学会出張レポート

どうもこんにちは。ひよこてんぷらです。今回は初めて学会で出張に行きましたので、その頃の新鮮な気持ちをレポートとして残しておきたいと思います。

 

前回は研究出張で仙台の東北大学へ出張しました。

 

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これは自分自身が招待されて講演の目的で出張したわけですが、今回の学会はまた異なるタイプの出張になります。

 

というのは、今回の出張は学会だからです。前回は東北大学へ出張したのは私のみで、講演したのは私だけでした。講演を聞いていただいたのは東北大学の学生などの研究者が合計で10名ほどという感じです。その節は大変お世話になりました。

 

さて、一方で学会は全国各地の研究者がすべて一か所に集まるわけです。したがって研究集会としては規模が最大級ということになります。学会で講演する目的での出張ももちろんですが、単に他の研究者の講演を聞きに行くというだけの目的でもたくさんの方が出張されます。なお、学会は4日間にわたり連続で行われ、朝の9:00から10:00くらいに開始し、夕方17:00から18:00くらいに終了といった感じです。途中でお昼の休憩はありますが、かなり長時間の集会になります。また、全員が同じ講演を聞くわけではなく、同時刻に並行して別会場でたくさんの講演が行われます。この中で自身の興味のある講演を聞くということになります。なんだかこう聞くとロックのフェスティバルみたいですね。

 

さて、ちなみに私自身は今回が初めての対面での学会講演となります。以前学会で講演はしたのですが、その際は感染症などの問題もありZoomを用いたオンラインでの集会でしたので、実質的には初めての学会参加ということになります。

 

初めに学会は4日間にわたって行われると書きましたが、今回自分はそのうちの2日間のみに参加しました。初めての学会参加&講演ですから、体力に自信のない自分にはこのくらいが限度だろう、という判断です。実際めちゃくちゃ疲れましたので、この判断は正しかったと思います。

 

なお、今回は「学会出張レポート」ということですが、学会に参加した感想や講演のドキドキはもちろん、なにせ学会の会場が北海道大学でしたから、いろいろと思い出深い出張になりました。そちらのお話もしたいですね。

 

なお補足として、この最大規模の学会は年に2回、春季と夏季にあります。このうち春季は首都圏の大学で行われ、夏季は地方の大学で行われるようです。今回はその中で北海道大学が選ばれたということですね。ちなみに自分は北海道は初めてでしたので、とても新鮮な気持ちで学会に参加できました。

 

さて、そろそろ本題に入っていきましょう。

 

前回の東北大学への出張もそうですが、今回の出張でももちろん事前に申請が必要です。ここで前回の場合と違うのは、移動手段に飛行機が含まれる点ですね。飛行機の場合は証憑として搭乗券が必要とのことですので、これはしっかり保管しておきましょう。

 

なお、北海道大学は札幌駅近くにありますので、札幌駅近くのホテルを取りました。先ほど学会は2日間のみの参加と書きましたが、学会が朝から晩まであることに加えて移動にもそれなりの時間がかかるので、移動だけで1日必要とカウントします。つまり3泊4日ということですね。また、これは後で分かることなのですが、北海道大学はめっちゃでかくて札幌駅近くといっても会場まではけっこう時間がかかります。これは油断しましたね。とはいえ全然歩ける範囲ではある(徒歩20分から25分程度)ので、そこまで後悔はしていません。

 

また注意として、前回の東北大学への出張は自分のみが出張したわけですが、学会はたくさんの研究者が出張するわけです。なので当然付近のホテルはたくさん予約されてしまいます。そういうわけで、割とホテルは早めに押さえたほうがいいです。とはいえ、自分は今回も感染症の件で対面開催が半信半疑だったので、ホテルを予約したのはけっこう遅いほうでした。まあ無事に予約できてよかったです。

 

あともうひとつ自分の経験値不足だったのが、飛行機での搭乗手続きです。飛行機の出発時間の90分から120分前くらいに空港付近にいるのがいいようですが、自分は30分くらい前にいればいいだろうと油断してしまっていました。なので行きは昼過ぎくらいの飛行機を予約して昼くらいに自宅を出発するつもりでしたが、結局当日は朝から出発することになりました。まあ普段自分は寝坊してばかりなので、昼くらいに出発するという当初の予定が不幸中の幸いでしたね。もし初めから朝出発する予定だったら、もっと早朝に出発するところでした……

 

さて、飛行機の搭乗前に手荷物を預けます。その後は持ち込み荷物などの検査を通じて、搭乗ロビーで待ちます。自分はけっこう飛行機がニガテなのでドキドキしていましたが、まあさすがに国内だとあっという間に到着でしたね。ちなみに飛行機内にはカツサンドを持ち込みました。これで学会講演でも勝利を収めます。

 

到着は新千歳空港です。ここからホテルや北海道大学のある札幌駅には、快速エアポートという電車で向かいます。ここで若干ビビってしまったのが、車内のアナウンスです。乗車券を拝見する的なことが聞こえたので、「もしかしてこれって特急券ないとダメなやつ?」と思いましたが、これは大丈夫でした。しかし自由席と指定席は別にあるようなので、そこは注意が必要です。なのでおそらく指定席に関するアナウンスだったのでしょう。なお、乗車時間は片道40分ほどで、1150円です。まあまあ高いな……

 

無事に札幌駅に到着しますと、さっそくホテルを探します。このときは夕方の17:00くらいでした。とりあえず着替えなどをおきたいのでホテルに一直線といきたかったのですが、自分が方向オンチなせいでけっこう時間がかかってしまいました。おかしいな、札幌駅すぐのホテルなのに……なんとかホテルにつきましたが、明日までには時間があるので、少し札幌駅付近を散策します。そういえば札幌駅の写真を撮ってなかったなと思い、だいぶ暗いですがパシャリ。

夜の札幌駅とホテルの様子

あとやはり北海道は冷えますね(最高気温22度、最低気温10度程度)。この時期の関東圏はなかなかの暑さですが、さすが北海道、涼しいどころかむしろ寒い。まあ夕方だったというのもありますが……

 

寒いのと暗いのとで外の散策は早々に切り上げ、何か建物に入ろうと札幌駅のビルに入りました。適当にエスカレーターに乗りますが、オシャレなファッションコーナーばかり……これは場違いやと思っていたところ、無印良品を発見。ふらっと立ち寄ると、いい感じのズボンがあったので、買いました。自分はウエストのサイズの問題でなかなかズボンを買うことができないので、せっかくだしと軽く試着して購入。さっそくその後の学会で役立ちました。なお、帰りで荷物が増えてバッグが閉まらなくなるのはまた後のお話……

 

さて、ホテルへの帰りに晩ご飯は何にしようかなと一直線に向かったのは、近くのコンビニです。何かご当地モノはないかと物色しましたが、なんとコンビニのおにぎりや弁当のお米が北海道産ということで、すでにご当地色が満載でした。あとは北海道限定っぽい炭酸飲料「リボンナポリン」も買いました。そして北海道産のメロンジュースも買いました。しかし、購入時は気づかなかったのですが、これお酒や!!自分はお酒弱いのですが、まあ3%だったのでなんとか飲めました。なんだか出張に来てさっそく酒飲んで寝るって、なんかこう自由人みたいになってしまいました。

リボンナポリンとメロンジュース

 

翌日。前日の移動を1日目とカウントして、今日は2日目です。学会に向かうべく眠い目をこすりながら着替えます。昨日のコンビニで朝ご飯用のおにぎりを買っておいたのでとりあえず流し込みホテルを出ます。学会開始の30分から40分くらい前に出たので、時間も余裕でバッチリです。

 

……と思ったらさっそくやらかしました。北海道大学がデカすぎたのです。とりあえず北海道大学Google Mapで調べて向かうわけですが、デカすぎてよくわからない。方角は合っているはずと進むと、途中でスーツ姿の方を発見。これはついていけばOKだ!!と思い、ついていった先は大学ではないなんかよくわからない会場だった!!どうも学会員ではなかったようです。あれま。

 

ということで再び地図を確認。方角は間違っていないので仕切り直しをしたのはいいですが、まったく大学に入れない。いくら大学の近くにいても、入り口に行けないと意味がない!!がんばって地図を見ますが、いつまでたっても大学の敷地の境界線上に沿って進むばかり。やっとの思いで大学構内に入れましたが、これで終わりではありませんでした。

 

大学構内に入っても迷宮のような広さで、まったく会場がわかりませんでした。てっきり大学に行けば「会場はこちら→」的なのがあるとばかり思いこんで事前調査を怠った自分の問題でしたね。まあとりあえず理学部を目指そうと地図を調べると、理学部は遠い!!この時点であと10分ほどで開始してしまうので、早歩きで理学部の棟へ。やっとの思いで到着するも、まったく会場の気配なし。なんで!?と思い調べると、どうも会場は理学部ではなかったのでした。さらにその奥のところであり、結局は札幌駅の方面と真逆でした。わお。

 

どうも後で聞いたところによるとその会場の最寄り駅は札幌駅ではなく別の地下鉄の駅だったようです。まあしかしこれは事前にルートを調べれば全然歩いても問題はないので、単に調べずに道に迷ったのが敗因でしたね。

 

そういうわけで早めに出たつもりでしたが10分ほど遅刻してしまいました……翌日の3日目はその反省を生かし、ほぼ同じ時間に出発しましたが普通に余裕で間に合いました。なお、翌日は歩きながら少し大学構内も撮ったので、お見せしましょう。

北海道大学の構内

この生い茂った草木を見ればわかるかとは思いますが、いやはや本当に大学というよりも「整備された森」という感じですね。写真だけでは広さは伝わりづらいですが、本当にデカいです。ちなみに歩いている途中にリスもいました。すごい。また、今回は夏季の学会ということでしたが、やはり冬季だと雪が積もるのでしょう。真っ白なキャンパスもそれはそれで見てみたいですが、歩きづらいのは勘弁ですね。

 

さて、話を戻して学会ですが、2日目は講演はないので単に他の研究者の講演を聞くという感じです。とはいえ、実際のところは講演を聞くことよりも対面での学会の雰囲気を確かめておきたいというのが本音ではありますが……

 

やはりけっこう人数は多かったですね。明日はこの人数を相手に講演するのかぁ……とかなり緊張しました。服装に関してはまちまちですが、やはり相応の恰好が安全です。自分が講演の時はスーツで、それ以外でもまあフォーマルな感じの私服がいいですかね。もちろん規則はないのでなんでもいいとは思いますが、最大規模の研究集会ですから、ここで悪目立ちするというのは極力避けたいです。多少硬すぎるくらいの感じがいいかなと個人的には思いました。

 

そういうわけで、とりあえず2日目の様子見は終了しました。その後は大体仲のいい研究者同士、あるいは初めて会う研究者との親睦を深めるタイムです。わりと見た感じの印象としては、もちろん学会での講演も大事ですが、講演できる時間はほんのわずかでしかないので、その後にどの程度関係を深められるかのほうが重要そうです。特に今回の講演時間は極めて短かったです。原因はやはり感染症での影響で、今回の対面での学会を心待ちにしている研究者が多かったというところでしょうか。ですから、正直なところとしては、初めて聞く講演でかつ専門とずれるような研究内容だと全く理解できません。学会の正しいあり方は、「講演内容はよく分からなかったけど、興味がわいたのでもう少し話をしてみたいと思った」というきっかけを作る場ということなのでしょう。そういう意味だと、学会をオンラインでやるというのはあまり意味がないという気持ちも分かるような気がします。

 

なお、2日目の夜は学会の開催前から小規模の食事会に呼ばれていましたので、そこに参加しました。偉い先生方がたくさんいらっしゃいました。自分は明日に講演を控えていることもあり、22:00くらいにはその場を後にしてホテルに戻りました。いやはや2日目の時点でだいぶ疲れてしまいましたね。就寝。

 

続いて3日目です。3日目は2日目に比べてだいぶ緊張感が高まっていました。それはもちろん、今日が自分の講演日だからです。しかしまあ講演さえ終われば心置きなく他の方たちと親睦を深められるぞ!!となんとか自分を奮い立たせました。

 

講演は無事に終了したとは思うのですが、自分の講演中は本当に緊張していたのでどんな感じだったかは覚えていません。頭が真っ白な状態でも口だけはパクパク動かせるようにシミュレーションをしたので、とりあえずつっかえることなく話すべきことは話せたと思います。たぶん……それと、今回の講演時間は本当に短かったので事前のシミュレーションでは講演時間ギリギリで、当日もそれが不安でしたが、結局は緊張のせいでだいぶ早口になり時間は大丈夫そうでした。よかった……のかな??

 

自分の講演さえ終わってしまえばあとはこっちのもんですね。終わりまでニコニコしながら他の方の講演を聞いていました。そして3日目の夜は予定はなかったので、いつもお世話になっている先輩方や研究分野の近い方たちと小規模の食事会をしました。いやぁ、やはり自分の講演が終わった日のご飯は最高においしいですね。まあ小食なのでご飯がおいしいというよりもとても楽しかったなぁという感じが正しいでしょうか。

 

ちなみに自分はあまり詳しくないのですが、どうも札幌駅よりもすすきの駅周辺の方が飲食店は多いらしいですね。なお、札幌駅→大通駅→すすきの駅と2駅分しかないのでそこまで距離はありません。2日目は札幌駅周辺の店でしたので、すすきの駅周辺は3日目で初めて歩きました。これも写真があります。

すすきの駅周辺の様子

なんだかこう見ると普通に都会な感じですよね。先ほどの北海道大学での様子とは大きく違います。前回の東北大学への出張でもそうでしたが、キャンパスは広くて自然豊かなのに少し移動すればしっかり開発された都市にも行けるという、いろいろといいとこ取りな環境です。ちなみに有名なすすきのビルもあります。

すすきのビル

とはいえ実は自分はこのすすきのビルが有名なものとは知りませんでした。移動中に先輩に「これ有名なやつだよ~」と言われたので急いでカメラを構えました。それで後ほどすすきのについて調べてみると、確かにすごいところらしいですね。「日本三大歓楽街」と呼ばれているところらしいです。ちなみに残りは新宿歌舞伎町と福岡中洲らしいです。あとは福岡中洲に行けばコンプリートです。

 

とりあえず一旦牛角に入って乾杯をし、そこで少し腹ごしらえをしながら周辺のお店を検討することにしました。結局2軒目は海鮮系のところでした。盛り上がっていたので少ししか写真を撮っていませんでしたが、こんな感じです。

おいしそうな海鮮

楽しかったです。学会が終わってからゆっくりと移動したので、食事会が始まったのは20:00過ぎくらいだったでしょうか。そこから23:30過ぎくらいまではお店にいた気がします。そこで解散して自分は札幌駅のホテルに向かいましたが、どうもそのまま3軒目に向かったメンバーもいたようです。さすがの体力ですね。あとから聞いた話ですが、残りのメンバーは4:00くらいまでお店にいたそうです。さすがの体力ですね。

 

疲れたし、ホテルについたらすぐに就寝!!といいたいところですが、そうもいかないので、軽くシャワーを浴びて汗を流し、明日の準備も済ませます。明日は4日目でもう帰るだけですが、チェックアウトがあるので先にすべての荷物をまとめておきます。とにかく明日はギリギリまで寝て起きたらすぐに出れるようにしておこう、という算段です。

 

初めにも書きましたが、無印良品で買ったズボンを新たにバッグに入れたので、なかなか荷物をまとめるのに苦労しました。行きの時点でけっこうパンパン状態だったので限界でしたね。お土産は大丈夫なのかというと、お土産用のマイバッグを持参していたので大丈夫です。おやすみなさい。

 

さて、4日目です。ギリギリまで寝ても大丈夫なように準備していたのですが、結局2日目と3日目の学会で矯正されたのと、やはり自宅でないので小刻みに目が覚めてしまうのとで割と早めに起きました。起きたらホテルを出て札幌駅のお土産コーナーで適当にいろいろと放り込んで、快速エアポート新千歳空港へ。飛行機で出発する前に一人でそばと天ぷらを食べました。

そばと天ぷら

行きで飛行機に乗ったので帰りは多少は気持ちに余裕がありましたが、やはり4日目ともなればだいぶ体は疲れていました。ふう。

 

後は帰るだけということで、学会出張レポートはこのくらいにしておきましょう。まあとにかくいろいろといい経験になったと思います。何事も経験ですね。とりあえず学会の雰囲気はつかめたので、少しずつ慣れていきたいと思います。しかしまあ何度学会に行ったとしても、やはり自分の講演前に緊張してしまうのは変わらないだろうなぁと思います。後は出張先でもしっかりと寝られるようになりたいですね。大体寝ても2時間おきくらいには目が覚めてしまうので、なんとかしたいものです。これこそ慣れでしょうか。そして最後の食事会は本当に楽しかったので、またいつか皆さんともお会いしたいですね。

 

それでは以上で終わりたいと思います。今後もよろしくお願いします。