ドイツへ修行に行ってきますPart8

こんにちは。ひよこてんぷらです。

 

さてハノーファー滞在記の続きです。3日分を書きました。

 

~ 2023年2月16日(木) ~

 

おはようございます。流石に疲れています。連日の遅くまでの集会と夕食に加え、昨日は観光で3時間練り歩きましたから、けっこう身体がきています。

 

でも頑張って起床。朝食バイキングです。ちなみに今日気付いたことですが、朝食バイキングにはゆで卵も選べます。そして面白いのはこのゆで卵専用ケース。

ゆで卵専用ケース

真ん中のくぼみにゆで卵を置き、サイドの部分には殻を置くというわけです。面白いですよね。なおドイツでは普通に見るものらしいです。それからここにはバターが2種類置いてありまして、その違いを聞いてみました。自分の英語の解釈が間違っていなければ、もう一方は植物油で作られたものだそうです。思えばドイツではスーパーやレストランでも"vegan"表記をよく見かける気がします。例えば以前購入したサラダに関しても、"vegan"表記がついていたと思います。ここらへんの意識は日本とはけっこう違うような気がしますね。

 

またシリアルもチャレンジ。プレーンとココア風味の2つを食べてみましたが、思ったのは甘くないことです。日本のシリアルは普通しっかり甘いイメージがありますが、少なくともここのシリアルはそうではないですね。海外だと日本に比べてシリアルを朝食としている場面をよく見ますが、おそらくあれらのシリアルもきっと甘くないやつなんでしょう。なのでシリアルをご飯代わりに別のおかずを食べたりするんでしょうね。

 

そして今日重要なことを知りました。どうやらホテルのフロントにペットボトルの水が置いてあるらしく、自由に持って行っていいらしいです。ということでグァバジュースは完全にお荷物になってしまいました。やらかしましたね。実際、パーダーボルンからもペットボトルを持ち込んで来ているし、研究集会中は用意されている飲み物を飲んでいるし、夕食後は22:00過ぎだからあまり飲み物を飲む暇もなく就寝です。なのでデカくてそこまで安いわけでもないドロドロのグァバジュースを買ったのは失敗でした。まあしょうがないからパーダーボルンに持ち帰りますか。

 

さて大学へ移動ですが、確かこの日は曇りでしたかね。あと風が強かった気もします。少しずつ天気が悪くなってはいますが、まだ雨ではないので許容範囲内ですね。ちなみに大学までの移動中に、パーダーボルンについて現地の研究者の方と少し話しました。前にパーダーボルンでの写真をお見せしたかと思います。

パーダーボルン大学の写真(再掲)

この上の写真に関して、何かすばしっこく道路を横切った動物がいたがよく分からなかったということを以前書いたと思います。写真を見せて何か分かるかと尋ねてみたら、おそらくアレじゃないかと予想してくれました。しかし肝心の名前がちゃんと聞き取れませんでした……何だっけ……まあそれは置いといて、どうやらこの時期に見かけるのは少し珍しいようですね。というのは、もう少し暖かくなると見かけるけど寒いときは見ないらしいです。しかし構内を撮影した日も晴れでしたから、そういう意味では見かけたのは自然だったのかもしれません。ただ3月に入ると少しずつ気温も上がってくるようなので、もしかしたらまた見かけるかもしれません。今度はもっと近くで観察したいなあ。

 

それから下の写真。ボコボコしていたのでもぐらでもいるのかと以前書きましたが、これはウソでしたね。人工的に木を植えた跡だろうと教えてもらいました。でもやはりパーダーボルンは自然が豊かでいろいろな動物がいることは確かなようですね。

 

さて大学に到着。今日も講演を聞きましょう。ちなみにですが、先ほども少し書きましたが研究集会中ではお茶菓子が出ます。その中には果物もあります。ぶどうとマスカットとりんごがありました。おいしい。なおりんごに関してはそのまま丸ごとドンと置いてあり、丸かじりするスタイルです。現地の人に聞いてみるとドイツではこれが一般的なスタイルだそうです。ワイルドですね。自分も1回チャレンジしました。そしてお菓子ですが、実は以前紹介したLeibniz-Keksも置いてありました。いくつか種類があるようですが、プレーンなものはシンプルなビスケット。素朴でおいしいです。それからこのスナックはなかなか自分の好みでした。

おいしいスナック

これはどこか日本でも食べたことがある味のはずなんですが、うまく表現が出来ませんね……けっこう軽めでサクサクいけるんですよ。サッポロポテト系ですかね。まあとにかく"lecker!"です。

 

さて午前の部が終了するとMensaで昼食です。

研究集会4日目: お昼の学食

今日はこれ。なんでしょう?実はこれパスタなんですよね。実際に食べるとモチモチしています。なので普通のパスタ生地を丸めて茹でた感じです。不思議。調べてみるとニョッキというやつなんでしょうか?ソースはきのこクリームですかね。でもそこそこしょっぱめです。なお値段は5.8ユーロ(=812円)。なので別にMensaのメインディッシュが一律価格というわけではなかったですね。

 

昼食後の休憩時間中には大学構内を少しウロウロしていました。あまり移動しすぎると迷子になるので少し移動しただけですが、新たに構内の写真をパシャリ。

ハノーファー大学構内の様子

さて今日と明日で研究集会は終了です。少し研究集会の様子も撮影もしておこうといろいろ写真を撮っていました。一応自分も確かに研究集会に参加したということが分かるように何名かの方と自撮りさせてもらいました。これで研究集会出席の証憑にはなりますかね。よし。

 

それから書き忘れていたことをひとつ。これはドイツでは有名なことですが、基本的にドイツでは手を挙げる行為はNG。手を挙げる際は人差し指だけ立てて1のポーズにします。有名ではありますが気を抜くと忘れてしまいます。この研究集会での公式の夕食では、毎回その日に参加者を確認します。初日ですが、参加者は手を挙げてと言われた際に普通に手を挙げてしまいました。これはNG行為だと思って冷や汗をかきましたが、他の方もどうやら普通に挙げている様子。現地の方もそうです。まああまりピンと高く挙げていたわけではないので、もしかしたらひじが少し曲がる程度なら普通に手を挙げても問題ないのかもしれません。

 

そしてもうひとつ忘れてたことを。それは拍手です。ドイツでは拍手の代わりに手をグーにして机をコンコン叩きます。まあドイツ文化に合わせてグーで机を叩くのですが、これは拍手に比べるとあまりいい方法ではないような気がしますね。というのは、拍手だと大きく手を叩くことでより強い称賛を表現できますが、机を激しく叩くのは難しいんですよね。そして講演後に毎回机を叩いていると、だんだん手が痛くなってきます。拍手も繰り返すとだんだん手が痛くなってくるわけですが、グーの場合は第二関節を使うので、硬い机に骨をぶつけまくるんですよね。もっと痛いです。そして、単純に我々日本人の感覚だと机をグーでコンコンと叩くしぐさは催促の脅しに見えるんですよね。まあこれは単に文化の違いなわけですが……

 

そして午後の講演に続き、今日も無事に終了。夕食まで少し時間があるのでホテルにいったん戻ります。帰り道の途中で日本人グループの方とスーパーに行きました。自分は何もいらないのですが、彼らは研究集会後もハノーファーに残るので、ここでいろいろと準備をする必要があります。中央駅付近にショッピングモールがあり、その中に"REWE"というスーパーがあります。なおこれは以前パーダーボルンの周辺地図を載せた際にもチェックしていた所ですね。この"REWE"もかなりポピュラーなスーパーのようです。そこで簡単に買い物を済ませ、ホテルへ到着。その後は夕食会場へ向かいます。なお会場への移動中にはハノーファーの中央駅付近を通りましたが、こんな写真が撮れました。

ハノーファー中央駅の電灯

この写真で何を伝えたいかということですが、この明るいのは電灯であり、これらは横に繋がっています。要するに電柱ではなくて、電灯同士が横に繋がっていて端っこの電灯が近くの建物と繋がっているという構造を持っているわけです。イメージは巨大な焼肉の網みたいなのを建物にくっつけている感じですね。ですので中央駅付近はしっかりと明るいですがとても広々としたスペースがあります。普通に電柱を均等に配置する場合とは違って人が柱にぶつかる心配がありません。これは面白いなあと思いました。なお現地の方に聞くと、この構造はドイツ内でも珍しいようです。やはりハノーファー中央駅がより栄えているから、人通りが多くても大丈夫なように特別な構造になっているんでしょうね。とはいえハノーファーもドイツ全体で見ればそこまで大都市というわけでもないらしいです。いやはやこれ以上もっと栄えるとどうなるんだろうか。

 

さて夕食です。

研究集会4日目: Hacksteakに挑戦

目玉焼きの下に隠れていますが、メインディッシュは"Hacksteak"というものです。メニューに"Steak"というのがありましたが、これは単にステーキなわけですよね。では"Hacksteak"とは何か?これも現地の人に聞いてみます。しかしなかなか説明するのが難しそう。いろいろ聞いた結果、なるほどハンバーグのようなものかと理解しました。つまり肉をそのまま焼くのではなくひき肉にしてから調理するわけですね。それで注文したわけですが、実際はたぶん揚げ焼きのような感じだと思います。なのでハンバーグとも若干違いますね。まあとにかくおいしいです。"lecker!"ですね。値段は飲み物と合わせて13ユーロ(=1,820円)でした。

 

この日も頑張ってコミュニケーションをしていたわけですが、流石に疲労が来て夕食の後半は端っこの席で少し休んでました。実際に途中で帰った方もいましたし、けっこうハードワークでしたね。確かお店を出たのが22:00くらいだったはずです。もちろんですが、ここでも店員さんにお願いして残りの料理はお持ち帰りです。

 

また、どうやら現地の研究者の方の1人が財布を失くしてしまった様子。会計時に財布がないことに初めて気づきます。しかし、もしかしたらこれはもともと財布を持ってきていなかったかもしれないということで、後で大学に戻って確認するとのことです。でもとりあえずこの会計だけは済ませないとダメですので、自分が肩代わりすることにしました。相手はめっちゃ"Sorry"と言ってきていましたが、まあまあ明日すぐに返してもらえるしそんなに気負わないでと気にせず払いました。

 

さてこの後は帰宅ですが、どうやら自分が疲れて休憩している間に向こうのテーブルではお酒が進み盛り上がっていたようで、2次会に行くという方もいました。まあでもほんの数名だったので自分は行きませんでしたが……流石にお店を出たのが22:00ですから、このまま残ると明日の集会に寝坊してしまいます。そして財布を忘れた方は解散後急いで大学に向かっていきました。どうか財布が見つかりますように。

 

ホテルに戻ってシャワーを浴びます。そしてほどなくして持ち帰った料理を食べます。

研究集会4日目: 持ち帰った夕食の様子

なお先ほど後半は休んでいたと書きましたが、その前から既に料理はパッキングしてもらっていました。ただその後もすぐに解散はせず、向こうのテーブルではぐいぐいとお酒が進んでいたので、実際はその合間にお店で食べきれたかもしれませんね。そして一応心配なので財布を忘れた方にメールを打ちます。財布が見つかったら返信してねと送ると、1時間後くらいに無事に見つかったという返信が来ました。よかったよかった。これに再び返事をしてすぐに寝ます。おやすみなさい。

 

~ 2023年2月17日(金) ~

 

おはようございます。ついに今日で研究集会最後です!これでハノーファーを後にするという寂しさと、とにかく疲れたので休息を取りたいという欲求がせめぎあいます。

 

今日の朝食ですが、フルーツとしてりんごが置いてありました。

ホテルの朝食バイキングにあった丸ごとりんご

実は以前からも置いてあったけど自分が見逃がしていただけかもしれませんね。先ほども書きましたが、ドイツではりんごはそのまま丸かじりスタイル。なのでここでもやはりそのまま置いてあります。ガブリとかじりながら今日のデザートとします。いやしかし朝食のデザートにりんごまるまる1つはけっこうボリュームあるな。

 

今日の天気は曇り。そして風が強くて寒いです。初日から徐々に天気が悪くなってきています。そういう意味ではハノーファー大学の写真をきれいに撮れたのは運が良かったです。3日目の観光もきれいな風景が撮れました。

 

また移動中に話したことですが、ドイツでの横断歩道にも日本と同じようなアレがあります。歩行者がボタンを押して信号を変えるやつです。そこには"Signal kommt"と書いてあります。"signal"は英語でも同じ信号で、"kommt"は英語だと"come"に対応していますね。つまり「信号が変わります」ということです。そしてこの機械はずっとチカチカと音が鳴っています。日本でいうとこの車のウインカー音みたいなやつです。なぜこの音が鳴っているのかと聞くと、これは視覚障害者用のものということでした。さらに信号が青になっている際はチカチカ音に加えて別の音も鳴ります。これも視覚障害者用です。

 

ちなみにですが、少なくとも自分の経験上ではドイツの信号はかなり早く変化するものが多いです。場合によっては、青に変化した瞬間に自分のような若者が普通に歩いていても、渡りきる前に赤に変わってしまうほど。そして道路は進行方向が2方向ありますから、少なくとも両方向合わせると2車線以上はあるはずですね。ドイツの多くの信号では車の進行方向を境に細い歩行者用エリアと信号が設置されています。つまり、通常日本では道路の端と端で2か所の歩行者用信号が設置されていますが、ドイツには道路の進行方向を境にもう1つ信号があり、合計3か所の信号があるわけです。

パーダーボルンの交差点

なおこの写真はハノーファーではなくパーダーボルンで後日撮影したものです。歩行者用信号が余分に1つありますよね。つまり1回の信号変化で渡り切れなければ途中の信号でもう一度待ちなさいということなんでしょうかね。

 

さて大学に到着。自分が講演会場に入るとすぐに昨日の研究者の方がやってきまして、"Sorry"と言いながらお金とお菓子を持ってきてくれました。自分が相手のために建て替えたのは16.8ユーロでしたが、20ユーロ返却されました。もちろん「それじゃあおつり返すね」と言ったら「いやいや自分が迷惑かけたしこれは延滞料ということで……」と3.2ユーロ分も増えて帰ってきました。1日貸してこんな延滞料がかかるなんてどこの闇金でしょうか。まあでも相手からしても、自分の不注意で日本からやってきた学生にお金を借りたわけですからね。本当に申し訳ないという罪悪感もあったのでしょう。もちろん初めは「いやいやこんなの受け取れないよ」とは言いましたが、せっかくの相手のご厚意ですしこれはありがたく受け取っておきましょう。

 

それからもらったお菓子はこれです。

もらったお菓子たち

どうもこのお菓子もわざわざ自分のために新しく買ってきてくれたものらしいです。至れり尽くせりですね。ちょうど昨日このスナックおいしいねと話していたので、スナックは2種類も用意してくれました。Leibniz-Keksもあわせて買おうと思っていたので、自分が買う手間が省けましたね。しかし建て替えたのは単に財布を失くして不安だろうしとりあえず会計を先に済ませようと思っただけですので、普通に翌日返金して終わりだと思ってました。何か見返りを求めてやったわけではないですが、まあやっぱり人に親切にして損はないですね。ありがとうございます。

 

さて今日が最後の講演日であり最後の学食日ですね。昼食はこちらです。

研究集会5日目: お昼の学食

これはフィッシュフライに濃厚なチーズソース。付け合わせはブロッコリーです。そしてライス!もちろん日本のお米とはまるで違います。ところどころ黒いのがありますが、これはけっこう硬いです。人によってこのライスは好き嫌いが別れそうですね。特別口に合わないというほどではないですが、少なくとも日本のお米の方がおいしいとは思います。なお逆にドイツのポテトフライは日本のと比べてとてもおいしいです。昼食の価格は7.8ユーロ(=1,092円)でした。

 

ここで昼食中の会話をひとつ。トレーに敷いてあった広告の文章に"machte"と書いてあったので、「おおこれは前に"möchte"と"mächte"の違いで出てきたやつだ!ということはこれは権力という意味かな?」と聞いてみましたが、残念ながら違いました。「権力」を意味するドイツ語は原型が"macht"であり、その変化形の1つに"mächte"があります。そして一方で「作る」、すなわち英語の"make"に相当するドイツ語として原型"machen"があり、その変化形の1つに"machte"があるわけです。

de.wiktionary.org

de.wiktionary.org

なのでこの"machte"は"make"という意味であり、自分の間違いでした。変化が多くて難しいですね……

 

このわずかな違いを理解するのは難しいですが、同時にもう1つアドバイスをもらいました。それはドイツ語において名詞はいつでも先頭が大文字になるということです。なので「権力」を意味するドイツ語の"macht"は文中ではいつでも"Macht"として出てきます。もちろん会話中ではこの違いは分かりませんが、文章では分かるので良い判断基準になるわけですね。そのことに関連して、「ドイツ語は難しいかもしれないけど、常に名詞が大文字で判断できる点では英語より分かりやすいよ」とまで言っていましたね。いやあでもやっぱりドイツ語の方が難しいかな……

 

まあ確かに単語の長さが異常なのと各語の変化が多すぎる点を除けば、文章の作り方自体は英語とさほど変わりません。場合によっては動詞が文末にくるなどのちょっとした法則はありますが、これも一度覚えてしまえばそこまで難しくはないです。ただただとにかく各単語とその変化が複雑すぎる!

 

それから研究集会最終日にて重要なことを聞きました。基本はMensaではメインディッシュを頼む形式ですが、他にもバーガーサイズのちょっとした惣菜パンがケースにあります。これだけを買って食べても問題ないとのこと。いつも学食の量が多くて余計な出費をした挙句どうせ残してしまうというもったいないことばかりしていましたから、だったら惣菜パンで済ませればよかった……しかもこのパンなら最悪食べきれなくても持ち帰れますしね。もし次もハノーファー大学に来ることがあればそうしよう。まあ次の機会があるかどうかは分かりませんけど……

 

そして午後の講演も終了して無事に研究集会は終了。いやあよかったよかった。最後はいろんな人と写真を撮影したり、数学の議論をしたりしました。そして研究集会終了とともに解散です。ここでひとつ自分に新たな試練が課されます。それは自分1人でパーダーボルンまで帰ることです。

 

どういうことかお話ししましょう。今回のハノーファーでの研究集会とパーダーボルンでの研究留学は無関係の物です。そもそもハノーファーでの研究集会にだけ参加するつもりがパーダーボルンでの研究留学をするきっかけに繋がったわけです。

 

ハノーファーでの滞在先に関しては、ハノーファーの研究集会の主催者の方が準備してくれていました。この予約自体は自分が渡航をする前からやりとりをしており、前日の日曜日にハノーファーに到着して、研究集会後にもう1泊、そして翌日の土曜日にパーダーボルンに帰るという計画を立てていました。

 

渡航後はパーダーボルンにいる現地の研究者、修士学生、そして中国人ゲストの方も一緒にパーダーボルンからハノーファーまで移動するということが決まり、一緒に電車のチケットを購入しました。しかしそこで発覚したことは、自分以外のパーダーボルングループのみんなは金曜日にそのままパーダーボルンに帰るということでした。確かに最終日は15:30終了予定だったので、そのまま帰れば2時間移動にかかっても夕方には帰れるわけです。

 

自分としてはてっきり研究集会の最終日も普通に夕食があると思っていたので、集会後も残ってハノーファーの人と最後まで交流してから帰ろうと考えていましたが、実際には最終日にあっさり解散してしまいました。これはちょっと誤算でしたね。そういうわけで行きはパーダーボルングループで行動していましたが、帰りは自分だけもう1泊して明日に自分だけで帰ります。

 

さて解散したらまた片付けを手伝ってから帰ります。ちなみに以前片付けを手伝った際は、片付けを担当しているスタッフの方に「あらそれは私の仕事だからやる必要ないのよ!」と言われました。とりあえず"This is Japanese culture!"と言っておきました。最終日の今日にはスタッフの人から改めてありがとうと言われたので、せっかくだしと今ドイツ語勉強してるんですよ~といろいろ覚えたドイツ語を話していたら、「あなたドイツには何回か来てるの?」と言われました。"This is the first time!"と言ったらめっちゃ驚いた顔をしてました。ちなみにその場で「他に覚えてたら便利な言葉はあるかしらね」と考えてくれ、"Wo ist die Toilette?"を教わりました。以前書いたと思いますが、ドイツ語では"w"は「ヴ」です。なのでカタカナで書けば「ヴォーイスディトアレッテ?」という感じでしょうか。意味はもちろんお手洗いの場所ですね。

 

そしてホテルに着くと、日本人グループの方からこんなものをもらいました。

レトルト日本食

どうやら本人はもう食べることなく帰るとのことですので、ありがたくいただきます。いやはやこれは海外では非常に貴重なアイテムですね。残りの3週間のどこかで楽しむことにしましょう。

 

その後はメールをガリガリ書いていました。とりあえず主催者の方などのハノーファーの研究者3名にメールを書きます。内容は研究集会を主催してくれてありがとうということと、ここで撮影した写真を送りますということです。せっかくたくさん写真を撮ったので、これを機にメールを送って自分の存在をアピールするチャンスです。しかし自分は英語があまり得意ではないので、けっこう英語のメールを書くのに時間がかかってしまいました。翻訳機を使ったりネットの例文を見たりして文法やスペルをチェックします。

 

そうこうしているうちにだいぶ時間が経っていたので、日本人グループの方に混ぜてもらい夕食です。こんな感じでした。

研究集会5日目: おいしそうなピザ

このお店は"Cafe&Bar"とあるのでおそらくは飲み物がメインなのでしょう。自分はアルコール弱いので渡航中は一切お酒を飲んでいませんが、このお店はノンアルもおしゃれな感じですね。ピザは生地が非常に薄く、少食の自分でも完食できました。初のハノーファーでの夕食完食ミッションクリアです。もちろんおいしい。ついつい店員さんに"lecker!"と言ってしまいました。"Did you like this?"と言いながらにこっと喜んでくれました。なお、お会計はまた先輩方から出していただけました。無事に研究集会が終わったので今日は奢りということです。下げた頭が上がりません。その後は再び"REWE"に寄り、解散です。

 

そして解散後には明日の準備です。荷物を事前にまとめておき、電車をチェック。どうも1時間おきに出発しているようなのでそこまで気にすることはないでしょう。そして途中になっていたメールを再びガリガリ書き進め、シャワーを浴びて就寝。おやすみなさい。お疲れ様でした。

 

~ 2023年2月18日(土) ~

 

おはようございます。もう今日は帰るだけです。ホテルのチェックアウト時間は11:00なので普段よりもゆっくりとしていられますが、いつも通りに目が覚めました。なので普通にこのまま電車チケットを購入してからホテルの朝食バイキングに行き、帰ることができそうです。

 

しかし電車チケットを買おうとすると、どうやら何か怪しい感じが。

電車が止まってしまった

自分達がパーダーボルンからハノーファーに向かった際に使ったのは"S5"というやつです。これは乗換アプリの"DB Navigator"の画面ですが、9:55発の電車と10:55発の電車にはいずれも"Stop cancelled"と書かれています。より詳しく見てみると、"entrance and exit not possible"、つまり「出入り禁止」、そして"Unexpected staff shortage"、つまり「予期せぬ人手不足」とあります。さてどうしたものか……この原因は結局分からなかったわけですが、ひとつ頭をよぎったのはこの外務省の海外安全ホームページからのお知らせです。

外務省の海外安全ホームページからのお知らせ

ご覧のように、昨日の大規模ストライキ、そして最近のヨーロッパ全土でのテロへの注意喚起です。もちろん直接関係があるわけではなさそうですが、いろいろ混沌としていますので、もしかしたら何かしらの関係があったのかもしれません。まあ自分としては、原因はどうでもいいからとにかくどうやって帰るかということですね。

 

とりあえずその次の11:55発の電車は今のところ乗れそうです。しかし前が2連続で止まっていますから、なかなか悩ましい。以前ドイツの電車のチケット制度をお話ししたと思いますが、乗る前に事前にチケットを購入しなければならないわけです。もちろんホテル内でささっと買うことはできますが、当日の場合は一度買うとキャンセル不可です。おそらく、もし事前に該当するチケットを買っていてこのようなトラブルが生じた場合はどうにかしてもらえるのでしょうが、今は自分1人。少しこういうイレギュラーな対応は難しそうです。

 

まあいずれにせよまだチケットは買っていないので、「何とかなれーッ」と11:55発の電車のチケットを購入することを決意。ただその場合はチェックアウト時間の11:00より遅いので、ホテルを追い出されてしまいます。さてどうしようと思いましたが、ホテルの管理人に事情を説明してロビーで少しだけチェックアウト後も待たせてもらえないか聞くと、もちろんOKだよと返事を頂けました。助かります。

 

それから、このくらいの時間に再び滞在先であるパーダーボルンのゲストハウスからチェックイン代わりのキー情報のメールが来ました。そういえばこの週はめっちゃ忙しかったけど、パーダーボルンを去る際にゲストハウスの管理人にメールを送っていたんですよね。それで1週間もすれば質問が返ってくるだろうと思っていたのですが、すっかり忘れていました。しかし来たメールはキー情報のみであって質問に関する返答はなし。ちょっとちょっと!答えてよ!"OK"とか"No problem"くらいでもいいからさ!なかなか適当ですね……

 

朝食バイキング後に電車のチケットを購入し、いったんホテルを出ます。まだまだ時間に余裕はありますが、電車が来る場所をチェックしておく必要がありますからね。もちろん行きと場所は同じでしょうが、行きはただただ先頭についていっただけですから、事前にしっかりと調査しておきましょう。たぶんここだろうなという場所に目途をつけてから、再びホテルに戻ります。その後はブログをガリガリ書き進めていました。

 

そして11:30くらいになってホテルを出ます。電車の出発は55分なのでまあそれなりに時間に余裕を持ちました。しかしこれから2時間電車に揺られるわけですので、お昼ご飯を食べずに14:00近くまで我慢しなければなりません。ちょっとそれは困るので、ハノーファー中央駅にあるマックに寄りました。そこでバーガー1つとポテト1つを購入。なお中央駅のマックはかなりスマートに開発されており、大きなディスプレイが3,4か所くらいありました。このディスプレイを使うと店員とは一切やりとりすることなく注文ができます。店内か持ち帰りか、現金かクレジット決済かなども全てディスプレイ上で選択できるわけです。もちろんドイツ語ですが、英語も選択できます。なので注文はススっとできました。しかしまあ実はドイツではマックはバカ高いことが判明しました。これについては後でまたお話ししましょう。

 

そしてマックを持ち帰って電車に乗ります。一応事前に場所を調べたのでささっとこれましたが、本当にこの場所で合っているのか?日本のと違って乗るのに失敗したらチケットが無駄になってしまいますから、これはだいぶ慎重になる必要があります。そこで、自分のチケットを見せて近くの乗車客に「このチケットの電車はここに来ますか?」と尋ねてみました。そうすると「そうですよ」と返事が来て一安心。

 

そしてここから事態は急展開へ。自分は単に相手に尋ねただけでしたが、やはり日本人1人がスーツケースを持ってハノーファー中央駅にいるという光景が珍しいのでしょう。相手から「今回はどんな目的でここに?」と尋ねられました。「留学で来ています」と答えると、「何を勉強しに来たの?」とさらに聞かれます。こういう場で「数学です」と答えるとちょっと相手が困惑するんだろうなあと思いながら少し苦笑いで"Mathematics"と答えると、なんと相手も「自分も数学専攻だよ!でも今は学生じゃなくて教員だけどね」ということで、彼は数学専攻でかつ博士号持ちだったということが発覚。たまたま電車について尋ねた相手が数学専攻してたって、そんなことある?まじ?

 

これでもう意気投合です。お互い1人だったので一緒に電車に乗り2時間ずっとお話ししていました。自分はパーダーボルン中央駅までですが、彼は中央駅からさらに別の電車へ乗り換え。

 

電車内では2時間いろいろ話していましたが、彼は代数学を専攻していたよう。名前と所属を聞いたので、後でMathSciNetで調べてみよう。そして彼は日本に興味があるらしい。まだ行ったことはないが東京に旅行したいと言っていました。ちなみにびっくりしたのは彼から"Ikigai"という日本語を知っているか尋ねられたことです。「生きがい」のことだよね?なぜそんなマニアックな日本語を?普通は「スシ」とか「ニンジャ」とかなのでは?そう思いながらもいろいろ説明します。

 

それから話が盛り上がる中で食生活の話などをして、彼はナッツを持ち歩いてよく食べているということで、「一緒にどう?」とナッツをくれました。結構大粒のを10粒くらいもらった気がします。こんなにいっぱいいいのかな。それからさらに、おもむろにバッグからりんごを取り出して「これもあげるよ」とりんごをまるまる1つもらいました。いいの?

 

また彼のライフスタイルはちょっと特殊で、朝食は食べないらしいです。代わりに朝はコーヒーを飲みながら読書を2時間する。これが朝食の代わりらしいです。彼曰く「ご飯を食べることと、本を読むことは同じことだ」とのことです。読んでいる本を見せてもらいましたが、たぶんこれは聖書の類な気がします。これは彼と別れた後になって気づくことですが、たぶん彼はキリスト系の信者なんだろうな。そう考えると「ご飯を食べることと、本を読むことは同じことだ」というのもきっと聖典に書かれている教えの1つなのだろう。また「生きがい」という日本語に興味を持っていたのも納得がいきます。

 

そんな彼から大きく助けられたことが。自分らはパーダーボルン中央駅まで向かっていたのですが、どうやらこの電車は途中で違う駅へ向かってしまうらしい。どういうことかというと、電車が2つくっついていて、途中の駅で切り離されてしまうわけです。先頭の電車はパーダーボルン中央駅まで向かいますが、もう一方は切り離された後に別の駅へ向かいます。これについては電車内の職員の方が他の乗客に聞いて回っていたので自分1人でも何とかなったのかもしれません。しかし、もし万が一、例えば職員がドイツ語しか使えずに自分とはコミュニケーションが取れなかった場合、自分はそのまま違う行先の電車に乗ったままだったかもしれません。彼が職員とドイツ語でやりとりした後に英語で自分に説明してくれました。ということで、切り離される前にいったん電車から降りてくっついている別の電車に移動。これで無事にパーダーボルン中央駅まで行けます。いやはや本当に助かりました。

 

その後もいろいろお話をした後、最後に「このご縁に記念撮影してもいい?」と尋ねると「もちろんだよ」と快諾をもらいました。ツーショット自撮り。その後に彼から「自分の連絡先教えるからこの写真後で送って!」と連絡先ももらいました。電車を降りると彼は乗り換えだからと急いで去っていきました。いやあ面白い経験をしましたね。

 

さて中央駅まで着きましたが、そういえばマックを買ったのに食べていない!話が盛り上がって2時間があっという間だったので、せっかく買ったマックが冷えてしまいました。しかし中央駅まで来るともうゲストハウスへはバス1本ですぐ着きます。なのでまあそのままバスで帰りましょう。

 

さて行きはバスのチケットをオンラインで購入していましたが、帰りは忘れていました。まあ直接買えばいいかととりあえずバスに乗ることにします。しかし事前に何も調べてなかったので次にどのバスに乗ればいいか分からない。また"DB Navigator"を起動してもいいですが、もうめんどくさいので係員に聞くことにしました。すると2分後に裏側のバス停で待っていれば来るとのこと。とりあえず"Vielen Dank!"と言いながら去ります。コミュニケーションする勇気さえあれば、ネットで自分で調べるよりも直接人に聞いた方が早いし確実です。ちなみに係員も自分が"Vielen Dank!"というとニコニコしてました。よかった。

 

そしてバスに乗り、ほどなくしてゲストハウスに到着。もう以前に苦労していますから、ゲストハウスへの入り方はバッチリです。さっさと入り、ようやく休める!そういえば渡航時にはあまりにもクタクタで写真を撮る暇もありませんでしたが、今回はゲストハウス内の写真を撮っています。

パーダーボルンのゲストハウス内の様子

こんな感じです。ちなみに初回の部屋とは場所が異なり、構造も少し違います。初回のはベッドが同じ向きに2つくっついている感じでした。

 

そして帰るとお腹が空いていたことに気付き、ハノーファーで買ったマックを開けます。

ハノーファーのマックで買ったバーガーとポテト

さてここで問題です。頼んだのは写真上記のハンバーガー。これはチキンバーガーですが、比較的シンプルで安いやつです。そしてポテトは真ん中のMサイズ。これを合わせていくらだったでしょうか??

 

正解は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーガーが1.99ユーロ(=278.6円)でポテトが3.29ユーロ(=460.6円)、つまり合計5.28ユーロ(=739.2円)です!なんというバカ高さ!こんなに物価が高いのか!しかしこんなに高かったら流石に人が来ないのでは?これまでスーパーでいろいろやりくりしていたのでこれは仰天。もちろん夕食のレストランも高いのはありましたが、まああれはすごくおいしかったし普通に高級なんだなぁくらいにしか思いませんでした。しかしマックでこれはなかなかですよ……冷えているという要因もあるかもしれませんが、少なくとも日本のマックよりおいしいとかそういう特別な違いは感じられませんでした。まあ高かったですが、あえて日本のと比較できるものを買って試してみるというのもいい勉強になりますね。

 

さて、それからスーツケースを開けて荷物の整理。また大学のゲストオフィスにも洗濯用洗剤やシャンプーなどいくつかのものを置いてきたので持って帰ります。その際に一緒にスーパーにも寄りましょう。今日は土曜日なので行かない方がいいのですが、流石に日曜日も行かないとなると土日を越せるだけの食料がありません。ですから、しょうがないので今回は土曜日にスーパーに行って食料調達ですね。

 

スーパーではこんな感じのものを買いました。

11回目の戦利品

写真にはありませんがトルティーヤも2種類買っています。いやはやスーパーは久しぶりですね。これまでハノーファーでおいしいものをたくさん食べましたが、同時にスーパーで鍛えた金銭感覚が無くなってしまいました。さて買ったものですが、とりあえず土日を越すためのご飯はトルティーヤ2つと食パン。ポテトサラダとハムサラダも買いました。

 

そしてカップ麺ですが、なんと今日はどれも0.69ユーロ(=96.6円)。以前、カップ麺を買った後に価格が異なっていたことに気付いた、ということを書いたと思います。その時は0.79ユーロ(=110.6円)で手に入っていました。なので結局アレも安くなっていたものを買っていたということでしょう。そして今回はなんとそれよりも安い!普段は200円以上するはずなので、これは激安です。おそらくこれが底値なんじゃないかなと思います。今度からカップ麵は定期的に買うのではなく安いときにまとめ買いするのがいいですね。これは覚えておきましょう。

 

飲み物は2種類とも既に飲んだものです。どっちもお気に入りのものです。あとお菓子を2種類。ひとつはスーパーブランドのチョコ(1.19ユーロ=166.6円)。そしてもうひとつは"milka"(0.9ユーロ=126円)です。この"milka"はドイツで大人気のチョコレートブランドです。ハノーファーでの研究集会中に仕入れた知識で、さらにスーパー生活を楽しみましょう。最後はゴミ袋。これは以前買ったことがあるものです。少し以前の残りが少なくなってきたので再度購入。

 

そしてその後は大学とゲストハウスを往復して必要な荷物を全てゲストハウス内に持っていきます。これで一仕事終わりです。さて後は疲れたのでぼーっとしながらちょっと一休みし、おやつを食べます。以前パーダーボルンから出発する前にスーパーブランドのハリボーっぽいグミを買っていました。これを開けて試してみます。まあ普通においしいですが、ハリボーより弾力が少なくもちもち感が強い。というか他のグミ同士がくっついています。しかしこれは買ったままのグミを大学のゲストオフィスに放置していたので、そのせいでこうなってしまったのかもしれませんね。なのでまた今度買うことにしましょう。

 

そして先ほど買ったスーパーブランドのチョコも食べてみます。これは予想通りの味です。これは日本でいうアレですね。指で押し出してアルミ破いて食べるあのカラフルチョコです!まさにアレです。ただ一粒がもう少し大きいですね。あと多分日本のよりも砂糖のコーティングも厚め。なので砂糖のじゃりじゃり感も強いです。まあうまいですよ。

 

それから電車で彼からもらったりんご!

りんご

これも今日のうちにいただいちゃいましょう。これでりんごの丸かじりは3回目です。だいぶ躊躇なくかじるようになりましたね。

 

そしてシャワーを浴びます。いやー髪を洗うのが気持ちいいな。というのはシャンプーをこちらに置いてきたままだったからです。ハノーファーのホテルでは個室にシャワーがついておりもちろんシャンプーもついていたのですが、かなりシャンプーの質は悪かったです。というのもシャンプーとボディーソープ両用の1種類しか置いていなかったので、これを使ってもあまり泡立たずに洗った後もけっこうゴワゴワする感じでした。パーダーボルンで買ったシャンプーも安いやつでしたが、やっぱりちゃんと髪を洗うならシャンプーを使ったほうがいいですね。こっちの方が洗った後が気持ちいいし匂いも好きです。

 

そしてその後はメールを書きます。先ほどハノーファーでの研究者3名にメールを書きましたが、他の参加者にもいくつか書こうと思います。あと今日の電車で助けてもらった彼にも自撮りを送らないとな。

 

それとここでおそらく自分が勘違いしていたであろうことが発覚します。たぶん彼は博士号持ちではなかったようです。というのも、彼からもらった名前や所属を検索しても彼の業績が見当たらないからです。思えば会話を振り返ってみると、自分が数学を専攻していると答えたのに対して相手は「自分も数学専攻だよ!でも今は学生じゃなくて教員だけどね」ということを言っていたわけです。自分の中で「数学専攻=数学を研究している」という認識の歪みがあったせいで、相手の「数学専攻である」ことと「教員である」という情報から勝手に「博士号を取得して大学に勤務している教員」だと思ってしまったのでした。振り返ってみると彼自身が博士号を取得したということは言っていませんでしたね……なのできっと彼は学部、もしくは修士まで数学を専攻し、その後に中学か高校の数学の先生になったということだったのでしょう。いやはや認知の歪みは怖いですね。もう自分の中で「数学を専攻していた教員」と聞いたら自然に大学教員のことしか頭になかったです。

 

まあそれは置いておいてメールをガリガリ書きます。けっこう遅くになってしまったので途中で夕食としてトルティーヤ1つを消費。そもそもお昼に食べようと思っていたマックを食べたのがだいぶ遅かったので、今日はこれで夕食としてしまいましょう。後はお腹が空いたら適当なお菓子類をつまむということで……

 

そしてメールを書き終えたらとりあえず電車で会った彼には送信。他の研究者のメールは写真の選定作業も残っているので後にしましょう。とりあえず就寝です。いやー今日は本当に疲れましたね。それではおやすみなさい。