたまバゲットサンドを買ってから放置した日が晴れだったのでこうなってしまったわけです。しかしまだ諦めるのは早い。まだ生温かくてべちゃついているだけです。食べて判断してみましょう。食べてみると、やはりうまい。以前のバゲットサンドもかなり気に入りましたが、今回のはまた別の味。これもやっぱりすごくうまいです。というわけでたぶんいけます。本当にだめな食材は口に入れるとしびれるかノドが本能的にえづくのでそれ以外の物は食べられる物です。同じくサラダも生温かくて少し汁気が出ている気がしますが、まあ大丈夫でしょう。

 

しかしこれ以上危険な状態にするわけにはいかないので、日曜日のためのサンドイッチとSALATと書いてあるやつの2つは共同のキッチンの冷蔵庫に入れておきます。まあもし食べられちゃったら残念ということで。これまでに徐々にカップ麺を買い足していましたから、明日に餓死することはないはずです。そして今後は買い置きの食材は常温でも大丈夫なものに限ることにしましょう。

 

また飲み物ですが、Volvicの新しい味であるオレンジ&マンゴーは普通においしかったです。いつ開封したか忘れましたがもう飲み切ってしまいました。そしてここで新しいのをいきましょう。安かったCarolinenの方ですね。これも普通においしいですが、これは炭酸でした。気付かなかった。確かに思ってみれば少しボトルがしっかりしていましたね。別に自分は炭酸は嫌いではないのですが、放置すると炭酸がどんどん抜けていってしまうので1Lのような大きいサイズの炭酸を買うのはあまり気乗りがしないんですよね。まあでも安かったし飲むペースが倍でも損ではないからいいか。もちろん味もおいしいですしね。

 

というわけで今日も終了。しかしまだ時間がありましたので、ここでまた研究をちまちまと進めます。区切りのいいところまで終わらせられたらシャワーを浴びて就寝です。なおやはり寒いのにシャワーだけはつらいのではないかと思われるかもしれません。確かにけっこう寒くてきつかったときもありましたが、うまく空調が調整されていれば別にシャワーだけでもやっていけます。今日はむしろ建物内は少し暑いくらいで、半袖くらいでいるのが快適な感じです。しかし気になるのはシャワー浴びて髪を拭いてるとそこそこ毛が抜けるんですよね。大丈夫かな。やっぱりストレスでダメージが来ているのか、それともここの気候にやられたか、あるいは安かったシャンプーがダメだったか……まあ自分はけっこう髪がすぐ伸びるタイプなので、たぶん大丈夫でしょう。

 

~ 2023年2月5日(日) ~

 

おはようございます。昨日は晴れで騒いでいましたが、今日はまた雨。昨日はかなり運がよかったのかな。なおもちろんですが、晴れから雨に変わってずいぶんと寒くなりました。空調で調整できるとはいえ、なかなかこのあたりの気温変化は慣れないものです。昨日はむしろ暑くて半袖で過ごせると言いましたが、そのまま寝てると翌日に寒いなと感じるわけですね。それから以前にも書いたことですが、やはり乾燥している。自分の手を見てみるとだいぶしわしわに。何もしてなくてもなんか手を洗いたくなっちゃうんですよね。潤いを求めるわけです。そして起きたらすぐに水分補給もしたくなります。この乾燥具合はずっと生活するにはなかなかきついです。

 

そして朝ご飯。いつものルーティンは食パン+ジャムとしましたが、今日はサンドイッチ。というのもこれは昨日べちゃつき事件の際に共同冷蔵庫に入れたものです。早めに食べた方が危険度も少ないというのと、共同冷蔵庫にあまり長く入れたくないという2つの理由からさっさと食べました。なおこれまで3種類のサンドイッチを食べたことになりますが、今回の味が一番好みな気がします。でもやっぱり今後買うならバゲットサンドの方ですかね。あれは本当においしくて満足感があるんですよ。

 

さて今日は日曜日ですから、外には出ずにひきこもることにしましょう。大学にもスーパーにも行かず、洗濯もせずのんびりと過ごします。ブログ記事をささっと書いたら研究でもしましょうか。

 

しかし研究の途中で寝落ちしてしまい、結局お昼になってしまいました。一応ゲストハウスには机と椅子のスペースはありますが、机の上は購入した食材等で埋まっており、また椅子はここに来た時点で少し座面が汚れていたのであまり使いたくありません。なので研究はベッド端に座って膝の上にパソコンを置くか、あるいはベッドで寝転がりながら作業するしかありません。もちろん大学のゲストオフィスではちゃんと座って研究できますね。そういうわけで寝ながら研究してて考え事をしてたらそのまま意識を失っていました。まあでも休みだしいいか。生活する分にはこの環境で大丈夫ですけど、渡航中に何か研究成果を持ち帰らなければダメだとしたらそこそこハードな環境です。研究に集中するのは難しいですね。

 

結局また起きてから少し研究をして、そこから少し遅めの14:00頃にお昼ご飯。ここでは再び共同冷蔵庫に入れていたものを取り出します。これで冷蔵庫のものは最後。無事にありました。そしてそれは、SALATと書いてあるがサラダではなさそうなやつです。開けてみた様子はこちら。

SALATと書いてあるサラダではなさそうなやつ

少し得体の知れない感じがしてドキドキしますが、いざ実食。するとなんと、おいしい。奥の肉の塊みたいなのはまさしく冷凍食品のハンバーグのようなものです。そしてメインは何かというと、これはポテトサラダでした。大量のジャガイモがマヨネーズで和えられており、ときどきシャリッと玉ねぎを感じます。ということでやっぱり「サラダ」ではなかったですね。それから手前のはなんだろう。もしかしたら辛いのかなと思いましたが、これはピクルスでした。きゅうりではないように見えますが、食感はまさにきゅうりで、味もきゅうりのピクルスそのものです。ということでこのSALATは普通においしかったです。リピートあり。

 

なお、前から少し気になっていたことですが、どうも購入した食品の多くには"NUTRI-SCORE"なるものがついています。

"NUTRI-SCORE"の表記があるものたち

SCOREですから何かを評価したものなんでしょうが、いったい何だろう。そしてAとEではどちらがいい評価なんだろう。調べてみると、これは「ニュートリスコア(栄養スコア)」というもので、簡単に言うと食品の「健康的さ」を評価したもの。AがよくてEがダメということのようです。そうみるとチョコチップクッキーは最低のEで、値段が高かった食パンは最高のAです。なお初めての導入は2017年フランス。なので比較的新しいようです。ではドイツではいつに導入されたのか。どうも2020年の10月あたりらしい。かなり最近です。

 

しかしこれに関しては自分が言及するまでもなく皆さんもどうかと思うでしょう。実際にこれに対して物議を醸しているという記事もたくさん出てきます。でしょうね。まずは単に健康への良さを数値化するのは無理があるということですよね。しかしそれ以外にも自分がまず思ったのは、簡単に言えばスコアの高い食品は低い食品より購買者に対するアピールができますから、食品を製造する側としては何とかして自身の食品のスコアを高くしたいと思うはずです。そうしたら製造する側が「何とかしてうちの食品のスコアが高くなるようにスコアの計算方法を変えてくれないか」とスコア設定側に提案してくるのは自然なことだと考えられます。そうするといろいろと複雑な事情が絡んできそうな気もしますよね。まあとにかく勉強にはなりました。けどやっぱりこんなスコアを気にするより普通に自身の健康状態と相談して決めるのがいいですよね。実際自分もそろそろ野菜摂らないとなと自然に思ったわけですし。

 

話を戻してお昼の後ですが、また研究を頑張ります。それからメールも書きました。なお研究の途中でまた寝落ちしました。やっぱり少しずつ疲れが溜まってきているんだろうか……しかしそれでも研究を続けて、まあ少しだけ計算が進みました。

 

こんなことをしているうちにもう晩ご飯の時間です。単に引きこもっているとこれしか書くことがないのかと思われそうですが、実際に自宅にいるときも普段はこんな感じです。本当に研究の計算はちまちまとしか進まなくて、あっという間に2,3時間くらいが過ぎちゃうんですよね。それゆえに研究が完成して論文が書きあがるとかなりの達成感が味わえます。

 

さて晩ご飯はカップ麺。今回は以前購入した"soba"にチャレンジします。開封時と完成時の様子はこんな感じ。

照り焼き味の"soba"の中身

まあ見た目は日本のと大した違いはありませんね。なおこれは照り焼き味の"soba"ということで、いわゆるカップ焼きそばの類です。つまりお湯だけ入れて放置してからお湯を捨て、後からタレと混ぜるタイプです。味はどうかというと、普通においしい。普通に日本で食べるカップ焼きそばと同じ感じです。しかしやっぱり味が少し変わっていて、照り焼き感はそんなにない気がする。でも普通のソース焼きそばとも違う。一応具材は日本のを意識した感じにはなっていますが、やはり味付けに関しては少し海外向けになっている気もします。でももちろん普通においしいのでリピートありな感じです。後は少しボリュームが足りないのかもしれません。日本のカップ焼きそばは円柱型ではなくてもう少し大きなサイズですよね。量も標準でもう少しあると思います。ですから今はまあ満足していますけど、たぶん寝る前までには空腹になりそう。

 

その後も研究を続けていたらあっという間に寝る時間。ということで今日はおしまいです。なお買っていた水以外の飲み物をだいぶ消費してしまい、明日はスーパーで買わなければ。飲み物は重いから一度に大量には買いたくないんですよね。けどやはりスーパーに寄らずに土日を越すとなると、金曜までにはある程度のストックがあった方がよいかも。

 

~ 2023年2月6日(月) ~

 

おはようございます。今日はけっこう寒い。

 

昨日の夜が少し物足りなかったということで今日は起きたらけっこうお腹が減っていました。とりあえずいつもの食パン+ジャム+チョコレート。なお今日でジャムは終了。スーパーで新しいのを買いましょう。それからハリボーとチョコチップクッキーも終了。これらもまた買いましょう。そして今日は洗濯。洗剤入れてスイッチ入れて放置するだけ。もう慣れたものです。洗濯が終わるまでブログ記事を書き研究を少し進めます。なおその途中に家族から連絡が。どうやら自宅にキャッシングの請求が来ていたようです。

 

大変恥ずかしながら、自分はそれまで両替とキャッシングの違いを理解していなかったんですよね。家族から両替よりキャッシングの方が得なのかと聞かれてよく分からず、いろいろとネットで検索。どうも自分はこれまでの2回はキャッシングで現金を引き出していたよう。なるほど両替は直接自身の持っている日本円をユーロに換金することであって、一方でキャッシングはカードを使ってユーロを直接手に入れて、後日それが通常のクレジットカード払いと同様に請求される形式ということですか。何もまったく知らなかったのでここで初めて知りました。いやはやお恥ずかしい。

 

なお自分は渡航時にはそこまでの日本円は持ってきていなかったので、いずれの方法を知っていたとしても結局はキャッシングに頼ることになるわけです。というか両替だと必然的に大量の日本円を持ってこないとダメですから、やっぱりキャッシングの方が安心な気がします。

 

そして気になるどちらがお得か問題ですね。まず自分のキャッシングの計算をしてみます。これまでに2回おろしまして、家族からの明細によると1回に手数料110円が取られています。そして年利率は15%、カード引き落としまでの期間は56日だそうです。なお2回目の引き落としですが、キャッシングをその1日後にやっていますから55日ですかね。またおろした詳細な金額はそれぞれ7,095円と28,393円。これをもとに手数料のみを計算すると、

(7,095×0.15÷365×56+110)+(28,393×0.15÷365×55+110)

=273.3+751.8

=1,025.1円

くらいの金額になります。一方でもし空港や銀行で直接両替した場合はどうか。これはそれぞれの場所で手数料が違うので計算は難しいですが、サイトで調べてみるとどうも3%くらいが標準だそうです。ということでこれを用いて計算。

(7,095×0.03)+(28,393×0.03)=212.9+851.8=1,064.7円

ですかね。なのでまあどちらの方法を選んでも大差はなさそうです。いずれにせよバカみたいに高い額を請求されることはなさそうなので一安心です。それから、どうせすぐ払えるんだからもうさっさと払ってしまえば利息がどんどん少なくなってお得になるはずですよね。でもさっと調べた感じでは、たぶん自分のカードではできなさそうな感じです。まあしょうがない。

 

そしてここで以前現地の研究者から聞いた「クレジットカードは一般的でなくキャッシュカードが一般的」ということを思い出します。なるほどつまりカードは持っているけど一度現金にして結局現金で払うということを言っていたのでしょうか。そういうことなら納得ですね。

 

まあそういうわけでこの話はなんとか解決して、洗濯は終了。その後は乾燥機に放り込んで、自分は大学に向かいます。時間はお昼くらいですが、既に土日を越して飲み物や食べ物が減ってきているので、自分のゲストオフィスに到着次第またスーパーで行きます。

 

金曜と土曜に大学をうろうろと回りまくって写真を撮り、その風景と構内地図を照らし合わせながらブログ記事を時間をかけて作ったので、大学に行くまでのルートが手に取るように分かります。もちろん自分のゲストオフィスへのルートはもうなんとなく分かっていますが、地図上の現在地が頭の中に入っているので「あーこの建物はアレだな」などと思いながら移動していました。

 

そして今回のスーパーで買ったものは以下の通りですね。

6回目の戦利品その1

まずはお昼用のバゲットサンド。これは以前のと同じ味です。おそらくスーパーでは2種類用意されているという感じですね。それから食パン(1.19ユーロ=166.6円)。これは初めの小さなやつに似ていますが、今度はスーパーブランドです。そしてカップ麺の類は3種類(1.49ユーロ×3=208.6円×3)。なおそのうち1つは麺ではなくてポテトっぽいですね。あとはジャム。これも同じ種類の違う味です。さくらんぼ味ですかね。お菓子はハリボーとクッキー。クッキーも同じ種類ですが味が違います。なんとラッキーなことにこれは割引されていました(0.99ユーロ=138.6円→0.79ユーロ=110.6円)。既に安いのにさらに割引されていたら買うしかないですよね。なおレシートを見ても割引がされているかどうかは分かりません。なのでおそらくこないだのカップ麺も割引されていた可能性が高いです。飲み物は2種類、大きいのと小さいの。以前にも書きましたが、大きいのは安い代わりに水に近い感じ。小さいのはもっとちゃんとジュースの味わいです。なので例えば朝起きて喉が渇いたなどという場合は大きい方、食事と合わせてしっかり味わいたい場合は小さい方と使い分けています。

 

もうスーパーに行く回数が増えてきたので似たようなものを買うことが増えてきました。自分はけっこう安定したルーティンが組めるとそれにしたがって行動することが多いです。でもささやかな変化として同じ種類の違う味を買ったりしているという感じですね。

 

そして今回はこんなのも買いました。

6回目の戦利品その2

これはそれぞれハンドクリーム(2.29ユーロ=320.6円)と爪切り(3.99ユーロ=558.6円)です。ドイツは乾燥しているっぽくて手がカサカサしてしまうということは以前にも言及した通り。なのでハンドクリームを購入。なおこれの購入にはだいぶ時間を使いました。シャンプーなどは安いのでいいよと現地の研究者の方にお願いしていましたが、ハンドクリームに関しては乾燥して困っているという理由で買いたいわけです。なので買っても問題が解決されなかったら無意味ですから、少し高くても効果があるものを選びたい。ということでネットで調べながら購入。ドイツで生活している日本人のブログはけっこうありますので、それをチェックしながら選びました。しかし難しいのが、レビューでおすすめされているものが売っているかどうか探すことです。意外にもこれが難しく、結局ちゃんとレビューしておすすめされている商品そのものを購入することはできませんでした。とはいえドイツはやはり乾燥に悩まされているということで、これらの対策グッズはかなり取り揃えてあるそう。どれもそこそこ信頼できる感じのようですね。しかしまあ日本にいるときじゃなくて、こっちに来てからこんな真剣に化粧品類で迷うことになるとはなぁ……

 

そして爪切り。日本からは歯ブラシとカミソリは持ってきていたのですが、爪切りはさすがに想定していませんでした。散髪くらいに関しては1か月半くらいなら耐えられますが、爪はもう少し高頻度で処理する必要が出てきます。ということで購入。なおだいぶスーパーには慣れてきて食料品はさっさと選ぶことができますが、それ以外の商品はまだ位置関係を把握できておらず、爪切りを探すのにはなかなか時間を食ってしまいました……まあ普通にスーパーの店員さんに聞いてもよかったのですが、やっぱり英語がそこまで通じなさそうなので聞くのに躊躇してしまうんですよね。パーダーボルン大学に来るまでのバスでも運転手さんと英語ではうまくコミュニケーションできなかったし、酔っ払いに絡まれた時もドイツ語だけで話されたし……なのでどうもあまり聞く気が起きず、独力で探し当てました。

 

結局スーパーには12:30くらいに入ったのですが、出たのは13:30くらい。大学に戻ってお昼を食べたのも少し遅れて14:00前くらいでしたかね。なお今日もスーパーは混んでいました。以前は金曜日に行って混んでいて、これは平日末だからかなと思っていましたが、たぶんお昼前後はいつも混んでいそうな感じですね。

 

そしてそのまま購入した爪切りをレビューします。爪切りは普通によく切れるんですが、切ったときにめちゃくちゃ爪が飛び跳ねます。四方八方にポーンと飛んでいってしまうので、使用後にはティッシュで床をきれいにするか掃除機をかけるかしないとダメですね。

 

お昼のバゲットサンドはやはりうまい。でも改めて食べてみるとやっぱり少ししょっぱいかも。でもうまいし1つでボリュームたっぷりなので、お気に入りですね。なお以前の反省を踏まえて、この手のものは買ったらすぐ食べることにします。いつもは夕食にまわしますが、今日は先にスーパーに行ったので先に食べます。

 

そしてお昼を食べ終わってブログ記事を書き、また研究の続きを再開します。するとほどなくして中国人の留学生が。以前にも書きましたが、彼女はドイツでの料理が口に合わないとのことで、お昼を食べてから大学に来て晩ご飯より前に大学を去ります。なお今日にはもう1人の中国人留学生にも会えました。しかし彼女らはすぐに別の部屋へ行った様子。まあそりゃあ中国語で会話できる2人がいたら2人で話していたいでしょうしね。そして自分は再び1人になって研究を再開します。

 

途中でさっき買った新しい味のハリボーにチャレンジ。まあ普通においしいですが、自分はコーラテイストの方が好きかなあ。こっちは表面が砂糖系のでコーティングされているタイプで、甘さが過剰な気がする。まあでもコーラのハリボーもけっこう甘いですけどね。それとは違う感じの甘さ。普通にいけるのでハズレを引いたというわけではなさそうです。後は新しい飲み物。小さい方のやつを飲みます。味はベリー系。普通にいけますが、これも以前のオレンジテイストの方が好きかも。これは完全に好みの問題ですかね。

 

途中で少し研究に行き詰まった頃、一度自分のゲストハウスへ帰ります。スーパーで買ったものを置いてくるのと、洗濯物の乾燥が終わったかどうかをチェックするためです。なおまだ乾燥は終わっていませんでした。時間は17:00前後だった気がします。

 

そして再び帰ってきて研究。大学を出たのは19:00くらいですね。以前の反省を踏まえてあまり遅くなる前に帰ることにします。もちろん中国人留学生の2人はそれより前に帰っていきました。なお「今度一緒に日本食が食べれるところに行こう」とお誘いを受けました。そんなお店を知っているのか。すごいな。

 

帰ってきたらまずは乾燥機チェック。もうさすがに終わっていました。回収作業。ちなみにこの乾燥機の困るところは、ドアの周りが埃だらけなんですよね。たぶん乾燥機を使うとエアコンのフィルターみたいな感じで埃が溜まってしまうのだと思います。なのでドアの周りに触れないように洗濯物を取るのですが、失敗して埃が付いてしまうこともしばしば。その場合はしょうがないのでしっかりバサバサと振るしかないですね。

 

その後は部屋に戻って、大きい方の飲み物も飲んでみます。これはおいしい。やはり水に近い感じですが、オレンジテイストで飲みやすい。これは大きな飲み物のタイプで一番好きかも。そして夕食。今回はカップ麺です。スーパーブランドのではなくて通常のです。スーパーブランドのはスープ色が強くてボリューム不足なのを学んだのでした。今回はトマトソースパスタ。うまい。大きな食パンの残り3枚と一緒に食べてお腹いっぱいです。今まで食べたカップ麵で一番良かったのはアラビアータかもしれません。あれは辛いおかげで食パンとよくマッチするんですよね。まあ今回買ったカップ麺もまだ残りがありますし、焦らず検証を続けていきましょう。

 

さて再び研究に戻ります。今回はちょっと進捗あり。がんばって滞在中に論文をどんどん書き進めたいです。ほどなくしてシャワーへ。なおシャワーですが、少しずつ適温のお湯が出せるようになった気がします。しかしそう思っていても、出し続けてるとだんだん熱くなってくる。厳しい。シャワーは左右にひねって温度調整するタイプですが、けっこう温度が変化するタイミングが限られています。要するにy=xじゃなくてy=x/√(1+x^2)みたいな感じで変化します。なので慣れないと適温のお湯が出せないんですよね。

 

シャワー後は先ほど買ったハンドクリームを使ってみます。出した感じはこんなんです。

ニュルン(ベルク)

まあこれだけ見せられてもアレですよね。塗ってみると比較的すぐになじむ感じです。しかし少しはべたつく感じもあるので、すぐにスマホとかは触りたくない感じです。これで手が潤って乾燥を防ぐことになればよいですね。いやしかし自分は研究のために留学をしているのにハンドクリームなんかレビューしてて、何やってんだって感じですよね。まあでも徐々に時間をかけてこちらでの生活スタイルが確立されていったので、研究にも少しずつ時間を割けるようにはなってきました。これからも頑張りたいと思います。

 

なおシャワーの後の研究の合間には、新しく買ったクッキーも開けます。これはおいしい。以前のチョコチップクッキーと違うのは、こちらの方が硬くてしっかりしたクッキーということです。なので開けても全然割れていませんでした。食べてもぽろぽろとこぼれることもなし。でも個人的な好みは前のやつかな。いろいろ試してみてはいますが、初めのほうが好きということが多いですね。やっぱり選ぶ際に直感というか、これが自分好みだなっていうのが分かるんでしょうかね。

 

では今回はこれくらいにしましょう。次回もよろしくお願いします。

ドイツへ修行に行ってきますPart3

こんにちは。ひよこてんぷらです。

 

ドイツの記録ですが、今回は2日分をまとめてお話ししましょう。

 

~ 2023年2月2日(木) ~

 

さて今日は再びパーダーボルン大学へ向かい、現地の偉い教授に会う予定です。どうも大学では毎週木曜日の14:00~16:00くらいの間に定期的なミーティングを行っているとのことです。しかし実はもう大学の講義期間が終了するので、今回のミーティングが最後のよう。滑り込みセーフです。

 

では時系列順に振り返ります。今日の朝は、昨日残したトルティーヤと食パン&ジャムです。まずトルティーヤですが、びっくりしたのはトルティーヤの生地がめっちゃ硬くなっていたことです。どういうことかというと、部屋がすごく乾燥しているということです。確かに思ってみれば自分の肌も乾燥している気がします。しかしトルティーヤが本当にすごく乾燥していたので、その乾燥具合を視覚的に実感することになりました。なんか手を洗った後もカサカサするなあと思っていたら、そういうことでしたか。そして食パン。ここで昨日買ったチョコレートの出番ですね。さっそく組み合わせてみます。こんな感じ。

パンに乗ったアプリコットジャムとほろ苦チョコレート

これで食べてみると単にジャムの時よりもずいぶんとおいしく感じました。なおチョコはほろ苦味ということで、このほろ苦成分がジャムの過剰な甘さとマッチしていい感じ。とはいえほろ苦といってもやっぱり海外チョコです。甘い。でも喉が焼けるほどではないので、たぶんこれがベストな味わいです。

 

あとこのチョコを開封したときですが、けっこう割れていました。誰か落としたのかな。それとも既に店員が並べる時点で割れてたのかな。これはやはり海外クオリティと言わざるを得ないですね。次はもう少し奥のやつをとってみよう。それでもだめなら並べられてる時点でアウトですね。

 

さて、今日は大学に13:00くらいに向かうことにします。ですので少し時間が余っています。いくつか事務的な書類作成やメール確認等の作業を行い、ほどなくして大学へ。なお大学へはこちらで購入したカップ麺を試してみます。カップ麵ですからもちろんお湯が必要です。以前初めてゲストオフィスを訪れた際に既に電気ケトルがあることは確認していたので、お湯は大丈夫です。と思っていたのですが、水場がどこにあるか分からない……近くにトイレはありますが、それしかないんでしょうか?トイレの水場は少し飲食用の水として使うのに抵抗がありますね……まあケトルやフォークを軽く水洗いする分にはいいですが、これでお湯はなぁ。

 

しかし自分のゲストオフィスには水があります。以前現地の研究者の方と大きなスーパーに連れて行ってもらった際に大きな水のボトルを6本買ったんでした。これをまずオフィスに持ってきて、その後に買い出し前に置いてきたパソコン類の荷物とともにゲストハウスに持ち帰る予定でした。しかしパソコン類の荷物と水6L分を全部持ち帰るのは、いくら近いゲストハウスでもなかなか大変です。そこで水は2本だけ持ち帰り、残りの4本は大学に置いてきたわけです。

 

ですから幸いしてこの水を使ってお湯を沸かすことができます。これでカップ麵にチャレンジです。少し写真を見せましょう。

カップ麺の様子

1枚目の写真が開封後の様子。2枚目が完成したものです。味はアラビアータ。食べてみるとけっこううまい。これは普通にいけるやつですね。しかしそこそこ辛い。まあ自分は辛いのは比較的ダメな方ですが、それでも普通に食べられるので、そういう意味では特段辛いというわけではないです。でも唐辛子的な辛さの他に塩分も割と強めです。ドイツでいう「パスタ」とは主食の意味なのかおかずの意味なのか分かりませんが、少なくとも自分としてはこれはプレーンな食パンと合わせて食べたいです。事前に少しそんな予感がしていたため、これまでジャムを塗っていた食パンも大学に持ってきていました。ですのでこれをご飯代わりに食べる感じです。それだとけっこう満足感もあっていい感じでした。

 

ちなみにこの味がアラビアータだったのは食べた後に気付いて、アラビアータを調べてみると「唐辛子をきかせたトマトソース」だそうです。そりゃあ辛いわけですよね。まあ皆さんは購入物の写真を見ているのでそんなの当然だろと言ってきそうですが、いや実際にスーパーで買い物をする際にはそこまで見ていません。というのも、大体商品にはドイツ語しか書かれておらず、特段調べたいと思わない限りは翻訳もしません。今回のアラビアータは分かりやすく書いてあったわけですが、もう文字はほとんど読まずに写真やイラストで判断していたものですから、おおこれはうまそうなトマト味だなと思ってぽいぽい放り込んでいたわけです。まあでもいずれにせよおいしく食べられたので、これは買いです。迷ったらリピート候補ですね。

 

さて食べ終わって一息ついて、ようやくミーティング開始です。14:00頃開始ということでしたが、既に人がいる状況から部屋に入るのも抵抗があったので、早めの15分前くらいには部屋にいました。なお、おそらくですが自分のいるゲストオフィスは数学棟です。ですのでミーティングの場所もすぐそば。さてそこで再び朝にやっていた書類作成等の事務作業を進めます。

 

途中で何人か学生らしき方が顔を出しましたが、すぐに引っ込めて帰る様子。どうしたのかなと思いましたが、おそらくあれは空き教室を探していたという感じですかね。他にミーティング部屋には誰もいないので、自分が番犬的な役割を果たしていたようです。そして時間が近づくと、まずスマートでかっこいいドイツ人の方が入ってきます。話してみると、どうやら教授の学生だそうです。まだ修士課程らしいですが、博士に進学希望。さすがです。しかしやっぱりガタイがいいというか、自分より年上にしか見えません。思えばスーパーに行ったときもそうでした。明らかに子供だと分かる人以外は全員自分より大人に見えるんです。つまり高校生くらいの年齢の人がいないというか……たぶんいるんでしょうが、見た目ではどうも年上に見えてしまうということですね。逆に自分は周りからはだいぶ子供っぽく見えているんでしょう。

 

さて話を戻します。他に教授が来られる前に部屋に入ってきたのは同じく修士課程の学生。やはり進学希望らしい。すごい。そして既に博士号を取得した若手研究者。以前のとは違う方です。そして中国人の方。彼女も自分と同じく研究留学中です。博士課程の学生ですね。なかなか教授が来ないので(この教授はとても偉い方で、とにかく毎日飛び回っているタイプです。ミーティング前後も極めて忙しいのでしょう)、それまでは他のメンバーの方と簡単に会話などをしていました。

 

そしてついに教授と面会。ここのミーティングは面白く、もはやゼミではないです。長机に全メンバー(自分含めて5人ですね)が横並びに座り、教授がひとりずつに話しかけていきます。その際に各メンバーが研究相談を行い、教授がアドバイス。これを各メンバーに対して10~20分ほど行いミーティング終了という感じです。教授がすごく陽気な方で、自分たちメンバーが座っているのに対して教授はずっと立ったままそれぞれの席の正面まで移動してくるので、なんだか本当にゼミじゃなくて語学教室みたいな……先生が各生徒に順番に回って「今週はどうだった?」と聞いてくる感じのノリです。

 

もちろん他のメンバーはいろいろと教授に質問して議論していましたが、今回自分は何も用意していなかったので、とりあえず何かお話しできるネタを提供することにしました。それは現在行っている研究内容を話すことですね。現在自分は走化性方程式系に流体の影響を加えたKeller-Segel-Navier-Stokes方程式系の問題に取り組んでいます。この問題自体は近年では非常に盛んに研究されている問題なのですが、この問題の変形として、境界条件の一部に未知関数の積を含むものを考察しようというのが現在扱っている内容です。この数理モデルを数学的な観点から考察して導入した論文は2009年のものでかなり新しく、まだまだこの手の問題の数学解析には考察の余地があります。そこで自分は関数解析的な観点から基礎的な結果を得ようと取り組んでいます。

 

現在の自分の研究方針は、最大正則性理論に基づいた解の構成で、与えられたすべてのデータが十分小さいときに時間大域解を得ようというものです。これは他の問題でもよく得られているように、自然に期待される結果です。もちろん非線形境界条件があるのがひとつの難しさです。これについて教授に話すと、教授は「うんこれはとてもいい問題だね!この手のモデルは全然研究されてないから、ぜひ頑張って進めてくれ!結果が分かったら私も早く知りたいよ」というようなことを仰っていました。しかしそれと同時に教授から提案されたことは、与えられたデータの条件を緩めることです。

 

自分が現在用いている手法は既に十分に確立されたもので、もちろんこの手の結果を出すのも数学的に重要な位置付けにあるとは思います。しかし一方で、特に走化性の問題では解の時間大域存在または有限時間爆発現象をとらえることが方程式系固有の興味深い問題として挙げられます。なので教授からは、「今回の手法で与えられたデータの制限なしで時間局所解を構成して、そこからenergy methodで時間大域存在または有限時間爆発の結果は得られないのか」と提案を受けました。

 

思うに自分の現在の方針と教授の提案された方針はそれぞれ別々に確立されている問題で、一緒に扱うことは難しいですが、「方程式系固有の現象をとらえる」という目的であればやはり教授の仰る問題は興味深いものになると思います。しかし自分は今まで比較的抽象的な関数解析の道具ばかり使ってきたので、あまりenergy methodでうまく計算を行うのは得意ではありません。一方でおそらく教授らのグループは時間局所解を捕まえるのに苦労しているのだと思います。というのは、境界がゼロでない条件のもとで解を構成するのは少し込み入った議論が必要だからです。現在ではこれらは最大正則性理論に基づいた考察が一般的だと思いますが、このあたりの議論はそれなりに抽象的な関数解析の知識が必要なので、教授から提案された問題はまさに自分の手法と教授らのグループの手法を組み合わせる必要があるということです。ですので、もしかしたらこれは近い将来共同研究をすることができるひとつのきっかけになるかもしれないということですね。

 

さて研究の話が続きましたが、自分とのミーティングの最後には自分が日本から持って来たお土産を渡しました。どうも教授は日本のお米が好きという情報を事前に仕入れていたので、おせんべいを渡しました。そしたらとても喜んでくれ、「日本の走化性研究グループはいつも渡航時に新しいお土産を渡してくれる。これが本当に楽しみなんだよ」というようなニュアンスのことを仰っていました。「さっそく開けてもいいかい?」とミーティング中にもかかわらずすぐに開け、食べていました。そして「うまい!」と言いながら次の方との議論に移ります。なお「これは自分だけが食べるのはもったいない、みんなで共有しよう」と他のグループメンバーにもお土産を渡していました。さすがフレンドリーな教授です。おせんべいは小分けの袋ごとに2枚入りでしたが、ミーティング中に2袋か3袋開けてたので、いや本当に気に入ってもらえたようです。よかった。

 

ミーティングは終了し、これで教授とはお別れです。初めにも書きましたが、どうも今回が最後のミーティングだったようです。というのは、大学の講義がある期間が今週で終了するので、ミーティングも最後だということです。そして教授は大学の講義期間中以外は他の用事で大学には来れないそうなので、もしかしたらこれが最初で最後の教授との面会かもしれないというわけです。なので教授からは「今度もし来るとしたら夏に来た方がいいよ!」ということを伝えられました。でもお土産を持ってきてくれるならいつでも歓迎だと冗談交じりにも仰っていました。事前に教授の好みを把握しておいてよかったです。

 

さて、その後は夕方くらいの時間ですが、自分のゲストオフィスに戻ります。ちなみにゲストオフィスは席が2つあるので共同スペースということですが、そのもうひとりの利用者が中国人の留学生です。以前鍵を受け取ったときにはいなかったので、今日初めて会っていろいろと話しました。彼女はクリスマス前あたりにパーダーボルン大学に来ていたようですが、この期間中は大学が休みだったということで、どうも彼女も1か月くらいは大学には行かずに宿泊地付近にいたようです。もちろん自分が新しく来るので彼女には事前にその情報が行っていたらしいですが、とてもびっくりしました。どうも彼女は自分が来ることを知ってから自分の情報をMathSciNetで調べていたらしく、いきなり論文たくさん書いててすごいねと言われました。まじか。なお彼女はもう博士課程の修了間際で、自国に帰ったら博士号をもらえるとのこと。

 

いろいろと話しましたが、まずは宿泊地。自分は大学のすぐそばですが、彼女は移動にバスが必要なそうです。なので時間やお金の問題で大学には毎日は行かず、週に2,3回くらいのペースで来ると。なお彼女が言うにはドイツの公共交通機関はダメだそうです。というのも平気で数時間単位(飛行機じゃなくて電車やバスで)の遅延をするし、しかも逆に定刻前に出発してしまうこともあるとか。だからDB Navigator(ドイツ専用の乗換検索アプリ)は全然役に立たないと。しかし自分は運よくパーダーボルン・リップシュタット空港から大学付近まで来れています。でも自分とは異なり彼女は大学の行きと帰りでそれぞれバスに乗るわけですから、彼女の方が圧倒的にアクシデント遭遇率は高いです。それに既に自分より滞在もしていますしね。実際に被害にあって乗換の次のバスが定刻前に出発してしまったらしいです。

 

そして彼女は大学には昼より後に来て、夕方には帰るそう。なぜかというと、大学付近で食事はせずに帰りたいからだそうです。どうもドイツでの食事がダメみたいですね。お菓子などの甘いのはいいですが、それ以外はしょっぱすぎて無理!とのこと。確かに自分も全体的に味付けは濃いなあとは思っていましたが、まさかそれほどまでとは。続けて聞きます。では宿泊地でどうやって食事をしているのか。どうもドイツ料理ではなくアジアン料理で凌いでいるそうです。近くにそういった食材を買える場所があり、それでずっとアジアン風の食事スタイルで生活していると。しかし毎回料理は大変でしょうと聞けば、どうも同じ宿泊地のルームメイトが料理をしてくれるそう。なんとまあ素晴らしい環境やな。

 

なお自分は今日の昼にアラビアータを食べたので、そのゴミがオフィス内に置いてありました。なのでそれを見せて自分の昼はこれだと言ったら「あなたはチャレンジャーだね」と言われました。まじ?でもアラビアータのカップ麺ってそんなに危険な選択肢ではなくない?と思いましたが、やはり彼女の中ではこれもそうらしい。

 

またフライトの話もしました。まず海外経験を聞きます。自分は以前に台湾に数日間行っただけですから、長時間フライトはこれが初。でも彼女も同じで、初の海外は日本。そこでは東京と京都に数日間の観光。そして次がここパーダーボルンです。なので海外の経験レベルは同程度。なおさっきドイツの交通機関の愚痴に関してですが、やっぱ日本の定刻通りの運転は逆にビビると言ってました。だよね。あと日本の交通機関は高い!とも。特に新幹線は高いと言ってました。自分もそう思います。

 

そして、フライトですが、長時間フライトならば機内食が初体験となるので、自分が撮った写真を見せると、「いいなあ機内食が豪華で」と言われました。どういうことか聞くと、やはり中国ではコロナ対策が極めて強く、機内食は出るけどトレーではなくバッグを渡されるとのこと。そのバッグにご飯が入っているわけですが、これもコロナ対策でけっこう質素なものだったらしいです。たぶんディストピア飯みたいなイメージなんでしょうね。それは大変だ。

 

他にもいろいろと話をしました。後日新たな中国人の留学生も来るということらしいです。なお、実は彼女から言われたことですが、ここで話していたのは時間をつぶすためで、その新たな留学生も本当は今日中に大学に来る予定だったそうです。しかし上記で話したようにドイツの交通機関(飛行機ではなく電車やバス)が数時間単位で遅れていたため、予定が狂ってしまったというのを話の途中で聞きました。そして彼女は晩ご飯を食べるために帰るということで、確か18:30くらいには帰っていったはずです。

 

さてそういうわけで今日は教授と直接話すことができ、他にも学生や若手研究者、留学生などとお話ができました。濃い一日を過ごしましたね。

 

その後は再びスーパーです。これで4回目。

4回目の戦利品

今回は夕食用のバゲットサンド(1.99ユーロ=278.6円)、サラダ(1.79ユーロ=250.6円)、新しい食パン(1.59ユーロ=222.6円)、カップ麺(1.49ユーロ+1.79ユーロ=208.6円+250.6円)、そしてお菓子のチップス(1.49ユーロ=208.6円)です。さて、そろそろユーロと円の関係を感覚的に瞬時に理解できるようになりたいですね。毎回ブログ記事を書くたびにレシートを見て計算するのも大変ですが、逆にスーパーで毎回計算しながら買うのも難しいので、毎回このようにブログを書くことで少しずつ金銭感覚をつかんでいっています。ですから大変なこのステップがけっこう重要な気がしますね。

 

サラダですが、ここ数日間ずっと野菜をまともに食べていなかったので、そろそろ不安になり購入した次第です。なお購入時も若干そんな気はしていましたが、やはりドレッシングはありません。少し味気ないですが、まあでもチーズも一緒に入っているので一応食べられはします。それにしてもやっぱり野菜は高いですね。でも健康も同じくらい大切。2,3日に1回はこれ系のサラダを買おう。カップ麺ですが、以前買ったものと価格を比べると、以前のは1つで110.6円。つまりだいぶ高いです。どういう違いがあるかは分かりません……と思いましたが、次にまたスーパーに行ったときに「以前のは会計が間違いなのでは?」という気がしてくることになります。まあこれは後で思うことですね。それは置いといて、買ったカップ麺のうち1つはこんなやつ。

照り焼き味の"soba"

どう考えてもやばすぎるな。カップのそばで照り焼き味ってどないやねん。ちゃんと日本語もあるし。これはまた食べる際にちゃんとレビューしましょう。食パンも前とは違います。既にジャムやカップ麺とともにご飯代わりに食べるという術を編み出したので、今後もご飯代わりとして定期的に買いましょう。これも価格を比較します。以前のは500gで116.6円。今回は375gで222.6円。およそ2.5倍も高いという計算になります。しかし以前のに比べるとかなりパン生地も栄養価が高そうな様子。以前のサンドイッチのときの生地と近い感じです。お菓子のチップスはプリングルスを意識したスーパーブランド。プリングルスと同じ場所にあったので明らかに意識していますが、やはりさすがはスーパーブランド。プリングルスと比べてかなり安かったので迷わず購入しました。これも小腹が空いたときに少しずつつまめる便利なお菓子です。

 

さて、今日の夜にはこのうちのバゲットサンドとサラダをいただきます。バゲットサンドですが、これは大当たり。めっちゃまじうま。ボリュームたっぷりのサラミとチーズ。そしてピクルス。味付けはマヨネーズ系ですが、タルタルソースにも近い感じ。とにかくおいしいです。そしてボリュームがすごい。具もちゃんとあるのはさながら、バゲットの生地もしっかりしていて本当に満足感がすごいです。自分にとっては普通にこれ1つあれば1食分になるので、そう考えると安いですね。

 

しかし前述の通り野菜を食べないと!自分は日本ではかなり肉より野菜を食べる方だったので、ドイツに来てずっとボリュームあるものばかりでこのままでは体が悲鳴をあげそうです。もちろん野菜はコストが高いですが、まあしょうがない。

チーズ入りのサラダ

やはり食べてみて味がないことを確認。まあでも食べられます。そして思ったことですが、これ野菜量多くない?写真だけだとまあこんなもんかって感じですけど、おかしいな食べても食べても野菜が減らない。改めて先ほどの戦利品写真を見返してみてください。これそこそこ細かく切られた野菜がぎっしり詰まってるんです。ですから野菜はこれ1つで1,2日分はあると思います。たぶんこれも日本だと同じ容器サイズでも大きく切られた野菜がスカスカに入っているというやつだと思います。まさか野菜でもボリューム感を実感することになるとは。バゲットサンドを食べたこともあり、野菜を完食して本当にお腹いっぱいです。この満足度でワンコインとちょっと。すごいな。

 

さて、その後は風呂に入ってまた書類作成。あとメールの返信などもします。英語でメールを書くのはまだまだ慣れないので、簡単な事務的返信ですら手間取ってしまいます。

 

そして就寝前にお金をチェックします。まず以前お話ししたように空港で50ユーロを手に入れましたが、そのあと再びお金をおろしています。これは初めにパーダーボルン大学へ行った日、若手の研究者の方からスーパーが入っている建物でもユーロがおろせるよと教えてもらったからです。このときは200ユーロを新たにおろしました。約3万円です。ちなみに彼が言うにはドイツではクレジットカードはほとんど使われていないとのこと。代わりにキャッシュカードを使っているということを話していました。いまいちその違いが分かっていませんが、とりあえずクレジットカードは使わないのか……

 

で、なぜお金チェックかというと、自分は会計でいつもお札ばかり出しているからです。当然このときおつりで小銭が渡されるのですが、いつも小銭でなくお札で払ってしまう……ということでここで小銭の額をチェックしたかったわけです。

ユーロ・セント硬貨

数えてみます。

 

2ユーロ×5+1ユーロ×2+50セント×2+20セント×2+10セント×2+5セント×2+2セント×2+1セント×2

=12ユーロ+176セント

=13ユーロ76セント

=1,926.4円

 

わお。小銭だけでそこそこ入っています。いつも会計であたふたしてお札ばかり出すから小銭だけでお札分の量がありました。だから3万分も引き出したのにすぐにお札が消えるのか……当然の帰結ですね。しかしまあ、日本円もそうなのかもしれませんが、小銭の見分けが難しくないですかね?なかなかすぐに払えないですよ。

 

ここでついでにドイツでのレジ会計方法についてお話ししましょう。このスーパーではレジはベルトコンベアです。まず客が自分でカゴまたはカートに入れた商品をベルトコンベアに並べます。そしてレジ打ち店員がベルトコンベアを動かし、それぞれの商品を手に取ってバーコードスキャン。これは日本と同じ。しかしスキャン後の商品はそのままスライドされて放置されます。日本の場合は新たなカゴに入れられるわけですが、ドイツではそのまますべての商品が放置されるわけです。なお、当然後ろの客もベルトコンベアに商品を乗せるので、どこまでが自分の買うものか混乱する恐れがあります。それを避けるためにベルトコンベア付近に簡単な三角柱の長い棒が複数置いてあり、それを客自身がベルトコンベアに乗せて区別します。全商品がスキャン出来たらお会計。そして日本のようにカゴには入れられないので、お会計が終わったらすぐに自分の買ったものを持ち帰らねばなりません。これはだいぶ焦ります。日本ではカゴをそのまま持っていき、買ったものをレジ袋orマイバックに詰める場所がありますが、ドイツは無し。なのでいつも会計後には緊張感が走ります。

 

さて話を戻してお金の管理を終えたら就寝です。ここでいうお金の管理とは常に財布の金額を把握するということです。万が一財布を落としたら大変なので、おろした3万円は分割して持っていきます。だいたい5,000円分くらいが財布に入っているようにします。なので毎回買い物が終わったら財布の金額を調整する必要があるということです。

 

夕食はそれなりに遅かったですが、でも23:00かそれ以降になると若干小腹が空きます。そのまま寝てもいいですが、せっかくなので以前買ったスーパーブランドのチョコチップクッキーを開封。これは普通においしいです。味も大体日本のものと同じで、チョコも過剰に甘いことはないです。当たり。しかし開封して思ったのは中身がかなりボロボロ。どうしてこんな……と思いましたが、食べて納得。これかなり柔らかくて脆いです。味はめっちゃいいのですが、とにかくポロポロとこぼれる。まあでもそれを考慮しても高評価です。それに値段に対して量が結構あるんですよ。値段は138.6円で枚数は12。しかも1枚の大きさもかなり大きめで、袋によれば1枚当たり19g。一番比較できるのがブルボンのチョコチップクッキーです。現在ネットで調べて分かる情報からは、あれは9枚入りで1枚当たり11g。どうですか。これだとやっぱ安く感じますよね。さすがスーパーブランド。

 

さて、今日は終了です。お疲れさまでした。

 

~ 2023年2月3日(金) ~

 

おはようございます。少しずつ生活に慣れてきたので、起床時間が遅くなってきました。とはいっても自宅の時とは違ってやはり午前中には目が覚めます。昨日で教授と会ったのが大学へ行く最後のイベントになるかもしれない(もちろん自分で自由には行けますが)ということで、今日以降は基本は自由行動。さてどうしよう。

 

まずは洗濯をしましょうか。もう洗濯の手順は分かっていますから、前のようにやればとりあえずOK。朝ごはんはやっぱり食パン、ジャム、チョコレートです。うまい。洗濯機はお昼前に回した感じです。そして洗濯を待ちながらまたブログ記事を書きます。お昼は少し遅めに取りました。またカップ麺と食パンです。これで初めの方の食パンは終了。カップ麺は今度は辛くないやつです。でもやっぱりパンと合わせるのがちょうどよい気がします。

 

ちなみに現地で買ったカップ麺は初めに大学のゲストオフィスで食べたわけですが、それは大学内のゴミ箱に適当に放り込んでおきました。今回はゲストハウスで食べたのですが、どうもこれをまじまじと見てみるとけっこう細かな分別ができる様子。

カップ麺の分別

大学のは適当に捨ててしまったので、分別できていませんでした。すみません。後で調べて分かることですが、ドイツはけっこう分別ルールがすごいっぽいですね。まあ確かにボトルの返却もありますから、環境意識が強いんですね。

 

ちなみにですが、ゲストハウスに来た時点でもあまり分別ルールが分かっていませんでしたので、とりあえず燃えるゴミ系をゲストハウス内のゴミ箱に入れ、プラスチック類はスーパーで買ったゴミ袋に入れていました。また日本から持って来たカップ麺のゴミはそのまま放置していました。何とかしてゴミの処理をする必要がありますが、ゴミに関するゲストハウス内のルールがよく分かりません。今日は金曜日ですが、どうやら他の部屋の外に縛ったゴミ袋が出ています。もしかしてこうやってゴミを出すのか?でも分別はどうなっているのか?今日が平日の終わりだから出しているのか?とにかくルールがよく分からなかったため、大学に行ってゴミを捨てることにしました。燃えるゴミやプラスチックの類はまだ放置していいですが、カップ麺はさすがにかさばるゴミです。既に日本から持って来たカップ麺2つと今昼で食べた1つ、これらを大学で捨てましょう。

 

なお他にもコメントしておくと、今日もやっぱり雨模様。しかし昼の14:00くらいでしょうか、このくらいの時間には雨が止んでいました。またすぐ降るかもしれませんが、とにかく今日のやりたいことを済ませられるチャンスです。洗濯以外にやりたいことは、上記のゴミ捨て、そしてスーパーの買い出し、最後は写真撮影です。スーパーの買い出しですが、今日は金曜日です。日本で事前に少しドイツ語の本を買ってパラパラとめくっていましたが、そこの記述によるとドイツでは日曜日は多くの店が閉まるそうです。「閉店法」という法律があるんだとか。日本にもあってもいいと思いますね。そして土曜日は平日仕事をしている人が唯一いろいろなものを買える日なので、できれば自分らのように時間に余裕がある人は平日中に買い物を済ませるのが吉とのこと。いつもスーパーではあまり大量に買うことはないですが、今日の夜、明日と明後日の3食分を確保するとなると、それなりの食料を買う必要があります。

 

写真撮影については言わずもがなですね。これまでいろいろ写真をあげているのはいいですが、肝心の街並みや大学などのドイツを感じる写真がない!この理由はやはり天気が悪い時が多いからです。今はやんでいるっぽいのでチャンスですね。そういうわけで、洗濯が終わって乾燥機に放り込んだらほどなくして外に出ることにしました。

 

大学では30分ほどウロウロして写真撮影します。まず宿泊地であるゲストハウスの外からの様子を。こんな感じです。

ゲストハウスの外からの様子

このような家に複数の人が泊まるという感じです。もう少し写真があります。

ゲストハウスの外からの様子その2

なおこの右の写真の家の左に小さく"92a"と書いてあるのは見えますか?これは宿に到着したときに苦戦したやつです。この92aの部屋のうちひとつを使っています。ゲストハウスのエリアから出てすぐ外はこんな感じ。

ゲストハウスのエリアのすぐ外

そして大学に向かいます。まずは持って来たゴミを捨てます。分別もいろいろと調べたりしましたが、これはまた後で書くことにしましょう。ちなみに自分が使っているゲストオフィスはこんな感じ。そのすぐ外の廊下も載せましょう。

パーダーボルン大学のゲスト用オフィスとその廊下

さて、ではオフィスから出て構内の撮影です。実際にいくつか撮影したのはいいですが、後で見返してみるとブレている写真がいくつかありました。また明日に分かることですが、なんと明日は晴れ。ということでここでは写真はお預けということにして、明日に詳しく写真を載せましょう。なお既に書きましたが、今日はたまたま途中で雨がやんだだけです。明日には晴れになるのですが、少なくとも現時点ではこちらに来てからまだ一度も晴れにはなっていません。ですので雨が降ってないだけこれはいい天気と言えるでしょう。もちろん写真ではどれもそこまで天気は良くない様子ということが伺えます。

 

さて、ほどなくしてスーパーへ。せっかくなのでこのルートも撮りましょう。

スーパーまでの道のりとスーパーの入っている大型ショッピングモール

そしてスーパーに入ります。この時は16:00前後だったかと思います。金曜日で平日最後だからか、あるいは少し時間が早いからか分かりませんが、これまでの中で一番混んでいました。そしてやはり多くの客が大量に買い込んでいました。さて、ではスーパーで買ったものを見ましょう。

5回目の戦利品

今日だけでなく土日も越すので、少し多めにサンドイッチ2つとバゲットサンド、サラダ、飲み物は2種類( (1.79ユーロ+0.25ユーロ)+(0.7ユーロ+0.25ユーロ)=(250.6円+35円)+(98円+35円) )。またカップ麺2つ(0.59ユーロ×2=82.6円×2)、SALATと書いてあるサラダではなさそうなもの(1.99ユーロ=278.6円)、チョコレートとハリボーです。

 

以前サンドイッチは口に合わなかったのになぜ買ったのかと言われそうですが、よくよく見ると種類が違います。口に合わなかったのは味付けのせいかもしれないということで、違うのをチャレンジ。それに別にまずいというわけではないですからね。飲み物は値段に差がありますね。今まではVolvicのを買っていましたが、今回は既に買った水と同じブランドであるCarolinenも買ってみます。いずれも1Lですがこちらのほうがずいぶんと安いです。

 

カップ麵はスーパーブランド。先にも述べましたが、カップ麺は気に入ったのでまた買おうとカップ麺コーナーに行ったわけです。しかし以前買ったものの値段を見て、おや。やはり全体的に1.49ユーロや1.79ユーロといった感じ。それなのになぜかその前のは異様に安く0.79ユーロで手に入っています。レジ打ちミスと言いたいところですが、バーコードスキャンのはずなのでそれはありえない。となるとまとめ買いの割引や賞味期限とかで安売り?どうなんだろう。まあでも安い分にはいいか……ラッキーということで。というわけで今回は確実に安く買えるスーパーブランドにしたわけです。

 

そしてSALATと書いてあるやつ。これはかなり怪しい。どうみてもサラダではなくないか?これはアレだ、ポテトサラダとかをサラダですって言っちゃうやつだよ。自分の中ではけっこうチャレンジしたものです。そしてチョコレートは以前のと同じものです。味を甘いのに変えようかと思いましたがやっぱりほろ苦が無難だなと同じにしました。ちなみに今回はあえて少し奥にあったものを取り出しました。これでチョコレートが割れているかそうでないかを再チェックできます。そして優秀なハリボー。グミは小腹を満たすのに最適です。

 

なお今回のレジの店員さんはとても気さくな感じ。言い忘れてましたが、店員さんは大体それぞれの客の対応前に「ハロー」と挨拶してきます。自分も返します。会計後も少し挨拶があります。でもこれまでの店員さんは全員機械チックに挨拶してきた感じでしたが、今回の方は自分の方を見てにっこり笑ってました。いつもレジ前では少し緊張しますが、ちょっとほぐれました。レジ後もまたにっこりと「チアーズ!」と言われます。なおこれは他でも何度か聞いたなあと思うわけですが、おそらく"Tschüss"だと思います。意味は「バイバイ」というカジュアルな表現。なお自分は「チアーズ」と聞こえた気がしますが、uのウムラウトüの発音は「イ」と「ユ」の間くらいが近いそうです。なので「チューズ」の方が近いみたい。さらに補足ですが、あいさつの「ハロー」は英語とは別です。英語だと"Hello"ですが、ドイツでは"Hallo"となっています。もちろん英語から派生しているとは思うのですが、これには注意ですね。

 

さて、17:30くらいにはゲストハウスに戻ってきていたと思います。ここでいろいろ撮った写真を見返してブログ記事を書きます。ほどなくしてお腹が空いたので、少し早めに晩ご飯。早速先ほどのサンドイッチにチャレンジ。先ほどの写真では右側のやつを選びました。これは以前のよりもおいしく感じました。けれどもやっぱり何か違和感があって、うーんこれも次回はないかもしれない。でも全体的にはトルティーヤと同じような、タンドリーチキンに近い感じです。けどトルティーヤと異なる風味を出している原因がいまいち分かりません。パンのせいなのか?あるいは他の具か?どうでしょう。あとこのサンドイッチはかなり汁気が多い。普通にハム、チーズ、野菜を挟んでソースというタイプではなく、なんというかカレーを挟んだ感じです。もちろん味はカレーではないのですが、汁気のイメージは伝わりますかね。なのでけっこうパンがべちゃついていて食べづらいです。

 

まあとにかくこれで夕食は終了とします。しかし実際には少し早く食べたこともあり後で小腹が空くことになったので、お菓子も食べました。既に開けたチョコチップクッキーと、以前買ったプリングルスっぽいチップス、そして今回のハリボーです。プリングルスっぽいチップスは本当にプリングルスに近い感じです。オニオンサワー。ハリボーコーラサワー。表面にざらざらしたシュワッとパウダーがついているタイプ。これはうまい。以前スーパーでの写真を見せたようにハリボーは本当にたくさん種類があります。けど自分が見てこれは買いたいと思うのはけっこう限られていて、その中でも以前買ったコーラ味と今回のコーラサワー味は安全なやつです。機会があったらもう少し怪しいのにもチャレンジしてみてもいいかもしれません。

 

さてその後もブログ記事を書きつつ事務作業のメール返信など。これでだいぶ時間は過ぎていきます。そして思ったのが今日はなかなか騒がしい。もともとゲストハウスは普通に部屋がたくさんある感じですから、もちろんテレビを見れば音が聞こえるし、他者の生活音や会話も聞こえます。これまでにも騒がしいことはありましたが、やはり今日が金曜日だからか今日は一段と騒がしいです。結局静かになったのは1:00くらいです。まあでも自分も普段自宅では夜更かししていますし、明日の予定もないので自分も静かになるまで作業を続けることにしました。ここでこちらに来て初めて少し研究の計算を。しかしやはり研究は暇つぶしの最高のツールでして、結局研究はほとんど進まないうちに周りが静かになりました。ということで就寝。お疲れさまでした。

 

さてでは今回は2日分でおしまいとしましょう。本当はもっと圧縮するつもりだったんですが、やっぱりいろいろ思うことを書くとついつい長くなってしまいます。次回もまたよろしくお願いします。

ドイツへ修行に行ってきますPart2

こんにちは。ひよこてんぷらです。

 

さて前回の続きということで、今回はパーダーボルンに到着した翌日のことを書きましょう。

 

前日は2:00くらいに寝たわけですが、確か9:00くらいには目が覚めた気がします。この日はパーダーボルン大学にいる若手の研究者の方と会うという予定があります。13:00に集合です。いくら宿が大学に近いといっても、集合場所に迷わず到達できるか自信がないですし、それに前日は疲れてすぐ寝てしまいましたから今日の準備もしていません。なのでまあ余裕を持って11:00には起きようとアラームをセットしていました。しかし9:00くらいに目が覚めたので結局その必要はありませんでしたね。普段家だと午前中はずっと寝ているはずですが、やはり外だと起きてしまいます。緊張しますしね。

 

まずは何か食べようと思います。前日はとにかく移動で終わってしまいましたから、ある食料は事前に日本から持ち込んできたものだけです。一応カロリーメイト2本入り2つとカップ麺4つ、あとフリーズドライの味噌汁5袋入りを持っていました。まずはカップ麺をひとつ消費します。関西風おうどんというやつです。割り箸も持ってきました。

 

あと必要なのはお湯です。共同キッチンには電気ケトルがあります。しかしなんというか、あまり共同キッチンの備品は使いたくないなぁと思いました。ケトルの中身も白いし……まあでも今はこれでお湯を沸かすしかないのでしょうがないです。なお後で分かったことですが、中身が白いのは汚れではなく水のせいでした。いわゆる硬水に含まれるミネラルが固形化したカルキというやつです。このあたりの話は翌日に詳しく調べることになります。

 

そしてうどんを食べながら、これからのことを考えていました。研究者の方と会うのは大学でのWi-Fi設定と、大学のゲスト用オフィスを使わせてもらう手続きという事務目的です。その後は買い出しを予定していました。ゲストハウスの部屋には本当に何もないので、いろいろと調達する必要があります。まずその時点で必要だと思ったのは、ティッシュペーパー、ゴミ袋、シャンプー、洗濯用洗剤、水、(水とは別の)飲み物、食料です。

 

まずティッシュは必須です。ゴミ箱はありますが、分別のあれこれがよく分からないですし、袋は余分にあっても困らないので買います。それからたぶん昨日使ったシャンプーは個人のものだと思われるので、これも自分用のを買います。そして洗濯用洗剤ですが、ゲストハウスでは共同の洗濯機と乾燥機があります。これに関しても翌日に詳しく調べることになります。洗剤は置いてありましたが、シャンプーと同様個人のものの可能性があるので、これも自分用のを買います。そして水。海外の水道水は怖いので、水も購入対象です。とはいえ今食べてるうどんのお湯は水道水のものですが……まあでもこれは加熱処理しているから大丈夫でしょう。あと飲み物と食料です。食料に関しては、ゲストハウスの共同キッチンはあまり使い物にならなそうなので調理せず食べられるものを買います。後になってもっと必要なものが出てくることになりますが、とりあえずいろいろ考えるより必要に応じて買い出しに行くのがよいと思い、これらをメモしました。

 

さて、12:00くらいまでブログ記事を書き、それから大学の集合場所へ向かいます。単に直接行くだけならすぐ着きますが、やはり初めてという不安もありますし、早めに行きました。ちゃんと着きましたが、やはりGoogle Mapの力が必要でした。大学に入ってすぐに地図はありますが、ドイツ語だけでは何も分かりませんからね。大学はけっこう広く、少なくとも早稲田の理工キャンパスよりはずっと広いですね。ただまだ大学の全貌がいまいち分かっていないので、これに関してはもっと通って調査が必要です。なおこの日はあまり天気が良くなかったので写真は撮っていません。

 

ちなみに今回会う研究者の方とは互いにどんな姿かは分かっていません。とはいえドイツ人だらけの大学にぽつねんと日本人がいたら目立ちますので、すぐに話しかけてもらえました。会話は英語で話しかけてもらえるけども2割くらいしか分からず、せっかくいろいろ話してもらっているのにちゃんと返事ができなくて申し訳ないです。でもとりあえずにこにこして聞きました。

 

まずは自分の使える部屋の鍵です。手続きは全て彼にやってもらいました。自分は書類にサインだけをして鍵をゲットです。これで自由に大学で研究できます。とはいえまだまだ研究できる状態ではないですが……

 

そして次に彼のオフィスに案内してもらい、そこでWi-Fiの設定をお願いしました。なおWi-Fiの設定ではかなり時間がかかり苦労していましたが、実はなんとパーダーボルン大学ではEduroamを使っていることが発覚。実は何の手続きもなく使えるのでした。Eduroamが国内の様々な大学で使えることは知っていましたが、まさか海外でも使えるとは……しかもどうも彼の話によると、ヨーロッパ内の大学ではEduroamを使っていることが多いんだそうです。これもびっくりですね。

 

またその時に自分が日本から持って来たおみやげを渡しました。渡航前には何を渡そうかと思っていましたが、比較的有名でお手頃なお菓子を渡すのがいいかと思い、森永のミルクキャラメルとブルボンのバームロールを渡しました。そういえば豆知識ですが、"gift"とはドイツ語だと毒を意味する言葉です。なのでおみやげを渡す際に「I have a gift for you. Oops, "gift" is just English! Not the German language!」と言ったらちょっとウケました。よかった。このネタは今後も使おうかな。

 

ということであっさりと事務手続きは終わりました。彼は今日は事務手続きの為に来ており何もなければ自宅に帰るとのことだったので、せっかくならといろいろとドイツでの生活のことを聞くことにしました。そこで大学に向かう前から考えていた買うもののメモを思い出し、近くのスーパーについて尋ねると、彼もちょうど帰宅前にスーパーに寄るつもりだったということで一緒についてきてもらえることになりました。これはかなり心強いです。

 

先ほどあまり天気が良くなかったと言いましたが、この日の天気は霧のような雨です。もともとドイツに行く前にはドイツはすごく寒いということを聞いていました。確かにだいぶ北に位置するので雪とかもすごいのかなと思っていたのですが、どうも雪が降る感じではないようです。寒さもこの間の大寒波の東京の感じと変わりません。むしろ外が寒いということが前提で、宿も含めて建物の中は比較的適温なので、そんなに寒さで苦労することはありません。逆に日本の方が大変かも。スーパーへの移動中に彼からドイツではいつもこんな天気だと聞きました。「こんな天気」とは、要するに霧のような雨ということです。確かに傘をさすかささないか微妙な感じで、あたりを見ても傘をさしているドイツ人はいなさそうでした。その後に雪は降るのかと聞いたら雪はそんなに降らないと言われました。これは助かります。つまり日本の東北地方のような雪の感じはないということですね。

 

さて話を戻しますと、今回行ったスーパーは"Kaufland"というところです。向かった先は単なるスーパーではなく大型のショッピングモールで、その中にスーパーの"Kaufland"も入っているということでした。これは自分だけで入る勇気はないと思ったので、大変よい場所を早速知ることができました。

 

さすが大型のモール内のスーパーです。スーパーもめちゃでかい。かなりわくわくする場所です。しかし広くて探すのも一苦労なので、彼にいろいろと聞いてささっと欲しいものが集められました。これもやっぱ初回で自分だけだときついですね。すぐ案内してもらえて本当によかったです。RPGでいうとこの、低レベル中では必須の回復スポットを教えてもらった気分です。では戦利品を確認しましょう。

1回目の戦利品

ドイツパン

 

まずは1枚目の写真。左上が洗濯用洗剤。そして右にはシャンプー。左下はゴミ袋。右下がティッシュペーパーです。2枚目は水です。3枚目が食料のパンです。あと写真を撮ってないけど飲み物も買いました。レシートとともに価格も確認してみましょう。ここでは全て1ユーロを140円とします。洗濯用洗剤が3.49ユーロ(=488.6円)、シャンプーが1.35ユーロ(=189円)、ゴミ袋が1.19ユーロ(=166.6円)、ティッシュペーパーが1.15ユーロ(=161円)です。水は3.18ユーロ(=445.2円)、パンは2つあって0.99ユーロ+0.35ユーロ(=138.6円+49円)です。写真にはない飲み物は1.79ユーロ(=250.6円)です。

 

これらの戦利品と、レジ袋代わりの手提げ袋の0.69ユーロ(=96.6円)を全部合わせて15.93ユーロ(=2,230.2円)です。しかし実際はウソで、計算するとちょっと高いです。実はレシートの内訳を見ると、飲み物のボトル1本につき0.25ユーロ(=35円)が加算されています。つまり今回は水6本を買うために1.5ユーロを足して4.68ユーロ(=655.2円)、他の飲み物を買うためも0.25ユーロを足して2.04ユーロ(=285.6円)を実際には払っているわけです。こうすれば計算が合います。なぜ飲み物に余計な金額が加算されているかというと、どうも飲み終えた容器を返却するとその分のお金が返ってくるというシステムらしいです。つまり0.25ユーロは容器分のお金で、飲み終えたら容器を返しなさい、ということですね。そういえば前に日本でも1ドリンク制のライブハウスで似たようなシステムを採用したところがあるとかないとか聞いたような気がします。やはりゴミの分別意識はお金からですね。

 

再び購入物のレビューに戻ります。洗剤はよく分からなかったので彼のおすすめを聞きました。シャンプー、ゴミ袋、ティッシュペーパーは安いやつをお願いしました。日本と同様にスーパーのオリジナルブランドだと安いそうで、ティッシュペーパーはスーパーブランドですね。ゴミ袋は35Lの15枚入り。シャンプーは早速この日の夜に使います。洗剤とは洗濯時に格闘することになります。水も彼のおすすめです。なおカゴに入れようとしたときに「これは炭酸じゃないけどいいよね?」と確認されましたが、やはり海外では単に水といっても炭酸水を意味することが少なくなさそうですね。そして最後はパンです。写真が少し見づらくて申し訳ないのですが、下の手前にあるのがソーセージ入りのパイです。そして奥のがプレッツェルです。これらのパンは通常の包装状態で購入するのではなく、パン屋、あるいはミスドのような形式です。自分で棚に陳列されているパンを選び、それを袋に詰めて買うというやつです。なお他の一般の商品と合わせてレジで会計できます。

 

これらの購入が無事に済んだ後、再び大学に戻り研究者の方とはお別れしました。いやぁ大変いい場所を教えてもらいました。この時は15:00くらいだったと思いますが、再びほどなくして同じスーパーに向かいました。今度は1人です。もう欲しいものは大体揃ったのですが、食料がもっとあってもいいなと思い、それとスーパーをもっとうろうろしたいという気持ちもあったからです。

 

再度スーパーに行き、いろいろとぐるぐる周ります。しかし本当に広く、たぶん2時間くらいスーパーの中にいたような気がします。売っているものは食品の類だけではなく、食器や文房具、本やゲームソフトなどもあります。あとは簡単なコード類の電化製品、服や下着、靴下もあります。すごいスーパーです。というかスーパーとホームセンターを合体させた感じですね。万能です。当然メインの食品は極めて充実しています。しかし食料を買うために来たのはいいですが、いろいろ見てもなかなか選択肢が広げられずに困りました。何が問題かというと、ゲストハウスで調理するのはかなりきついので、できるだけ調理せずに食べられるものが欲しいということです。もちろん1回目に買ったパンはOKですが、これだけでずっと生活するのも大変です。ただ結局またパンを選ぶことになりました。今度はいわゆる食パンに相当するものを買うことにしました。もちろん食パン単体だと味気がなくきついので、次にジャムも買うことにしました。そうすると今度はジャムを塗るためのスプーンが必要です。これもスーパーで買えます。後は飲み物ももう1本買おう。ハリボーも買いました。

2回目の戦利品

パンが1.19ユーロ(=166.6円)、ジャムが1.29ユーロ(=180.6円)、飲み物が1.79ユーロ(=250.6円)、ハリボーは0.79ユーロ(=110.6円)、そしてスプーンが2.99ユーロ(=418.6円)です。ここでも飲み物は0.25ユーロがさらに加算されます。なお2回目ではマイバッグを持参しています。本当は1回目でも持ってくるつもりでしたが、忘れてしまってたんですよね。

 

パンは日本の食パンより1枚が小さいです。手乗りサイズくらいですね。たくさん食べられるので、いろいろ味を変えて楽しめるという感じです。まあ自分は今回1種類のジャムしかないですが……ジャムはアプリコット。量は別に多くなくてよかったのですが、いろいろ見て最安値なのがこれでした。たぶんこれもオリジナルブランド。飲み物は1回目と同じ種類の違う味です。1回目はレモンティー、今回はミックスジュースです。飲み物は少し高く感じるかもしれませんが、レモンティーが1.5L、ミックスジュースと水は1Lです。なので0.25ユーロ分は除くと、500mL換算ではレモンティー83.5円、ミックスジュース125.3円、水24.7円です。むしろめっちゃ安いですよね。ハリボーはあのハリボーです。ついつい買ってしまいました。

 

買ったものを先に紹介しましたが、これを買うまでにかなりスーパーをうろうろしたので、そのことをもっと掘り下げましょうか。広いのは既に述べた通りです。カゴやカートに商品を入れるのは日本でも同じですが、ここでのカゴは取っ手が少し工夫してあります。倒れた取っ手を持ち上げると、カゴと常に直角になるように固定されます。仕組みは簡単で、カゴと取っ手の接続部に上下の可動域があるということです。カゴが置いてあれば、重力でカゴと取っ手の接続部の下に取っ手が落ちます。取っ手を持ち上げれば今度は重力でカゴが落ちます。この時カゴと取っ手の接続部の上に取っ手がはまるわけです。接続部の下では取っ手が180度回転できるようにし、上では直角に固定されるようにすればよいということです。ちょっとした工夫ですが、割と感動しました。

 

またカートですが、カートはめちゃくちゃな大きさです。もしかしたらここが大型スーパーだからということかもしれませんが、とにかく大きい。でもその大きさに負けないくらいバンバン買っている客も少なくなかったです。例えばさっき写真で見せたように、水も1Lが6つでまとまっていたりするとけっこうな大きさになります。ああいった大きな飲み物をまとめて買おうとするとでかいカートも埋まっていきます。

 

店員もパワフルで、自分の身長の1.5倍くらいの高さまで積み上げたダンボールを荷台でぐいぐいと引っ張っていきます。高さもですが幅もまあまああって、とにかく勢いがありますね。なおカートはでかくて荷台では大量に運んでいて客は普通に店内を歩けるのかという問題がありそうですが、スーパーの通路が広いのでそこまで問題はありません。

 

スーパーでは本当にいろいろなものが売っているのであげたらキリがないですが、まずはパンの種類は豊富です。先ほど会っていた研究者の方が言っていましたが、ドイツ人はパンが大好きなのでめちゃくちゃ種類があるそうです。日本人も米が好きといえばそうかもしれませんが、でもさすがにスーパーとかで大量に種類があるかというとそうでもないと思うので、たぶん相当なパン愛があります。お菓子コーナーはそこまで見ませんでしたが、ハリボーコーナーはすごいです。

延々と続くハリボーコーナー

本当にたくさんの種類のハリボーが売っています。さすがですね。他にも紅茶やコーヒーなんかも種類が豊富です。もちろんソーセージもですね。残念ながら調理設備が乏しいのでソーセージは買っていません。

 

ちなみに割と日本イメージのものも売っているんですよね。例えば"Suchi Daily"というコーナーでは小さな寿司が売っていました。他にもとんかつとかですかね。これは1回目の時点で現地の研究者の方が教えてくれました。とはいえ海外で生モノのチャレンジは勇気が必要ですね。まだ日本食が恋しいという状況でもないので、見送りです。他にもこんな写真も撮っていますよ。

醤油とポン酢。そして力強い"Miso"

とにかくスーパーはテーマパークのように面白かったので長居してしまいました。戦利品を再び大学に持ち帰り、大学のゲスト用オフィスでブログ記事を書き進めます。

 

ある程度して、もう夜だし帰ろうと大学からゲストハウスに戻るわけですが、いやーびっくりですよ。なんかよく分からないドイツ人に大学構内で話しかけられたんです。マジで誰やと思いながら近づくと、どうも酒ビンを直接飲みながら電子タバコを吸っている様子。頑張って英語で話そうとするも、ずっと一方的にドイツ語だけで話してくるのでわけがわからない。もしかしてこれやばいやつ?自分がよく分からずにおろおろしていたら突然その人がバッグから何か取り出して見せてきました。それでもずーっとドイツ語ばっかだし意味分からんよと思っていたら今度はそれをしまってまた別のものを取り出してきました。スプライトでした。あの炭酸飲料です。これなら分かる。でも急にどうしたんだ?ドイツ語は分からないけどどうやら自分にくれるらしい。

 

いやーこんな怪しい人から飲み物なんかもらって大丈夫なんだろうか。まあでもフタが閉まっているので怪しいものが入る余地はないはずです。ありがたく受け取って帰ろうかと思ったらどうもその場で飲めという様子。いったいどういうこと?受け取ったスプライトを相手が取ってフタを開けてから再び返してきたのでまあやっぱ飲めってことだよな。プシュッと炭酸が抜ける音がしたのでやはりこれは未開封のものと確信。まあとりあえず一口だけ飲みました。そうすると何が起こるかというと何でもなく、またとにかくずっとドイツ語で話しかけられる。

 

そうしているうちにだんだんと自分の考えが確信に近づいてきました。「これもしかして単なる酔っ払いじゃね?」と。まずコミュニケーションを取る気はない。ずっとドイツ語で話しかけてくるから。スプライトをくれたはいいけど話を聞いていると定期的に飲めというジェスチャーをしてくる。これも酔っ払いでいうところのお酒をついで「まあまあほら君も飲みなよ」というやつなのでは。スプライトを見せる前に別のものを見せてきたのも何か自分にくれようとしてたんですかね。そうするといろいろと合点がいきました。なので途中から会話を真剣に聞くのはやめて、とにかく適当にうなずいていました。結局5~10分くらいで解放(?)されて帰ることができました。たぶん最後も「じゃあね」的なことを言っていた気がするので本当にただの酔っ払いだったっぽいです。とにかく誰かに話しかけたかったのかな。同じドイツ人同士だと酔っ払いだと分かって無視されちゃうからそうでない自分がターゲットになったのかもしれない。

 

いやしかし怖いなぁ。とはいえこれは自分の落ち度もあって、大学を出たのが21:00くらいだったんですよね。どうせ大学からゲストハウスまで近いしと大学にずっと残っていましたが、自分も早稲田にいるときに大学に21:00まで残ることはしませんね。普通に自宅にいるような感覚で遅くまで残ってしまったので、今度は大学からは早めに出ることにします。19:00とかくらいまでかなあ。

 

さて、帰ってからはご飯を食べてシャワーです。ご飯は1回目に買ったパン2つと2回目に買った食パンがあります。実は2回目のスーパーに行く前に初めに買ったパンを半分くらい食べていました。パンのレビューですが、普通においしかったです。ソーセージ入りのパイに関しては、なんとなく味がイメージできるのではないでしょうか。とはいえやはりドイツのソーセージですから、少し味が違います。今回食べたのはバジルソーセージに近い感じの風味でしたね。あとおそらくですが、このソーセージは皮に入れていないのかもしれません。パリッとした皮の食感はなく、普通に棒状のミンチ肉が入っているような感じでした。もうひとつはプレッツェル。これは特に何も入っていない普通のやつです。さっき価格を書きましたが、0.99ユーロ(=138.6円)の方がソーセージのパイで0.35ユーロ(=49円)の方がプレッツェルですね。何も入っていないとは書きましたが、表面に塩がかかっており一応単体でも食べられるようにはなっています。とはいえこれはいわゆるご飯的なポジションのような気がします。少しこれだけだと口さみしいかも。なお食感は少し硬めでしっかりしています。ちょっと引っ張って噛み千切るような感じです。

 

さて、これらを既に半分食べていたので、残りだけだと夜を越すのには少し足りません。そこで2回目に買った食パンとジャムです。スプーンも買いましたからこれでジャムパンが食べられます。食パンはしっかりとしていて、形も含めてパウンドケーキのようです。もちろんパン単体では甘くはないですが、食感のイメージはそれに近いです。これにジャムをたくさん塗りたくって食べます。滞在中に消費しきるのを目的に頑張りましょう。なおジャムは普通に美味しいですが、やっぱちょっと甘さが過剰かな。とりあえずこれを2,3枚くらい食べて今日のご飯は終了です。

 

さてシャワーですが、ここで先ほど買ったシャンプーが火を噴きます。昨日はたぶん誰かのを勝手に使ってしまったので、今回は自分のシャンプーで頭を洗います。海外のシャンプー、どうかなと思いましたけど普通に良かったです。よく泡立つし匂いもけっこう好きかも。これは現地の研究者の方に立ち会ってもらったから間違いがないですね。助かりました。

 

これで本日は終了です。さて、このまま続けて翌日のことも書いてしまいましょう。そろそろ日付が分かりづらくなってくるので日付を付けますか。

 

~ 2023年2月1日(水) ~

 

さて到着して泥のように眠り、翌日は現地の研究者の方に会うというビッグイベントを済ませました。なお今日は特に予定はありませんので、自由に過ごせます。

 

そんな本日にやりたかったことは、洗濯ですね。今回の渡航ではスーツケースに着替えを入れましたが、そこまでたくさん持ってきていません。着替えが多いとそれはそれで荷物が多くなって大変ですからね。とりあえず下着・パンツ・靴下・ハンカチの4つは出発当日に身に着けていたものを含めて7日分持ってきました。一方で服は身に着けていたものを含めて長袖Tシャツ3着と暖かいパーカーが2着、他にも羽織れるやつが3着、ズボンは普通のが3枚と暖かいのが2枚です。また研究集会用のワイシャツ4着分があります。しかしいろいろあっても寒いドイツで過ごすには基本的には1日にTシャツ+暖かいパーカー+暖かいズボンで臨みたいわけですから、そう考えるとけっこう少ないです。まあでも服に関しては着たらすぐ洗濯しなくても最悪着まわせばいいです。けれどもさすがに下着類は1回着たら洗いたいですね。

 

さて今までの状況は、まず出発時にTシャツ+暖かいパーカー+暖かいズボンの3点セットを着ていました。長時間のフライトを過ごした上にりんごジュースもこぼしているのでこれらはもう着回しせずに洗いたいです。そして翌日には新たなTシャツ+暖かいパーカー+暖かいズボンを消費したので、暖かい服装のストックはもうゼロです。まあ翌日のセットは最悪着まわせばいいですが、その日は霧のような雨だったので若干濡れているのが気にはなります。まあとにかく、今日が何もないということは洗濯チャンスということです。

 

さて、洗濯はなかなか激しい格闘でした。朝から振り返っていきます。やはり今日も8:00くらいには目が覚めて、まずは朝ご飯です。昨日の食パン+ジャムを食べます。しかしちょっとこれだけだと味に飽きるなぁと困っていたところでしたが、ここでいいことを思い出しました。機内食で出されたパンのマーガリンを使わずに持ち帰っていたんだった!ということでジャムだけでなくマーガリンも塗って食べます。4枚くらいですかね。おいしかったです。

 

既に洗剤は手に入れているので、洗濯のためにはゲストハウスの共用の洗濯機を使えばよいです。しかしまあ難しい!洗濯を開始しようとしたのは10:00くらいだったかと思いますが、結局洗濯開始したのは12:00くらいだったと思います。何があったのか。

 

まずはドイツ語の解読からスタートです。洗剤について調べました。

洗剤の表示

なんとなくどんなことが書いてあるかは分かる気はしますが、でもよく分かりません。まず一番上の「DOSIER-EMPFEHLUNG」ですが、これは推奨量ということらしいです。では表の数字は何なのか?これも調べてみる必要があります。イラスト付きの「leicht」「normal」「stark」は分かりますね。要するに汚れの度合いです。では「weich」「mittel」「hart」は何か?その上にある「Wasserhärte-bereich」を調べると、どうやら水の硬度の範囲らしい。つまりここの水の硬度が分からないと使えないということ!となると推奨量はどうやって決まっているのか?謎が深まります。結局は推奨量にしたのですが、ここに至るまでにいろいろと調べていました。

 

単に単語を調べるだけだと不安ということで、他にも個人のブログ等でドイツでの洗濯事情を斜め読みしてみました。するとやはり水の硬度のことは触れられていました。ドイツでは地域ごとに水の硬度が異なるらしいので、調べる必要があるようですね。調べ方として適当なサイトがあるらしいことは突き止めましたが、少し情報量が不十分で、自分のいるパーダーボルンのデータは分かりませんでした。もっとメジャーな地域の情報しか出てきません。もうひとつの滞在先であるハノーファーはどうかというと、こちらは載っていました。どうもmittelからhartの間くらいらしいです。つまり硬度は中の上といった感じですかね。パーダーボルンとハノーファーはまあ若干離れているけど同じと仮定しちゃいましょう。硬度はmittel、汚れはまあ中間とすると、洗剤の量は55mLとなります。硬度は中の上、つまりもう少し高いかもしれないことを考慮すると60mLでしょうか。こうすると初めの推奨量に一致しますから、結局推奨量になったということです。

 

ちなみに昨日の電気ケトルの汚れの件について理解できたのはここで硬水について調べたからでした。なるほど硬水だとミネラル分が固まって白くなっちゃうのか。ということで電気ケトルは別に特段汚れているということではありませんでした。まあでもあれだけ白いと気にはなりますけどね……お湯系の調理にも抵抗がありましたが、これは今後も許すことにしましょう。

 

洗剤の量が分かったのでいよいよ洗濯です。しかしここからもなかなか苦労しました。共用の洗濯機は2つありますが、どちらもやっぱりドイツ語でまったく分からない。これも解読に時間がかかりました。洗剤の量を知るのに個人のブログを読んだと書きましたが、個人のブログを読む前に洗濯機の方も独力で調査していたので、ここでも最初はいろいろ考えてだいぶ時間をロスしています。まず書いてある単語を調べるのはいいですが、それでも断片的な単語しか分からないのでやはり難しいです。ただでさえ自分で洗濯することが少ないので、これはなかなか厳しい道のりです。まず日本だったらどうするかというと、とりあえず洗濯機のメーカーと型番をネットで調べて対応する説明書を読むということができますが、そんなことは無理ですね。なので直感に頼るしかないです。

 

結局悪戦苦闘して個人のブログを読むことにたどり着きましたが、それでもダメでした。かなり丁寧に書いていたものもありましたが、当然ながらメーカーによって全然違いますから、雰囲気を軽くつかめただけで自分がどういう操作をするのが正解かは全く分かりませんでした。なのでいろいろ調べて時間をつぶしただけで、結局はトライしてみるほかないということです。

 

さて2つある洗濯機のうち奥の方を選びました。とりあえず洗濯物を全部突っ込み、その後に洗剤を60mL入れます。なお個人のブログを読むと、液体洗剤は洗剤用トレーではなく直接洗濯機にいれても大丈夫、むしろそうした方が洗剤用トレーを洗う手間が省けるとあったので、直接入れました。そしてフタを閉めてスイッチです。いろいろとモードを確認しましたが、どうも試行錯誤しているうちに怪しくなってきました。もしかしてこれ洗濯機じゃないのでは?洗濯機じゃなくて乾燥機な気がしてきました。

 

しかしこれをどうやって見分けるか。できることはただひとつです。まず機械に書いてあるメーカー名と型番で調べます。アマゾンのサイトが出てくるのでそれを調べ、サイトのドイツ語をGoogleサイト内機能で日本語に翻訳してみます。そうすると「乾燥機」表示が!危なすぎる。このままでは汚れた洗濯物に液体洗剤を入れて乾燥させるところでした。特に運が悪かったのは、洗剤を直接入れたことですね。洗剤用トレーに入れようとすればその時点でトレーがないことに気付いてなんとかできたかもしれません。そして直接入れちゃったので乾燥機を拭かないと……しかし洗濯物がほとんどの洗剤を吸収していたので被害は最小限で済みました。念のため新しいバスタオルで乾燥機内を拭き、濡らしてさらに拭きます。これは新たな洗濯物として一緒に洗っちゃえばいい。

 

しかし思ってみればゲストハウス内には洗濯物を干せそうな場所はないので、まあ洗濯後は乾燥機を使うしかないのが自然だったなと思いました。そうすると1台は洗濯機でもう1台が乾燥機なのは予想できるはずだったのですが、どうも頭が回っていませんでしたね。

 

ということでやっと洗濯を開始できました。とりあえずあまりブログ等で調べた情報は使えなかったので、しょうがないから何か適当にやるしかないです。ブログから得た情報は、水温は40度程度にして脱水の回転数は1分で800回程度にする、というくらいです。確か洗濯は90分くらいで終了するコースにしました。

 

そして紆余曲折ありようやく12:00頃に洗濯を開始しました。ちゃんとうまく洗濯できているか不安だったので初めの30分くらいは洗濯機にかじりついて、まあ大丈夫そうだなと思ってからはお昼ご飯を食べました。今あるご飯は食パンとジャムだけです。しかし朝の時点で飽きてマーガリンを塗ったくらいですから、流石に昼も同じなのは飽きるなと思いました。そこでアレです。日本から持って来たカップ麺です。既に4つ持ってきたうち1つを消費していますが、ここで2回目の消費です。ちょっとペース早すぎるかな。しかし今はこれしか頼れないので、とりあえず食べました。今度はしょうゆラーメンです。うまい。

 

さてその後は洗濯が終わるまでまたブログを書き進めて、洗濯終了です。このときは時間通り14:00前には終わっていたと思います。そしたら流れ作業で乾燥機です。乾燥機ももう調べても無駄だと思い適当にやることにしました。まあでも洗剤が必要な洗濯機とは違うのでそんな大失敗はないでしょう。既に奥のやつが乾燥機であることは分かっていますからね。とりあえず適当に2時間くらいで終わるやつを選びました。携帯で時間を測りつつ再び自室に戻ってブログを書きます。途中で事務的なメールのやりとりなどもしました。そして一回戻って時間をチェックしてみると、おや、自分のセットしたタイマーと比べてずいぶん残り時間の表示が遅いなあと不思議に感じました。

 

結局乾燥は2時間では終わらず、ずっとゴウンゴウンと動いたままです。まあでもどうしようもないのでずっと自室で待機です。なお今日は洗濯が終わったらまたスーパーに行こうと思っていました。しかし16:00になっても終わらないのでまだかなぁと待ち続けました。ちなみに新たにスーパーで買いたいものは今日の夕飯とお湯で調理できるカップ麺、マーガリン、夜食用のお菓子、フォーク、自室用のスリッパです。

 

さて結局乾燥が終わったのは19:00前です。いやあこんなに時間がかかるとは。あの乾燥機の2時間表示はなんだったのか。まあでもたぶんあれは目安のようなもので、実際は入っている洗濯物などから自動で時間調節をしているタイプなのでしょう。そう考えてみると、今回の洗濯物では暖かいパーカー+暖かいズボンを入れており、こいつらはかなり乾くのに時間がかかるタイプです。なのでまあ時間がかかるというのは不思議ではないです。

 

実際すごいと思ったのは、取り出した洗濯物が全部ちゃんと乾いていたことです。普通に洗濯してから干す場合は暖かい服装類は1日で乾ききるか怪しいです。しかしこの洗濯機+乾燥機の合わせ技では外の天候にかかわらず1日できれいに乾いてしまうのですから、そう考えるとむしろすごいです。やはり霧のような天気が多いドイツでは必須アイテムなんですかね。なので今日は午前中から始めて19:00前までとっぷりと洗濯に費やしてしまいましたが、まあこれでこれまでの洗濯物が全部復活したと思うと良かったですね。今後も洗濯は1日消費イベントになることでしょう。

 

さて洗濯物との長い格闘を終え、ようやくスーパーに買い出しに行けます。初めから乾燥にこれだけかかると分かっていたらすぐにスーパーに行けばよかったですが、もし乾燥が時間通りに終われば、乾燥が終わったまま共用の場所に自分の洗濯物を放置することになるのでそれには抵抗があったんですよね。まあいずれにせよなんとかなりました。

 

スーパーにはもうかなり暗い時間に行きましたが、もう3回目なので大丈夫。しかも2回目ではかなり長時間うろうろしていたので大体欲しいものはさっと買えました。しかし買えなかったものもあって、マーガリンとスリッパです。マーガリンに関しては場所が分からず。もしかしてこれは柔らかいマーガリンのチューブか?と思ったものはあったんですが、調べたらマスタード(ドイツ語でsenf)でした。危ない。調べずに買ったら食パンにジャムとマスタード塗って食うところでした。スリッパに関しては、やはりここでは土足のまま上がる文化なのかな?家用のスリッパに近いものはありましたが、確か10ユーロ近く……少なくとも1,000円以上です。単に100均のスリッパくらいのクオリティの安いやつでよかったので、ちょっとこれは高いなと断念。まあしょうがないですね。ちなみになぜスリッパが欲しかったかというと、自分は寝るときは靴下を脱ぎたいタイプだからです。寝ようとベッドに入った後に例えばトイレとか行きたくなると、一回靴下を履かないといけないのがめんどうなんですよね。

 

では改めて今回の戦利品チェックです。

3回目の戦利品

サンドイッチ(1.79ユーロ=250.6円)とトルティーヤ(1.49ユーロ=208.6円)は今日の夜と明日の朝用です。食パンだけは飽きるので買いました。新しい飲み物(1.79ユーロ+0.25ユーロ=250.6円+35円)も買いました。食パンは飽きるといっても食べきる必要があるので、チョコレート(0.99ユーロ=138.6円)を購入。このチョコレートはパンのジャムやはちみつなどと同じコーナーにおいてあったので、おそらくパンに乗せて食べる用じゃないかなと予想して選びました。味はほろ苦だそうです。後はお湯で調理できるカップ麺の類(0.79ユーロ×2=110.6円×2)です。そしてお菓子。夜食等の小腹が空いた際に食べられるチョコチップクッキー(0.99ユーロ=138.6円)を買いました。

 

なお写真のチョコチップクッキー、左上に"CLASSIC"の文字とともにヤマダ電機っぽいマークがついていますよね。1回目の戦利品ではティッシュペーパー、2回目ではジャムにも同じマークがついています。そしてハッと気づき1回目に購入した手提げ袋を見ます。

スーパーオリジナルのバッグ

なるほどこれはこのスーパー"Kaufland"のKを模したマークだったわけですね。そう考えるといろいろ納得です。というのは、ティッシュペーパーを買った際には現地の研究者の方からオリジナルブランドの安いのを選んでもらったわけです。そしてジャムも一番安かったものを買ったわけでした。なるほどこれがオリジナルブランドのマークか。しかしやはりこのマーク、ヤマダ電機にしか見えない……これを引っ提げてるとなんか電化製品を買ってるみたいですよね。

 

ちなみに話はそれますが、ティッシュペーパーはけっこう硬めです。まあ安いやつを買ったのでなんでもいいのですが、日本のと比べるとかなり硬いです。普通に机を拭いたりとかはOKで、まあ鼻水を拭くくらいもいいでしょう。でも例えば本格的に花粉症とかでめっちゃ鼻をかんだりすることがあれば、このティッシュだときついです。

 

さてスーパーから帰ってきて晩ご飯です。もうだいぶ遅くなってしまったのでけっこうお腹が空いていました。とりあえずサンドイッチから食べます。サンドイッチは250円程度で、日本のとそんなに変わらない価格設定ですね。味はまあおいしいですが、少し自分が想像していたものとは違う味だったので、次はないかもしれません……入っているのはボリューム感のあるハム、そしてチーズとピクルスですかね。たぶん普通のきゅうりだと思うのですが、しっかりと味がついています。ソースはマヨネーズ系で、辛みはありません。なおここで皆さんにアピールしておきたいのはこれです。

サンドイッチは中までぎっしり

日本のサンドイッチと違ってちゃんと断面通りのクオリティが維持されています。これは素晴らしい。そういう意味ではたぶん日本のサンドイッチよりもかなり割安なんじゃないかと思います。なので空腹だったにもかかわらず、このサンドイッチだけでお腹にけっこうたまりました。パンも日本のよりも分厚く、麦芽系のですかね。ボリューム満点で満足です。

 

しかしお腹にはたまっても少し味が自分の想像と違ったので、なんか口直しもしたいなあと思い次はトルティーヤも開けちゃいます。トルティーヤはまじうまでした。味はまさにアレです。タンドリーチキンの味。このスパイシーさはまさに今求めていたもの。食パンにはジャムしか塗れないので甘いものが続き、この手の味が欲しかったんですよね。やはりボリュームもしっかりあり、とても満足しました。たぶん食い物に迷ったらまたこれを買う気がします。うまいもん。2つ入っていましたがさすがに1つでお腹いっぱい。残りは翌日の朝にしましょう。

 

それから少し話が逸れますが、飲み物についてです。購入したのはレモンティー、ミックスジュース、また3回目ではりんご風味の水……でしょうか?とにかくまずは先に買っていたレモンティーから飲むわけですが、まあ普通にいけます。しかし1.5Lもあるので2/3くらい飲んでから飽きてきて、次のミックスジュースも飲んでみます。自分はミックスジュースの方が好きでしたね。普通にジュースなのでごくごく飲めます。レモンティーも別にいけるのですが、何か少し物足りない感もあります。もちろん砂糖が入っているタイプではないので午後の紅茶的な感じではないです。これは購入前から理解していましたが、やっぱ紅茶とはなんか違いますね。どっちかというと「しっかりレモン風味の水」って感じでしょうか?なので少しこれ以外にも飲み物が欲しいと思っていたところでした。そういう意味ではミックスジュースは大当たりです。しかしレモンティーが1.5Lに対してミックスジュースは1L。同じ価格なのでやはりおいしいやつの方が割高にはなります。まあでも割高といっても自販機の500mLペットボトルに比べたら安く買えますし、どうせならおいしい方を選びましょうかね。

 

さて食事の後はまたシャワーです。この時のシャワーは確か23:00くらいだったかと思います。共用のシャワールームなので、やはり皆が入りたいであろう時間帯は少し自分は使いづらい雰囲気があります。なのでまあ遅めにさくっと入ってすぐ寝るスタイルがいいでしょう。今日もあのシャンプーで頭を洗って終了です。最後は寝る前にまたブログを書き連ねます。ほんとに書きたいことがわんさか出てきますね。まあたぶん今は全てが新しいのでたくさん書くことがありますが、いろいろと慣れてきたらもっと書くことは減ってくるでしょう。なお明日は再び大学に向かい、偉い教授の方とご挨拶の予定です。ドキドキ。

 

今回もけっこうな長文になってしまいました。ですので今回はこのくらいにしましょう。だんだん慣れてきたら1日分の情報を圧縮して定期的に報告したいと思います。それではまたお会いしましょう。

ドイツへ修行に行ってきますPart1

どうもこんにちは。ひよこてんぷらです。

 

今自分はドイツのパーダーボルンにいます。

 

いったい何があったのかというと、いわゆる研究留学というやつです。パーダーボルン(Paderborn)大学、およびハノーファー(Hannover)大学というところに合わせて1か月半ほど滞在し、現地の研究者と交流、および自身の研究内容に関する講演を行います。

 

さて、今このブログはドイツの宿泊地についてから1泊し、翌日に書いています。ただ来ただけなのですが、既にいろいろと書きたいことがありますので、備忘録も込めてここに残しておきたいと思います。準備に関しても書きたいですが、それはまた後で詳しく話しましょう。

 

さて、では当日の時系列順に。

 

まずは東京、羽田空港から飛びます。飛行機はドイツのルフトハンザ空港を選びました。行先はパーダーボルン・リップシュタット空港ですが、途中でドイツのミュンヘン空港を経由します。

 

飛行機は羽田を11:30に出発しますが、11:00に搭乗案内、その2時間前の9:00から荷物の預かりを開始します。さらに余裕を持ってということで、羽田空港へは8:30に到着しました。実際はかなり時間に余裕がありましたが、まあ海外に行くわけですし、保安検査や出国審査、当日のトラブル等のことも考えて早めに到着しました。というか当日もそわそわしていたのでいずれにせよさっさと空港についてしまったほうがいいですよね。

 

今回はスーツケースを預け荷物とし、リュックとバッグを持ち込みました。飛行機のルールでは持ち込み可能な荷物は「手荷物」と「身の回り品」それぞれ1つずつですが、どうも「身の回り品」の定義があいまいなので、実際は手荷物を2つ持ち込めるというような解釈でよいのでしょう。

 

空港についてまずは自動改札機でチェックイン。これで搭乗券ゲットです。とりあえず第一ステップ完了。そこから少し待機し、早速9:00からスーツケースを預けます。もちろん開始までに行列がついているわけですが、待機列は7,8割ほどが海外の方でした。既にアウェイ感が半端ないです。あと日本人(海外の方もですが)はグループが多かったので、それも含めると日本人1人でというのはさらに少なかったですね。孤立感が……

 

さて、荷物は9:30には預け終わったかと思います。後は出発の為の保安検査と出国審査です。11:00搭乗案内なので1時間半の余裕がありますが、保安検査の待機列がめちゃくちゃ長かったので、さっさと並んでしまった方が得策かと思いすぐに検査の待機列につきました。しかし実際には待機列はかなりスムーズに進んでいったので、待機列の長さほどの疲れは感じませんでした。

 

保安検査では刃物や液体類をチェックされます。なお液体の定義はかなり広く、洗顔フォームや歯磨き粉の類も液体、さらに生クリームやゼリー類も液体のようです。事前にこれは調べていたので特に問題なく検査は通りました。ちなみにパソコンやタブレット類も検査では取り出すように指示されると思ったのですが、どうもリュックやバッグはそのままでOKとのことでした。後は全身をぐるりと機械および人力でチェックし、問題なければ再び手荷物を持っていくことができます。

 

それと出国時にはパスポートをSuicaのようにタッチしながらカメラに顔を向ければ大丈夫なようで、パスポートにスタンプを押されることもなく出発ロビーにまで移動できました。スタンプが押されないのは少々寂しい感じもしますが、とにかく準備完了です。

 

さて、出発ロビーには10:00過ぎくらいには到着していたと思います。これでもう手続きはなく後は飛行機に乗るだけなので一安心です。しかしこれから乗る飛行機は半日以上かかりますから、なかなか緊張しますね。出発ロビー内にはいろいろな店があるわけですが、とりあえずペットボトル飲料と少しの食料を確保したいと思い、自動販売機で飲み物1つ、おにぎり2つ、パン2つを購入しました。おにぎり2つは出発前に食べました。ロビー内の飲食店はめちゃくちゃな価格設定なので、賢い判断です。なおこのおにぎりが出発前最後の日本で食べる日本食ですね。ツナマヨと昆布、おいしい。

 

さていよいよ搭乗です。ちょっとここで愚痴をこぼしたいです。事前のチェックインで座席を指定できるのですが、自分はお手洗いにスムーズに行けるようにお手洗い近くの通路側座席を指定しました。同じ列(正確には行ですが)の窓側の席は同じく1人で来たであろう日本人のおじさんだったのですが、自分が先に通路側に座っていたのでおじさんから「君、奥に行っていいよ」と言われました。自分はむしろ通路側がよかったので「自分立ちますから奥入って大丈夫ですよ」と座席を立ったのですが、おじさんが「いや実は通路側がいいんだよね、席交換しない?」と言って結局自分が奥に行く羽目になりました。勝手にcommutator estimateしないで……事前のチェックインで座席指定してるのに……たぶんおじさんはギリギリにチェックインして通路側の指定席が残っていなかったか、あるいは座席が指定できることを知らずにデフォルトのままで来たかのどっちかですね。うーん先行き不安だなあ。

 

搭乗時間は搭乗券購入時の情報によれば14時間40分です。11:30に羽田を出発して18:10にミュンヘンに到着します。これだけだと6時間40分ですが、到着時刻の18:10とはドイツでの時刻なので、日本からの時差8時間を追加すると計算が合います。なお実際はミュンヘンにはもう少し早く到着しました。さすがにこれだけの長時間フライトだと到着予定時刻はころころ変わりますね。初めは機内で15:00くらいに到着するとか言われたり、途中で16:00や17:00に変わったりと……

 

さて話を戻して搭乗直後ですが、ルフトハンザ空港では機内に簡易枕とブランケットが用意されていました。やはり長期間フライトですから機内で一夜を越すための最低限の準備はされているようですね。まあ自分はほとんど寝ませんでした(眠れなかった)が……

 

そしてそれぞれの座席の正面には前の座席の背面にくっついているモニターで映画などを観ることができます。

ルフトハンザ空港内の座席モニター

まあでも自分は何も観ませんでした。このモニターで搭乗前の案内や緊急時の注意などを全て動画で説明してくれるので、とても分かりやすいです。なおもちろんですがドイツの空港会社なので基本は全てドイツ語です。まったく分かりません。しかしその後に英語や日本語でも案内してくれますし、日本のCAの方もいます。ですからそこまで心配する必要はありません。

 

搭乗直後にはモニターでの案内の後、いよいよ離陸です。あまり飛行機に乗り慣れていないのでやはり離陸時のスピードアップには慣れません。あの大きな加速度で臓器が強い慣性力を感じるのがどうも慣れなくて……まあなんとか離陸は成功し、ぐんぐんと上昇していきます。

 

自分はおじさんと座席交換をさせられて窓側になってしまいましたが、まあせっかくだしと窓の様子を撮りました。

羽田空港からの離陸

ある程度上昇すると機内が安定し、自由に機内を移動できるようになります。このあたりのタイミングでCAの方がモニター接続用のイヤホンを渡してくれます。まあ自分は映画を観なかったのでこれは記念品として持ち帰ります。

記念のイヤホン

さて、先行き不安と言った矢先にさっそくアクシデントが!!離陸して割とすぐにCAの方がサービスで飲み物を配ってくれまして、自分はりんごジュースをもらいました。そして速攻でそのりんごジュースをこぼしました。わお。まだこれから半日以上機内にいないといけないのにズボンの一部と座席下にあったリュック、バッグが被害にあいました。きついな……

 

あと席交換したおじさんは飲み物を3杯も注文し(そのうち2杯はアルコール)、最悪です。何が困るかって自分がお手洗い行きづらくなるんですよね。もともと通路側がよかったのはお手洗いに行きやすいからなのに、席交換された挙句に3杯もカップの飲み物あると最悪なんですよ。でもジュースこぼしたのでお手洗いの水場に行くべく通してもらおうとしてもおじさんどかないし……「俺の座席靴で踏んでいいからこっから通って」とか言われて……そんなこと言われても踏むわけにもいかないしテーブルには3杯もカップあるし……めちゃくちゃ脚広げまくってなんとか越えましたよ。ええ。海外に行くのに一番困らされたことがこれですよ。

 

まあこんなことばっかり話しても気分良くないですし、違うことを話しましょう。長期間フライトといえば機内食ですよね。人生初の機内食です。今回は2回出ました。先ほども言ったように離陸してからはモニターで映画などを見れますが、自分は観ないでぼーっとしてました。しかしさすがにぼーっとしてずっと過ごすのも難しいですから、iPadでやり残していた研究の続きをしていました。インターネットには繋げないのでメモ帳でつらつらと計算をします。そしてその途中に1回目の機内食が運ばれてきました。写真を撮っています。

1回目の機内食

写真によるとこれは日本時間で13:00です。出発が11:30だったので1時間半後。わりとすぐですね。CAの方からは「フライドチキン オア パスタ?」のようなことを聞かれたので、流石に肉は重いなぁ(もともと少食な上に機内で気持ちも落ち着かないので)と思いパスタを選択しました。写真の左は巻き寿司とポテトサラダ、トマトです。巻き寿司とはいってもきゅうり、桜漬け、鶏肉なので巻き寿司"風"ですね。でもご飯は酢飯だったと思います。右がメインですが、パスタといっても普通にイメージされるものではなくマカロニのやつです。トマトソース風味でチーズ入り、他にもマッシュルーム、パプリカ、ズッキーニなどが入っています。なお容器を見れば分かるかもしれませんが、めちゃアツアツです。普通に触ると火傷します。特にCAの方からは注意なく受け取りましたが、容器のフタ(写真を撮る前はフタは閉まっていました)に「熱いので注意」などの記載があっても良いかもしれません。あるいはこの容器をトレーの奥側に配置する、など……それとフタで隠れていますが、奥にあるのは右の茶色いのがパンです。真ん中の白い容器にはマーガリン、そして左の容器にはデザートのチョコパウンドケーキが入っています。

 

さて、こんな機内食が運ばれてきたはいいですが、自分は出発直前にロビーでおにぎり2つを食べています。なので正直あまり食欲が……とはいえまったく食べないのもと思い、まずは食べやすい巻き寿司。それからパンはマーガリンを塗らずにかじります。メインのパスタですが、これはさすがに重すぎる。肉は重そうだからパスタと答えたのに、これもトマトソースとチーズで重いです。しかも容器ギッシリに詰まっており、たぶん空腹でも完食はきついです。でも味はおいしかったですね。

 

結局、機内食は全体の2割くらいしか手をつけられませんでしたが、さすがにこれで片づけられるのはもったいないと思い、片づけ時には自分の分はそのままにしてもらいました。再び研究の計算を続けつつ、時折機内食をちまちまとつまみながら過ごしました。なお2回目の機内食より前に途中でまたCAの方が「オニギリ オア パウンドケーキ?」と来られたのでおにぎりを食べました。鮭味。時間は覚えていませんが、このタイミングでちまちまとつまんでいた機内食を返却しました。結局、巻き寿司の他にパンとデザートは完食。マーガリンは使わず記念に持ち帰ります。しかしやはりパスタが重すぎたので、これは1/4も食べないまま返してしまいました……あまり食事を残すのが嫌なので何とかしたかったですが、流石に厳しかったです、すみません……

 

日本時間で何時だったでしょうか、18:00くらいになるともうあたりは真っ暗になっていた気がします。普段の自分だと今頃は計算が捗っている時間帯だと思いますが、機内も徐々に暗くなり、窓を閉めているところの割合が増えてきます。もう少しすると本当に真夜中のように暗くなります。飛行機で移動しているので当たり前なのですが、ぐっと時間が圧縮されてあっという間に夜になる感じ、不思議ですね。けっこう寝る体制に入る人が増えてくる頃ですが、自分は寝付けるタイプではありません。まあ一応寝てみるかと目をつぶりましたが、1時間くらいで断念してやっぱり計算に戻りました。一瞬だけうつらうつらとはしましたけど、やっぱ機内で寝るのは難しい。それなりに座席が倒せて脚をのばせないと無理ですね……

 

そういえば座席のモニターでは映画が観られるといいましたが、映画が一番の暇つぶしコンテンツというだけで、映画以外にも様々な機能があります。自分が一番よく使ったのは現在のフライト情報を見るという機能です。実際に写真を撮ったのでお見せしましょう。

今回のフライト軌道

これは日本時間で19:00頃のものです。東京からミュンヘンまでこのように移動します。やはりこれはロシア迂回ルートということですかね。まず東京からアメリカ方面へ海の上を渡ります。アメリカ大陸とロシアの間、つまり太平洋と北極海の間まで来たらロシアの北、やはり海の上を移動してヨーロッパに突入です。

 

長期間フライト、とは言いましたが、意外とすぐ着く感じです。いやすぐ着くのはウソなんですが、飛行機の中で研究の計算を考えた結果、結局簡単な計算を3つくらい終えられただけだったので……これはフライトが短いというよりも如何に理論研究が暇つぶしに最適かを意味している方が正しいかもしれませんね。

 

ちなみに先ほどのフライト情報に関して、画面上に外気温度が表記されていますね。なんとマイナス50度以下です。これはなかなかの寒さですね。このときは真夜中だったのですが、日本時間で23:00頃には外が明るくなっていたので窓を開けて写真を撮りました。

凍り付いた飛行機の窓

さすがの寒さに飛行機の窓も凍り付いていますね。そして日本時間で24:00、ここで2回目の機内食です。

2回目の機内食

2回目は1回目と異なりあっさり目のパンとフルーツ。パンは冷えててまじうまで速攻で食べました。柔らかい生地で、チーズとマスタード(?)系ソースの味付けで、パプリカ、ズッキーニ、オリーブ等が入ったシャレオツパンです。右の容器のフルーツは、りんごとグレープフルーツはいいのですが、真ん中のは分かりませんでした。なんとなくメロンっぽいようなわずかな甘みがありますが、食感はなんというか大根の漬物に近い感じの……梨ともまた違う……何だろう。まあおいしかったです。

 

ちなみにフルーツの奥にキットカットが隠れていますが、これはサービスです。全体で機内食以外のサービスは、飲み物は3回か4回くらいです。1回目のりんごジュースのやらかしでトラウマでしたが最後には紅茶を頼みました。また他には途中で炭酸水ペットボトルの配布、そして今のキットカット、前述のおにぎり(またはパウンドケーキ)くらいですかね。やはり長期間フライトなのでサービスは充実していたように感じます。初めこそおじさんに席交換されたりりんごジュースをこぼしたりと最悪になっていましたが、全体としては機内サービスは良く、計算を考えてたらあっという間についたので良いフライト経験になりました。

 

そういえばミュンヘンでの着陸ですが、パイロットの技術ががめちゃくちゃすごくてビビりました。本当にわずかに着陸を感じるふわっとした衝撃の1回だけで着陸したのですごかったです。かなり滑らかな着地で、 C^1 級くらいはあったと思います。注射がうまい医者の人とかと似てる感覚ですね。そしてうまいなぁと思っていたら少し奥の客は1人で拍手してました。やっぱあの着地良かったよね、と心の中で自分も拍手しました。あと離陸時に羽田の写真を撮ったので、せっかくだしとミュンヘンの写真も撮りました。

ミュンヘン空港への離陸

これはドイツ時間で17:30くらいなので少し暗く、ちょっと写真がぼやけてますね。というか手前の窓の水滴にフォーカスしちゃってるのが原因か。しかし羽田と比べると全然建物がないですね。田舎なのかなとか思ったりもしましたが、たぶん日本が狭すぎて建物を密集させるしかないのが問題なのかなとも思いますね。どうなんでしょう。

 

あとこの写真を撮るべくしばらく窓を眺めていましたが、飛行機の翼ってけっこう薄いんですかね。下降時にずーっと翼の先端がぷらっぷら揺れてましたけど、大丈夫なのかな。そして翼も途中で装甲が剥がれかけたりしてこれはどうなのかなと思いましたが、どうもあれは風の抵抗などを調整するために意図的に翼上部を立ち上げたり閉じたりできるんですね。パイロット、大変だなぁ。いやしかしまじまじと見てもどうやって飛行機が飛んでいるかは不思議なものですね。まさにこれは流体力学の範疇だと思うのですが、やはり流体力学は難しいです。

 

さて、ミュンヘンに到着して一安心といいたいところですが、まだまだこれからです。確かに移動には時間がかかりましたが、羽田からミュンヘンはただ待っていれば着くので、問題はドイツ国内での移動ですよね。次はミュンヘンからパーダーボルン・リップシュタット空港です。こちらは1時間5分で着きます。ドイツ時間で19:50出発の20:55到着。既に羽田でこちらの搭乗券も持っていますし、預けた荷物もそのままで大丈夫なので、必要な手続きは保安検査、事前審査を再び受けるだけです。

 

なおこちらの保安検査ではパソコンは出すように言われました。まあパソコンは大丈夫だったのですが、飲み物はアウトでした。飲み物は羽田での出発ロビー内で購入したものと、機内でCAの方から渡された炭酸飲料の2つです。自分で購入したものは飲み切っていたので飛行機から降りる際に廃棄していましたが、CAの方から渡された方は手つかずのままでした。大丈夫かなと思っていたのですが、没収されてしまいました。残念。どうせ未開封でも没収されるなら一口くらい飲んでおけばよかった……

 

ちなみに、もちろんですが保安検査では英語で対応されました。飲み物やパソコンを出せということは分かったのですが、最後に「Duty Free」と言われたことだけが分かりませんでした。調べると免税店のことですが(確かに空港内で免税店はDuty Freeと書かれていますね)、なぜそう言われたのかがいまいち理解できていません。飲み物は没収されましたが、「免税店のものでも没収するよ」という旨の発言だったのでしょうか……勉強不足ですね。

 

その後は出発ロビーに向かうのですが、ミュンヘン空港が死ぬほど広くてなかなか大変でした。出発ゲートがAからLくらいまであったと思いますが、今回自分はGのゲートです。そしてGのなかでも番号が大量にあって、そこからパーダーボルン行きのゲートを探します。なおGのゲートに入る前に簡単な事前審査を受ける必要がありましたが、案内板に書いてあることがあまり理解できずに苦労しました。どうもEU圏とそうでないので異なるレーンを通る必要があるようです。そしてレーンの奥で審査を受けました。審査といってもパスポートを見せて簡単な受け答えをするだけです。「どこへ行くか」「どの程度の期間行くか」「何の目的で行くか」「宿泊地の情報を確認させてほしい」くらいの内容です。これでGのゲートに入り、やっと準備完了です。

 

なお出発は19:50ですが、どのゲートに目的の飛行機が来るかは1時間前の18:50まで分かりません。自分はもう少し時間に余裕があったので、ゲート情報が電光掲示板に表示されるまでGのゲート内をうろうろしていました。あとゲート内のトイレでりんごジュースでペタペタになったバッグを濡らしたハンカチで念入りに拭きました。応急処置です。ゲート内の雰囲気は羽田の出発ロビーと同じですが、もちろんドイツ人が多いです。というのもミュンヘン空港からドイツ国内であるパーダーボルンに行くので、イメージとしては東京から北海道に行くルートに海外の方がいるという感じです。なのでアウェイ感がすごいです。ちなみにミュンヘン空港のロビー内は写真を撮っていなかったのですが、これだけはつい撮ってしまいました。

極度乾燥(しなさい)

そして思ったのが、ドイツ人はマジで誰もマスクしてないですね。そういう風に振り返ってみると、確かに羽田からミュンヘンの時もそうでした。日本のCAの方は全員マスクをしてたと思いますが、ドイツのCAの方はしてなかったです。やはり文化の違いですかね。

 

そしてパーダーボルン行きの飛行機ですが、これはだいぶ小さいです。羽田からミュンヘンのは横の列(正確には行ですが)が3席・3席・3席と並んでいますが、パーダーボルン行きのは2席・2席のみです。当然モニターなどもありません。あと飛行機に乗るまでに専用バスを経由します。日本でもLCCとかだと飛行機までが遠いので専用バスで少し移動しますが、そんな感じです。しかしたぶん日本と違うのはバスのスピードですね。そこそこ速かったです。しかも空港内は迷路のようになっているのでわりと直角カーブが多いのですが、かまわず運転します。そしてバスが着くとようやく機内に乗り込みます。

 

もちろんもうドイツ国内なので機内の案内はドイツ語のみです。少し英語もあったかもしれません。あとあまり機内サービスには期待していなかったのですが、ルフトハンザ空港マーク入りのチョコを1つとペットボトルの水を1つもらえました。特に飲み物に関しては保安検査で没収された上に自分はユーロを持っていなかったので、出発ロビーで飲み物を買えず困っていたところです。まさにオアシス。そしてチョコですが、やはり海外チョコは甘い!!喉が焼けました。パーダーボルンへは1時間で着くのであっという間です。こちらも着地がスムーズで素晴らしかったです。Lipschitz連続くらいですね。

 

さてこれで目的地まではだいぶ近づきました。しかし実はここからが勝負です。飛行機での移動は事前に手配したものに乗るだけですが、現地での移動はゼロからのスタートです。今回の移動ルートではバスに2回乗ります。パーダーボルン・リップシュタット空港からパーダーボルン中央駅(ドイツ語で中央駅はHauptbahnhof、略してHbf)に向かい、次にパーダーボルン大学付近のバス停まで行きます。なお空港は20:55到着で、次のバスは21:49発です。だいぶ時間に余裕がありますが、おそらくこれが最終なので、逃したら終わりです。それまでにきちんとバスに乗れるかが勝負です。中央駅は22:15到着で、そこから15分後の22:30発のバスで大学に向かいます。7分で大学付近に到着です。

 

さて、1人でうまくいけるのか?結論から言うと大丈夫でした。実際は空港で何も分からず携帯でいろいろと調べていましたが、空港前に停まっていたタクシーの運転手が親切に話しかけてくれ、丁寧に教えてくれました。タクシーの運転手が話しかけてくるならタクシーを使いなさいよと言われそうな気がしますが、いろいろとこちらの事情もあってタクシーは使えないので、とにかく感謝の気持ちを伝えました。なおドイツ語で感謝したいときはHerzlichen Dankと言えばよいです(Herzlichenは「心からの」を意味するHerzlichの変形でDankがありがとうの意味です。普通の「ありがとう」よりもかなり丁寧な表現になるようです)。

 

教えてくれた内容はバス停の場所と現金引き出しの方法です。先ほども書いたことですが、自分はユーロを持っていなかったのでまずはユーロを引き出す必要があります。なお専用の機械から通常のクレジットカードで引き出せます。機械はもちろんドイツ語で何も分かりませんでしたが英語には変更できるので、何とかやりました。ここでは機械の引き出し案内に従って50ユーロを引き出しました。1ユーロを140円とすればこれは7,000円相当ですね。バス停の場所にも注意が必要で、2か所あります。片方はおそらく空港内を移動するバス停だと思います。タクシーの運転手の方に感謝です。

 

そうこうしているうちに割と時間は来て、バスに乗りました。思ったことですが意外と英語は通じませんね。たぶん断片的に自分の英語は理解してくれてるんだろうけど、全部ドイツ語で返事をされるからよく分からない。まあでもとりあえず乗れてよかったです。そして乗り継ぎですが、またバス停を探さなければなりません。乗り継ぎ時間は15分で、その付近に乗りたいバスのバス停があることまでは分かっているのですが、結局バス停の場所に行けたのはバスの出発ギリギリでした。まさに行き当たりばったりの旅ですね。場所を探すのに苦労した原因として夜だから暗いというのがあります。人が少ないのも難易度アップの要因です。たぶん昼間だったらもっとスムーズに見つけられた気がしますね。次のバスも念のため行先を運転手に聞きますが、やはり運転手も少し戸惑う様子。そしたらすぐに前列に座っていた自分と同じくらいの年齢の男性が助けてくれました。その方は英語で話してくれたのでかなり助かりました。先ほどと同じく降り際にHerzlichen Dankと言います。

 

さてようやく大学に着きました。今回滞在するのはゲストハウスで、大学のすぐそばにあります。ここまでくれば大丈夫です。このときの時刻は23:00前でした。しかし大丈夫と言いながらも実は宿に入れたのは24:00前……いやはや宿に入るまでに1時間ほど格闘していました。

 

さていったい何があったのかをお話ししましょう。今回23:00前に宿に着くということは事前に分かっていました。なので羽田から出発する日の2日ほど前にゲストハウスの管理人にチェックインが遅れるという旨を伝えていました。そうすると管理人から返事が来て、対面でチェックインはしなくて大丈夫、代わりに部屋番号とそのロックの暗証番号を教えるということを伝えられました。さて、その指示通りに宿に行きロックを解除しようとするわけですが、何回やってもうまくいかない……ここで1時間かかってしまいました。結局場所が間違っているということが分かり、ようやく無事に宿に入れました。

 

なかなかややこしくて、どうやら(部屋番号とは別に)家に番号がついているのですが、メールでは自分の宿の家の番号は"92a"と伝えられました。ただ初めに"92"の家に行ってくれとあったので92の家に行きましたが、実はこれが間違いでした。自分はずっと92の家のロックを解除しようとしていたわけですが、92aの家はこれとは別にありました。自分は92の家の中に92aがあるかと思っていたのですが、実際は92の家の脇に92番通りがあり、その通りの奥に92aの家がありました。ややこしい。つまり「92の家に行ってくれ」とはあくまで方面というか、大まかな位置を意味するようでした。

 

さて、ようやく宿に入れました。しかし宿に入って自分の部屋に来てもまた自分の部屋が開けられずに時間を食いました。部屋は同様にキーロックなので番号を入れるわけですが、番号はOKと表示されるのにドアが開かない。これも苦戦しましたが、たまたま運よく隣の部屋の方が出られたのですぐに聞きました。普段日本で同じように部屋のドアが空かなくてもあんなに必死にはならないと思いますが、さすがにもう疲れていたので「EXCUSE ME!!」と大声で叫んでしまいました。もはや恥もクソもありません。結果、正解はキーロック解除後にドアノブの下にある物理キーを手動で解除するというものでした。なお物理キーは棒状の突起で、ひねって回すことでロックしたり解除したりできます。物理キー自体はそのまま回しても意味はなく、キーロック解除後に回すことで鍵を開けたり閉めたりできます。なおキーロック解除後の動作は5秒間くらいしか有効でなく、そこで物理キーの操作を終えられないと再びキーロック解除が必要になります。難しすぎる。

 

ようやく自分の部屋に入れたのでもう安心です。といいたいところですが意外と安心という感じでもないです。今回の宿はゲストハウスですが、部屋にはベッドとテレビしかありません。トイレ・シャワールーム・キッチンは全て共同。水場も冷蔵庫も共同ということで、部屋にはないです。あとなんか細くて小さいムカデみたいな虫の死骸が2つありました。わお。しかもめちゃくちゃ怖かったのが、実は死骸じゃなかったんですよね。死骸を2つ確認して気味が悪いなあと思った後、共同トイレで手を洗ったりスーツケースを開けて荷解きをしていたりといろいろやったわけですが、その後にまた見てみると死骸が2つとも消えていました。ということでアレは生きてたっぽいです。しかも怖いのが、消えたのであって動いた瞬間を見たわけではありません。死骸のあたりを見回してもアレがいない。なので生きている姿を見たわけではないんですよ。もしかして死骸を見たのすら疲労から来る自分の幻覚だった?冬の怪談です。

 

しかし恐怖は継続することもなく、疲れていたのでとにかくシャワーを浴びて着替えて寝ます。なおシャワーはシャワーだけです。電話ボックスのような透明なところにシャワーがドンと設置されています。先ほどトイレ・シャワールームは共同と言いましたが、今回の家は2階建てで、1階ごとに2か所ずつ、計4か所あります。なのでまあ大体は自由に使えます。自分はとりあえず適当な場所でシャワーを浴びましたが、そこにはシャンプーがありました。ありがたく使わせてもらったのですが、その後に他のシャワールームを確認するとシャンプーがあったのはここだけ。もしかしたら宿のものではなくて個人のだったのかもしれない……勝手に使ってしまいすみません。

 

まあとにかくシャワーを浴びて、着替えて、就寝!!これで長い一日が終わります。なお寝る前にはパンを食べました。このパンは羽田の出発ロビーで買っていたものです。まさかここで役立つとは……就寝時の時刻は2:00くらいでしたね。さすがにバタンでした。普段自分は家でないところで寝るのは得意ではないのですが、機内でほとんど寝ずに長期間フライトで体はバキバキ、宿に着くまでにも精神的に疲弊し、そして宿にもなかなか入れず……ということですべてが休息を求めていました。すぐに記憶はなくなりました。寝ている間にはなんか夢を見たような気がします。

 

さて、翌日のことも書きたいですが、現時点でそこそこ分量が増えてきましたし、今回はこのくらいにします。次回もたくさん書きたいことがあるのですぐに作成したいと思います。それではまた。