研究出張レポート

みなさんこんにちは。ひよこてんぷらです。

 

実に半年ぶりの更新ということで、長らく記事を書いていませんでした。ここ半年はけっこう忙しかったです。まあ、以前も同じようなことを言っていましたが……

 

基本的に、ブログには研究をするために勉強した既知の事実をまとめていたのですが、最近は勉強と研究の境目があいまいなので、ブログに書けるようなことが少なかったわけですね。勉強をしていたらいつの間にか論文になっていた、みたいな……

 

そういうわけで、一応ブログを更新しなかった半年間もせっせと論文を書いていました。決してサボりではありません。

 

さて、では今回の内容は何かというと、実は自身の研究費を使って出張に行ってきましたので、そのことについていくつか振り返っていきたいと思います。

 

まずは研究費を使って出張をする方法からいきましょう。必要なのは移動手段と宿泊地の決定です。これらを決めたのち、事前に出張の申請を行います。今回は東北大学へ出張しましたので、新幹線を使って仙台駅に向かいます。また、適当に駅近くの宿泊地をリサーチします。そして申請について、これは研究機関によって異なるそうですが、移動手段に関しては事前に調べた経路を入力してその実費を研究費から支出します。また宿泊地に関しては、今回は実費でなく規定上限額としました。実費の場合は領収書などの準備や手続きが必要ですが、規定上限額では一定の額を研究費から出し、そこから自身で支払うという方式です。こちらは領収書などは必要ないのでらくちんです。なお、規定上限額は1日で13,000円です。これだけあれば十分ですね。また、日当は1日で2,500円が支出できます。これを昼食や夕食などに充てるということです。以上の申請を事前に行い、申請が認められれば準備は完了です。

 

もちろんですが、事前に宿泊地の予約をする必要がありますね。規定上限額の場合は自分で勝手に予約して大丈夫です。後から自身の口座に規定額が入金されるはずです。新幹線に関しては当日に切符を購入してもよいですが、今回は初めての出張だったので、事前に切符も購入しました。ちなみに、仙台駅へは東北新幹線を使うわけですが、最も移動時間の短いはやぶさは全席指定だそうです。とはいえ指定席だと乗車時間も固定されてしまいますので、それは嫌だなあと思い、自由席のあるやまびこを選びました。やはり時間は自由に選びたいですよね。たぶん自分があまりに新幹線を使わないからだと思いますが、備忘録として書いておくと切符は複数枚あります。通常の電車の切符と同様の意味を持つ切符と、新幹線用の切符、いわゆる特急券というやつです。通常の切符に関しては特定の区間内であれば自由に使えます(もちろん定期のように何度も出入りできるわけではないですが)。新幹線を使わない区間に関しても通常の切符で入場し、新幹線を使う区間で通常の切符と特急券の2枚を入れる感じです。このとき切符は2枚とも出てきます。新幹線を降りた後は通常の切符と特急券の2枚を入れて終了です(切符は改札に2枚とも吸い込まれます)。なお、さらに通常の電車で移動を続ける場合は通常の切符でそのまま移動できます。

 

さて、これで出張の準備は完了です。出張の理由は人それぞれだと思いますが、今回は東北大学で講演をするということでした。ちなみに講演時間は2時間です。長いですね。しかも黒板に書くタイプの発表です。自分はかなり字が汚いという自覚があるので、いろいろとやばかったです。事前に先輩が練習に付き添ってくださいましたので、大変感謝しています。ありがとうございます。

 

さて、ここからは実際に出張してみたレポートですが、とてもいい経験になりました。とりあえず行きの新幹線ですが、自由席でも全く混雑していなかったので、快適に現地に向かうことができました。周りはやはり出張サラリーマン、他には旅行目的らしき家族連れやご年配といった感じでした。周りからは自分はどう見られていたでしょうか。大学生の一人旅という感じでしょうかね。事前に購入したタマゴサンドイッチをゆっくり食べながら移動しました。なお、講演前ということでかなり緊張していましたので、サンドイッチはちょっと残しました。というか、残しても大丈夫なようにお弁当ではなくサンドイッチにしたわけですが。

 

仙台駅について外に出ましたが、やはりさすが地方都市です。めちゃくちゃ開発されていたので、都市近郊(?)に住んでいる自身の周りの環境よりもよっぽどすごかったです。なので新幹線で長距離移動したという感覚があまりなかったですね。普通に都内のどこかと言われてもそうだねと相槌してしまうような感じでした。このときは午後の3時前くらいです。

仙台駅にあるでかい建物としっかり整備された道路

 

 

今回は仙台駅付近に宿泊することにしましたので、大学へ向かう前にチェックインして荷物を置きました。残したサンドイッチは冷蔵庫にて保管します。あとで食べましょう。宿泊地で高鳴る鼓動(緊張)を抑えつつ、ゆっくりと深呼吸をします。ちなみに、先輩のアドバイスで宿泊地は禁煙のところを選びました。喫煙可能な場合だと煙臭くてしんどいらしいです。宿泊地は自分にとっては十分な環境でしたので、よかったなと思っています。

宿泊地のようす

 

しかしまだチェックインしただけですので、これから大学に向かわなければなりません。再び仙台駅に向かい、地下鉄で大学の最寄駅に行きます。なお、東北大学はキャンパスがとても広いので(都内の大学と比較したら当たり前ですかね)、事前に連絡して駅から迎えに来ていただきました。いやはや、講演のセッティングまでしていただいてそのうえ迎えにも来ていただいて、本当にありがとうございます……

 

やはり実際に迎えに来ていただいたのは大正解でして、キャンパスがとても広かったので目的地までは案内が必要でしたね。なお、仙台駅から10分ほど地下鉄に乗るだけで到着するのですが、10分間で風景はガラリと変わります。とても緑が豊かです。猪も出るらしいです。本当なら何か写真をお見せしたいのですが、いかんせん講演前でだいぶ緊張していましたので、このときは何も記録がありませんね……

 

実際に会場入りしたのは講演の1時間近く前でしたかね。少し早いかなとも思いましたが、宿泊地にずっといるだけというのも何かもやもやしますし、思い切って先に会場に向かいました。そのときはだいぶ緊張していましたので、心拍数は160くらいだったでしょうか。かなり気温が高かった(35度……猛暑というやつですね)ということもあり、講演前から汗びっしょりでした。もちろんこの時点ではほとんど誰もいませんでしたが、講演時間が近づくにつれて徐々にメンバーが集まってきました。しかしまあ、わざわざ週末の夕方によくわからない人の話を2時間も聞いてくださるなんて、大変恐縮でしたね……

 

講演の内容としては、できるだけ新鮮なお話をしたほうがよいかと思い、現在投稿中の論文の内容をまとめたものにしました。2時間も話すとなると相当長いようには感じますが、黒板に書きながらだと案外時間がかかるので、要点をかいつまんでギリギリ2時間という感じです。何とかやりきりました。講演中も質問が来たりしまして、合計で5回以上は質問されたような気がします。いやしかしよくこんな質問が来るよなあとびっくりしました。どれも講演の内容に本質的にかかわってくるような鋭い指摘が多かったもので、皆さんが自分の話を熱心に聞いてくださっているんだなという実感がわきました。実際、これまでは新型コロナウイルスの影響もありオンライン上での発表が基本で、自分の話は誰が聞いているのかなぁなんて思いながらパソコン相手に一人語りという感じでしたから、今回はみなさんの熱い視線を感じながらの講演でした。改めて、今回は自分の長話に2時間も付き合っていただいてありがとうございました。

 

ちなみに、講演が終わってからそういえば東北大学のキャンパスを撮っていないなと気付きました。しかし講演が終わって夕方の7時くらいになってしまっていたので、だいぶあたりは暗かったです。唯一撮れたのはこれですね。

手っ取り早く東北大学に来たことをアピールできる写真

さて、これで無事に講演は終わりで、本来ならば今回の参加者全員で懇親会をやるという流れになっているようですが、やはり新型コロナウイルスの関係上で懇親会は断念することになりました。まあこれは事前に聞いていたことですのでしょうがないです。それにぶっちゃけ暑いのと緊張で全身汗びっしょりだったので、急いでシャワーを浴びたい気分でした。ですので結果的にこの選択は正解でした。

 

とはいえさすがに懇親会をしないというのも申し訳ないということで、オンライン上の懇親会を企画していただきました。とりあえず自分は急いで仙台駅に向かい、宿泊地に戻る前にコンビニに寄り夕食などを調達しました。今日はお疲れ様ということでプシュッとお酒でも飲もうかと思いましたが、初めての出張でしたので粗相しないように冷たいお茶にしました。ささっとシャワーを浴びてすっきりし、パソコンを開いて懇親会をやりました。開始は夜の8時30分くらいでしたが、たぶん12時近くまで話し込んでいたと思います。わざわざ自分のためにいろいろと準備してくださって本当にありがとうございます。

 

これでとりあえずほっと一息ついて就寝ということですが、実際にはこれだけでほっとすることはできません。というのは、翌日のチェックアウトを済ませなければならないからです。時間は午前の10時ですが、自分はいつも午後に起きるので(早起きはつらいですしね)、これはまずいです。しかも今回は初めての出張ですし、自分が講演者だったのも含めてだいぶ心身共に疲れています。それにもかかわらず翌日には午前中に追い出されてしまいますから、いろいろと大変です。とりあえず起きたらすぐに出られるように、荷物はまとめておきました。夜ふかしはよくないので、今日ばかりはすぐに就寝しました。普段だったら深夜からでも研究などをしてしまいがちですが、さすがに今日はそんな余裕はありませんでしたね。

 

しかし、これはもちろん宿泊地が悪いということではないのですが、あんまり眠れなかったですね。前日にしっかり疲れたので眠れるのではと思うかもしれませんが、自分はもともとかなり寝付きが悪いタイプで、しかも普段と全く違う環境だったのでなかなか眠れませんでした。12時に寝て午前の9時にでも起きれば9時間も睡眠時間を確保できたということになりますが、実際はたぶん5,6時間くらいしか寝られなかったと思います。もちろん宿泊地自体は快適だったのですが、やはり自分の問題ですね。たぶん何度も出張して慣れれば寝られるようになると思うのですが……

 

さて、そういうわけで翌日は午前の9時くらいに起きました。チェックアウトの時間まで少し余裕がありましたが、あんまりお腹は減っていなかったので朝食は取りませんでした(宿泊地に無料朝食サービスがあったようですが)。その代わりに、もう一度シャワーを浴びました。起きてシャワーを浴びるのも気持ちよくていいですね。普段自宅ならやらないことですが、せっかくだしと思ってやりました。しかもシャンプーやリンスも倍プッシュです。宿泊地ならではの贅沢ですね。その後はチェックアウトを済ませ、荷物を宿泊地に預けてから仙台駅に向かいました。

 

翌日の予定は研究打ち合わせです。せっかく東北大学に来て対面でお話しできるわけですから、ただただ講演だけをして帰るのは少しもったいないです。そういうわけで、今回は研究打ち合わせをすることにしました。再び昨日講演を聞いてくださった方の一部が仙台駅に来てくださり、お互いの研究内容を話しつつたくさん勉強させていただきました。しかし、これ以降の話に関しては残念ながら研究に関する重要な話ということですので、ここで詳細について述べることはできません(想像におまかせします)。

 

研究打ち合わせはかなり白熱し、結局夕方の5時くらいまで密度の高い討論が続きました。しかし今日一日だけでは話がまとまりきらず、もし今度も出張できるようならぜひ来てほしいということになりました。今回の出張は初めてだったことに加えて講演もあったのでかなり緊張してしまいましたが、同様の目的地に研究打ち合わせの目的だけで出張するならばもう少しリラックスして臨めそうです。

 

さて、惜しくも研究打ち合わせを終了し、宿泊地に預けた荷物を回収してからいよいよ仙台駅にて解散です。夕方の6時くらいだったでしょうか。翌日は休日にもかかわらず、夕方まで熱心に研究打ち合わせに付き合っていただいて本当にありがとうございました。帰りの新幹線の時間を確認し、お土産を見ながら時間を潰しました。

 

帰りも自由席でしたが、やはり混雑しておらず、リラックスして帰途につくことができました。さすがに宿泊地での寝不足もあって寝るかなと思いつつも、結局寝ることはなくあっという間に帰ってきてしまいました。

 

以上で出張はおしまいです。なかなか濃ゆい2日間でした。この初めての出張の記録を当初の緊張感や興奮なども交えて残しておきたいと思います。また出張に行くことがあればこのような記録を残していきたいですね。今回はこのくらいにしておきましょう。また次回もよろしくお願いします。